勾欄類見聞

◇二月九日より金橋座新工夫水からくり 吉田菊丸

 はやし入 林[桂]文治・都法蝶

勾欄類見聞

◇二月十五日より志水八王子、手しな 養老滝三郎

 はなし 林家尾ト[登]丸・三昇亭梅花

勾欄類見聞

◇二月十八日より広小路神明にて

 大三味線 盲人 幾久ト一、はなし 都  都

勾欄類見聞

◇三月四日より大須にて大坂新工風水からくり 

 吉田菊丸・都佐蝶・吉田菊枝・豊嶋栄壽・六代目桂文治

勾欄類見聞

◇四月六日より日置見性院にて、

源氏うかれふし 岡本花松、手踊 二代目叶福介、莨曲八人芸 都喜代松

勾欄類見聞

◇四月十八日より大須境内 安札壱銭五厘

女太夫義太夫 竹本梅吉、昔噺 桂扇馬・林家扇桂[枝]、人情はなし 東家弥七

古袖町勾欄記

◇五月一日より古袖町穴門筋小屋にて、博覧会に付、

芝居噺 立川立蔵、桂文馬、人情はなし 林家可笑

勾欄類見聞

◇七月一日夕より広小路神明にて

 三笑亭扇雀・養老滝之助・養老滝五郎・翁林亭桐玉

勾欄類見聞

◇七月十九日より大須にて声色のみ 大坂金瓶

勾欄類見聞

◇八月廿七日より魚棚筋福亭にて金瓶一座声色 九月三日切。

勾欄類見聞

◇九月初より相生座はなし。

勾欄類見聞

◇十月六日夜より志水八王子前にて

 落し咄八人芸 桂千馬、福助踊 都喜蝶

 咄中々上手 十一日夜より二○カ入。

勾欄類見聞

◇十月 日より本重町常瑞寺にて上うた盲人三曲

 小松景和・徳永里長

勾欄類見聞

◇十月九日より大須山門外北側清寿院芝居小屋前に新規南向に小屋出来有之。

昔噺興行 林家正楽・林家梅花・富士松鍵三・桂文馬・林家延笑

スケ 叶亭福助・林家荘[正]三

勾欄類見聞

◇十月十七日夜より相生座にて、

芝居噺・昔噺 富士松千代吉・同千代太夫・柳川市三郎・遊扇亭扇枝・都喜蝶

勾欄類見聞

◇十月廿六日より大須山門外咄跡にて又咄。

曲引 徳永里長、立川登舛・林家延楽・立川三木寅・林家正楽・立川三木造、はやし 朝風春平。月末迄。

勾欄類見聞

◇十二月五日より福亭にて、徳永里長・立川三木造

[参考文献]

「勾欄類見聞」

小寺玉晁の自筆稿本で、明治七年の名古屋の芝居、落語、講談、見世物等を記録したもの。原本は早稲田大学図書館蔵で、未翻刻、未公開のため、名古屋の鶴舞中央図書館蔵の写本(明治四十三年に名古屋市史編纂係が謄写したもの)により掲出した。明らかに写し間違いと思われる箇所はその文字の後に[ ]で示した。なお、写本はインターネットで公開されている。

「古袖町勾欄記」

小寺玉晁の自筆稿本で、天保八年から明治七年の名古屋の芝居、落語、講談、見世物等を記録したもの。原本は早稲田大学図書館蔵で、未翻刻、未公開のため、名古屋の鶴舞中央図書館蔵の写本(明治四十三年に名古屋市史編纂係が謄写したもの)により掲出した。なお、写本はインターネットで公開されている。