大正791

◇浪華落語反対派出番順 南地花月亭

大正7年 005

當ル九月一日ヨリ連夜 浪華落語反対派/常磐津麒麟太夫・豊蔵、五代目柳亭左楽、橘家勝太郎・日本太郎

出番順:落語紋太郎、落語円玉、落語小雀、曲芸市太郎、尺八踊白魚、音曲小円太、落語舞踊勝太郎、落語枝太郎、滑稽掛合茶好・半玉、落語舞踊五郎、常磐津豊蔵・麒麟太夫、東京落語舞円、東京人情噺左楽、元祖一人活劇太郎、落語声色若柳流振事紋十郎・紋右衛門、身体運動張家中・張貴田

南地法善寺花月亭 電話南四三八番・四一一九番
〈編者註〉『藝能懇話』十八号(平成19年)より転載。

大正791日 神戸又新日報

◇戎座 一日より盆替り特別興行。圓天坊、春輔、圓三郎、正楽、扇蔵、呂光、若呂光、謹吾、花橘、三河屋秀子、豊年斎梅坊主

大正792日 大阪朝日新聞神戸付録

<姫路の演芸>

◇演芸だより ▲姫路山陽座は来る三日より天勝一行奇術にて開演 ▲楽天座は一日より女浪花節小奈良にて開場

大正792日 九州日報

<橘家円蔵一座・博多川丈座>

◇川丈座 橘家円蔵一行昨夜の初日は満員の盛況を呈したり。明三日目番組左の如し。

道かん(咲蔵)ろくろ首(歌奴)天災(円幸)小言幸兵衛(小円蔵)音曲追分(円若)弥次郎、五人廻し(円蔵)

<編者註>小円蔵は後の六代目円生(本名山崎松尾)。円蔵一座の主な番組は下記の通り。

93日:たらちめ(咲蔵)女郎の文(歌奴)穴探し(円幸)湯屋番(小円蔵)音曲(円若)八笑人・松山鏡(円蔵)

99日:道かん(咲蔵)四人癖(歌奴)瀬川(円幸)引越しの夢(小円蔵)音曲(円若)田能久、五人廻し(円蔵)

大正7914日 大阪朝日新聞

<橋本川柳、三代目三遊亭円馬を襲名、二代目円馬は円翁と改名する>

◇円馬の襲名披露会 浪花三友派に出勤せし橋本川柳は此度三代目円馬に襲名なし、二代目円馬は同時円翁と改名して十四日夜間、十五日昼間の二回、南地紅梅亭にて両人の改名披露会を催す。当日は阪地及び京都、神戸地方に居る三友派の幹部連は出演する事と極り、余興の演芸も沢山ある筈。

〈編者註〉『藝能懇話』四号(平成三年)に改名披露演芸会案内状が(下図)が載る。

7年 008

秋冷の砌益々御清福の段奉賀候。扨て私事円馬、襲名以来永らく御愛顧を蒙り居り候處、今回自分芸名を橋本川柳へ三代目を相継がせ候事に相成り、自分は三遊亭円翁と改め、今迄通り舞台相勤め申し候次第、何卒私同様に倍旧の御厚情に預り度御願い申し上げ候。 二代目円馬改め三遊亭円翁

私事此度三代目円馬襲名仕り候は是皆各位様の御眷愛、御引立ての賜と深く御礼申し上げ候。未だ未熟なる私儀、万事御援助下され、円翁師同様の御引立ての程伏して希い上げ奉り候。先ず御挨拶まで斯くの如くに御座候。 橋本川柳改め三代目三遊亭円馬

當ル九月十四日(夜間)十五日(昼間)於浪花三友派紅梅亭 電話南五七一・六三二一 改名披露演芸会開催

大正7914日 京都日出新聞

<桂枝太郎の内縁の妻が死亡>

◇老妓鶴路 先斗町の老妓で同廓に少からざる功労を遺した林鶴路(五十七歳)は久しき前より腸癌を患ひ、十二日午前三時死去せり。(中略)葬儀は十三日午後一時五條坂袋中庵にて執行されたるが、内縁の良人桂枝太郎が京都落語界に重きを為ものだけに諸方面より造花生花の寄贈も多く、大阪辺よりも芸人及び鴨涯の老若妓等の会葬もありて中々盛んなりき。

