2020年05月15日

『諸国名峰恋慕 三十九座の愛しき山々』手塚宗求:著 読了

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『諸国名峰恋慕 三十九座の愛しき山々』手塚宗求:著 読了 20200512

 コロナ禍の中、未読の本を読む。
 手塚宗求氏の著書と言えば『邂逅の山』だが、読んだのは30年以上前で、あまり覚えていない。ただ、水汲みが一仕事だったり、屋根に敷いたスレートの事、直しては壊れ、壊れては直し…、という”大変だな?”という印象だった。しかし自分も山小屋に憧れ、当時霧ヶ峰周辺に幾つもの山小屋が出来たこと、その中でも「ヒュッテ・ジャベル」は、行ってみたい小屋!!と思っていたが、いつになっても泊まることはなかった。
 ただ時々霧ヶ峰やビーナスラインを通ったとき、「コロボックル・ヒュッテ」によってみることは有った。実は2月に二度八ヶ岳に行ったが共に少し早めの下山で、天気も良いので久しぶりに付近をドライブした。そのおり、久しぶりに冬の「コロボックル・ヒュッテ」に寄ってみてた。冬期休館中であったが、周囲の眺めが大変良く、こんなに良く見えたのか?とあらためて見入ってしまった。なぜなら、たいていこの辺りを通るのは天気が悪いときだったり、霧ヶ峰の名前の通り霧に巻かれていることが多かった。快晴の冬の昼間はまさに展望の山、山小屋で、本書で紹介されている周囲の展望が存分に楽しめた。
 尚、その前に「ヒュッテ・ジャベル」に寄ったとき、手塚宗求氏が亡くなったこと、
「キスゲに寄す・詞:手塚宗求・曲:さとう宗幸」歌碑が小屋の西に設置されたのを見た。

 さて、本題に戻ります。しばらくぶりの手塚宗求作品。手塚宗求氏81歳の作品と言うが、遺作となった。2012年5月5日発売、同年9月12日逝去。
 これまでは、主に霧ヶ峰、美ヶ原、北八ヶ岳近辺の話が多かったが、今回は日本全国の名峰と言われる山への想いと記憶を辿った作品。細かな事は、定かでないが…と度々出てくるが、(多分)初めて耳にする事も多く、楽しめた。
 読後気になった山は、まだ登ったことのない、鉢伏山、二ッ山、八子ヶ峰、烏帽子岩。
また、涸沢の岩小屋、穂高岳、木曽駒ヶ岳、五竜岳 等では、手塚氏の若き頃(松本県ヶ丘高校)の登攀や厳冬期の登山など、情熱的な山行をしていた一面を知る。特に昭和20年代の登山の様子は、文章から当時を想像すると楽しい。
 更に、国民体育大会に参加したこと、小山義治氏、深澤正二氏、高瀬具康氏(魚津高校)、串田孫一氏や尾崎喜八氏、山口耀久氏、岡部牧夫氏との出合いも紹介され、氏との繋がりや交流が良く解った。

○1962年10/2-3 コロボックル−上諏訪−塩尻峠−(荷直峠−蛙池<東山>)−高ボッチ−鉢伏山−扉鉱泉・泊/扉鉱泉−扉峠−茶臼山−美ヶ原−陣ヶ坂−三城牧場−松本−上諏訪−コロボックル。
○昔のハイキング人気コース:鉢伏山1929m−二ッ山1826m−三峰山1887m
 ・三峰山1887mから北→扉峠−茶臼山2006m−美ヶ原
 ・三峰山1887mから南→和田峠1531m−鷲ヶ峰1798m−霧ヶ峰
○烏帽子岩(昭和25年11月1日発行『山と渓谷』・岩場巡り烏帽子岩 執筆)

○「私がなぜか文章を書きたい、詩を詠みたい衝動の源流は浅間山とその麓のような気がしてならない。浅間山は冷酷非情な山であり、しかし眺めていてこの山ほど私をゆったりさせる山はほかにない。山は生きている、山は動いていることを常に感じさせる山でもある。そしてこの山と麓に育った文学を想えば、浅間山は情操的に私を惹きつけて止まないのだ。(−浅間山−より)」
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■『諸国名峰恋慕 三十九座の愛しき山々』手塚宗求:著
245p・20120401・山と溪谷社