大正7915日 大阪朝日新聞

<柳亭左楽独演会・南地花月亭>

◇左楽独演会 十五日正午十二時より南地花月亭にて東京より目下来阪出演中なる柳亭左楽の落語独演会を開催。左楽は東京落語三席を口演し、余興として男女舞踊会連中日本太郎出演。

 珍芸(日本太郎)、常磐津「乗合船」(麒麟太夫・豊造)、常磐津所作事第一「三人上戸」(五郎・福寿・福助)、第二「子宝」(円・勝太郎・円遊太夫・妻造)、落語「猫に小判」「間抜な男」「人の情」(左楽)

大正7919日 大阪朝日新聞

◇浪花三友派出番 三友派落語組合南地紅梅亭始め各席は毎月頭に其席の出演者を取替来りしが、今後毎月一日、十一日、二十一日に出番を取替る事となし、二十一日よりの一座は東京講談一竜斎貞山が出席し、各組合席にて十八番の義士伝をば演する事となれり。

◇紅梅亭出番順(絵葉書)

7月 002

當る九月二十一日より連夜/おなじみ一龍斎貞山/東京講談界の泰斗 義士伝長講出演

出番順/御祝儀落語米花、落語染八、落語竹枝、落語円枝、落語手踊かしく、落語文団治、常磐津うかれ節千代香、落語米紫、落語長唄二調妻奴・円子、落語染丸、義士伝講談貞山、落語春団治、東京落語円馬、落語滑稽浪花節蔵の助、落語松鶴/毎月一日十一日二十一日(出番替)/なん地紅梅亭 電南五七一・六三二一

〈編者註〉上掲の出番順は「富士正晴記念館所蔵 寄席番組類目録」(富士正晴記念館・平成12年)より拝借した。

大正7922日 大阪毎日新聞京都滋賀付録

◇[広告]弐拾壱日より秋期特別大興行東京幹部連出演小文枝歌橘 勝太郎円六福来麒麟太夫橘太郎高蝶枝□斎藤小高左楽天地花団治日本太郎円若張貴川

/新京極笑福亭

大正7922日 京城日報大正7年9月22日

[広告]今晩より開演/京阪合同落語一座/三遊亭美都、桂三輔、余興お馴染の浪界花形竹川馬生出演/浪花館

[広告]明治町 電話二六〇番 浪花館/九月二十二日より開演 京阪落語若手大一座/落語(三遊亭圓太)落語手踊(笑福亭笑三)落語指の活動(三遊亭圓松)奇術浪花節(ジャグラー操嬢)落語(笑福亭松竹)落語音曲手踊(桂花丸)奇術(ジャグラー操光)落語(三遊亭圓洲)落語手踊(桂三輔)落語手踊(三遊亭美都)

<編者註>1013日頃迄興行。

大正7923日 大阪朝日新聞

◇落語反対派出番替 同派組合各席は二十二日より一座の出演者を取替、円、馬生、円太郎、紋右衛門等幹部連は各席に出演し、南地花月亭及び新世界にては五郎、福寿が常磐津所作事「三人上戸」を余興として見せる。

大正7924日 大阪朝日新聞京都付録

◇[広告]正午ヨリ午後五時間迄/左楽独演会 演題 猫に小判 剱丁間男/余興として常盤津乗合舟 麒麟太夫・珍芸日本太郎/本日限お名残 花柳界名物男左楽新京極笑福亭

大正7925日 大阪朝日新聞神戸付録

◇御影龍美座は二十五日より神戸千代之座引越の落語。

大正7926日 九州日報

<橘家円蔵十八番会>

◇川丈座 東京落語橘家円蔵十八番会は本日より三日間毎夜六時より開演。

道具屋(咲蔵)菅原息子(歌奴)干物箱(円幸)錦の袈裟(小円蔵)二上り追分(円若)なめる、文七元結(円蔵)

大正7929日 大阪朝日新聞

<一龍斎貞山独演会・紅梅亭>

◇貞山独演会 三友派出勤の一竜斎貞山は二十九日の日曜正午より南地紅梅亭にて独演会を催す。演題は三日月小僧正吉、潮田主水、左小刀幽霊額、義士討入より引揚迄。

大正7930日 大阪朝日新聞

◇十月の反対派 来月より同派市内花月亭各席にては東京より古今亭今輔、土橋亭りう馬外海老一の息子チヤツプリンの新顔二三名を加へ、尚東京出演中の枝雀、千橘、喬之助、地方巡業中の小文枝を帰阪させ出演させる。

大正7930日 神戸又新日報

◇千代ノ座 一日より圓三郎、圓天坊、春輔、扇蔵、しん蔵、かしく、米團治、妻奴、圓子、圓子の余興

大正7101日 大阪朝日新聞

◇三友派各席の十月 一日より組合各席の出演者は従前の一座に東京より橘家円蔵、女道楽富士松呂光、若呂光及び梅坊主一座の出勤。同派の組合は南地紅梅亭、福島延命館、新町瓢亭、御霊のあやめ舘、文芸館。

大正7106日 大阪朝日新聞

<橘家円蔵独演会・紅梅亭>

◇三友派円蔵独演会 南地紅梅亭にて六日正午より来阪中の橘家円蔵の独演会催す。其演題は嘘ツキ弥次郎、第二五人廻し、第三首丁ちん、第四明烏、中入余興は円幸、円若出演。

大正71011日 大阪朝日新聞京都付録

<橘家円蔵長講会・芦辺館>

◇芦辺館 過日大阪各席に出演中なりし東京落語橘家円蔵は十一日より三日間長講二席連夜口演す。尚交代連として左記の順番にて出演す。

 蔵三、扇太郎、枝女太、円之助、枝雁、善馬、文之助、円幸、円若、蔵之助、円蔵、松鶴、円蔵、福楽。

大正71013日 大阪毎日新聞

<三友派の永楽館が反対派に買収される>

◇花月亭の出番替 市内各花月亭にては十一日より出番替となり、東京より来阪中の今輔、りう馬は廿日迄引続き出演し、なほ北新地永楽館を買収したる為め同地の花月亭に全力を尽し幹部悉く新顔のみの出番となし、永楽館も近く新規模にて開館の由。

大正71022日 大阪朝日新聞

◇昇進試演会 二十一日より十日間、落語反対派北の新地花月亭にて連夜第一回幹部昇進試演会を催し、各自得意の落語其他の技芸を競演させ補助として同派の幹部数名が出演する。

大正71027日 大阪朝日新聞京都付録

<三遊亭善馬、二代目川柳を襲名する>

◇芦辺館 三代目円馬の門人善馬は今回二代目川柳を襲名せしかば二十七日正午より改名披露会を催す。出演連は 蔵三、扇太郎、枝女太、文如、枝雁、三八、歌六、吾妻、団朝、円幸、円枝、蔵之助、染丸、染三、三木助、松鶴、文団治、切円馬。

大正71029日 大阪毎日新聞京都滋賀付録

◇(福知山)平吉座 大阪三友派桂円天坊、林家正楽一座の落語は連日好人気にて日延。

大正71029日 大阪朝日新聞神戸付録

<三遊亭圓遊一座・姫路楽天座>

◇楽天座は二十七日より東京落語三遊亭圓遊、因みに同座は本興行をお名残にして十一月より日活直営活動写真館となる。

大正71030日 大阪毎日新聞

◇浪花三友派 三十日堺大浜において同派の秋期運動会を催すため紅梅亭その他の各席休業の由。猶三十一日より同派の交替連は常磐津政太夫、幾松)、滑稽掛合(橘一円、小半)女連(鶴賀若呂光)音曲掛合(早川芳丸、若松家錦)

大正71030日 大阪朝日新聞

<神田伯山独演会・北新地花月倶楽部>

◇伯山独演会 東京講談神田伯山は三十日正午より北の新地花月亭席にて独演会を開く。読物は本人得意の開運出世の水呑一席と野狐三次三席。

大正71031日 九州日報

◇旭座(門司) 東京落語橘家円次一行若手真打連は昨夜より開演中。