 霧ヶ峰車山肩にある小さな山小屋「コロボックル・ヒュッテ」創設者で、高原のエッセイストとして知られる手塚宗求氏の最新刊

 霧ヶ峰・コロボックル・ヒュッテ創設者で、「高原のエッセイスト」として知られ、数多くの著作を持つエッセイスト・手塚宗求氏、待望の最新刊。
 各地の有名山岳三十九箇所にまつわる思い出、エピソード、人の関わりなどが記されています。これまで霧ヶ峰に関する著作が中心であった手塚氏ですが、今回は、全国の名峰にまつわるエッセイ集で、著者八十一歳にして拓く新境地です。従来の手塚本愛読者にも新鮮な一冊で、かつ、手塚本がはじめての読者が読んでも心に残り、山々への想いがつのります。
 定評のある文章は、味わい深く、かつ、平明で、世代を問わず、上質の山の読み物を求める方々に、おすすめの一書です。
<目次・内容>
八ヶ岳/御嶽山/鉢伏山/美ヶ原/二ッ山/大滝山/三俣蓮華岳/槍ヶ岳/利尻岳/乗鞍岳/涸沢の岩小屋/穂高岳/木曾駒ケ岳/燕岳/伯耆大山/八子ヶ峰/赤石山脈/蔵王/富士山/阿蘇山/八甲田山/妙高山/烏帽子岩/岩手山/九重連山/鹿島槍ヶ岳/唐松岳/焼岳/蓼科山/五竜岳/針ノ木峠/入笠山/鍋冠山/濁沢小屋/大河原峠/徳本峠/剱岳/浅間山/谷川岳

高原のエッセイスト・手塚宗求が、各地の名峰への想いと記憶をたどる。著者八十一歳にして挑む新境地。

【著者紹介】
手塚宗求 (テヅカ・ムネヤス): 1931年、長野県松本市出身。松本県ヶ丘高校卒。二十四歳の夏、当時無人境だった信州・霧ヶ峰高原車山肩に「コロボックル・ヒュッテ」を創設し、現在に至る。山小屋経営の傍ら、数多くのエッセイを著す。2011年夏、山小屋創設五十五周年を迎えた。日本ペンクラブ会員、日本エッセイストクラブ会員、日本山岳会会員、全日本スキー連盟指導員、環境省自然公園指導員。
(2012年9月12日逝去。81歳)  
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2020年05月11日

『関東周辺 マルチピッチルート・スーパーガイド』20200510

『関東周辺 マルチピッチルート・スーパーガイド』20200510
関東周辺 マルチピッチルート・スーパーガイド
 コロナ禍の中、出来るだけ今まで読んでいなかった山の本を求めて、何冊か読んでいましたが、本日本屋さんに行ったら、新刊を発見。
 どこにも紹介がなかったのかな?と思う。この騒ぎの中で、なかなか盛り上がらないからか?
 ということで、すかさず買ってきました。このごろはこの手の本がなかなか再版されなく、直ぐ絶版になってしまうので…。
 クライミングのエキスパートには余り関心がないかと思いますが、私のようなミドル?クライマーに取って、「マルチピッチ・クライミング」は技術的な困難さを追求したショートルートよりも楽しく登り切った後の達成感が心地よい。そんなマルチピッチルートの紹介本。いままでホームページや雑誌などで断片的に紹介されていたルートが一層網羅され、良い物になっていると思う。各々の嗜好に合わせてチャレンジ出来そうだ!!

 実は、似たような本があった?と思って書棚を捜したら「日本マルチピッチ フリークライミングルート図集」(2011/9/16・山と渓谷社刊・菊地敏之:著)が有った。これは全国版。今回は、関東周辺で一冊ということでルート数も増えて居ます。

 また、ただのガイドブック、ルート図集になっていないところが編者・菊池敏之氏の本らしい。(良く見たら前著にも、12ページにわたって「マルチピッチ・フリークライミング」についての解説・歴史が記述されていたが、今回は、「はじめに」を入れて17ページ。読者に訴えたいことが増えたと言うことか?)

○「はじめに」の出だし「私はこのルートを登るのが好きなんだ」という言葉に、ヨセミテで出会った話は感慨深い。
○題名が、かの「インタレスト・グレーディング」の提唱者:柏瀬裕之さんからいただいたと言うから面白い。
○「本書の特徴・使い方」も詳しくかかれ、特に「スーパーガイド」という事から、以下の事を正確かつ詳細に解説したということ。
 ・岩場の形状と登攀ライン ・ビレイ点 ・各ピッチの内容とグレード
 ・間違えやすい箇所 ・下降ルートとその方法 ・アプローチ
◎「マルチピッチ技術」のページは、この手のルートに取り付く人は必読。厭々という方も一度は読んで下さい。特に初級者?に対して、金言が多数あります。また、登攀中の事故の要因となる技術的な問題点について細かな注意も述べられている。今回は、特に「緊急時対応」についても触れられ、マルチピッチルートに取り付く前の技術的ポイントが簡潔にまとめられている。




『関東周辺 マルチピッチルート・スーパーガイド』
 編者 = 菊地敏之(日本山岳ガイド協会登攀ガイド)

A5判・2色印刷・152ページ・2,200円+税・2020年04月20日・白山書房刊

【内容】
 伊豆・奥秩父を含む関東周辺の、爽快マルチピッチ・フリークライミングルート(3ピッチ以上の規模のもの)をセレクトし、詳細なルート図と解説で案内する。新しいクライミングライフを提唱する、クライマー待望のスーパーガイド本の登場!

[収録エリア]
▼北関東・奥多摩
子持山獅子岩、榛名山黒岩、妙義山木戸壁、西上州毛無岩、松木沢ジャンダルム、二子山中央稜、越沢バットレス、つづら岩
▼伊豆・山梨
城山南壁、海金剛、南伊豆吉田海岸、三ツ峠、乾徳山旗立岩、太刀岡山鋏岩
▼奥秩父
小川山(屋根岩/廻り目平岩塔群〜八幡沢周辺/涸沢周辺/烏帽子岩/金峰山川東股沢)
瑞牆山(十一面岩/天鳥川南沢周辺 /不動沢/金峰山鷹見岩)

著者紹介
菊地敏之(きくち としゆき)
1960年神奈川県生れ。10代よりベルニナ山岳会、JCC会員としてアルパインクライミングで活躍。日本へのフリークライミング導入以後はヨセミテを自らのクライミングのベースとして足繁く通う他、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地で活動多数。谷川岳一ノ倉沢大氷柱初登、アストロマン、フリーライダー、ノーズ・ワンデイ、トランゴタワー登頂、国内では瑞牆山アレアレア(10p、5.12a)、イクストランへの旅(9p、5.13a)開拓など。元クライミング・ジャーナル編集長、元オペル冒険大賞事務局長、(社)日本山岳ガイド協会登攀ガイドを経て、現在同協会フリークライミング・インストラクター。主な著書に『関東周辺の岩場』(白山書房刊)、『最新クライミング技術』『クライマーズ・ボディ』(東京新聞出版局刊)、『日本マルチピッチ・フリークライミングルート図集』(山と溪谷社刊)など。




日本マルチピッチ フリークライミングルート図集

『日本マルチピッチ フリークライミングルート図集』2011/9/16
 菊地敏之 (著)
 160ページ・ 2011年9月16日・山と渓谷社

【内容】
 日本の代表的なマルチピッチ・フリールートを網羅した初の専門ガイド。
これまでになかった、マルチピッチ・フリークライミング専門のルートガイド集。
クライミング本来の楽しみである「もっと高くへ、もっと遠くへ」続けて登る楽しみを、クライミングガイドとして紹介します。
[主な掲載エリア]
 二子山中央稜、子持山、城山南壁、海金剛、小川山、瑞牆山、甲斐駒ヶ岳、戸台、錫杖岳、穂高岳屏風岩東壁、唐沢岳幕岩、丸山、明星山、御在所岳、雪彦山、三倉岳など。

著者略歴
菊地/敏之
1960年横浜市生まれ。10代のころから鷹取山でボルダリングを始め、ベルニナ山岳会~JCC会員としてアルバインクライミングで活躍。80年のフリークライミング・ショックを機にこのジャンルに転向。82年からヨセミテに赴き、彼の地での総滞在日数は計2年近くに及ぶ。マルチピッチルートでの成果は、アストロマン、センチネル・ショイナード=ハーバート、エルキャピタン・ウェストフェースの70年代3部作をすべてオンサイト登攀、ノーズ・ワンデイアッセント、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)  
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2020年05月02日

「辰野勇 モンベルの原点、山の美学」(平凡社 のこす言葉シリーズ)・読了20200502

辰野勇・モンベルの原点、山の美学
「辰野勇 モンベルの原点、山の美学」(平凡社 のこす言葉シリーズ)・読了

 モンベルの創業者、辰野 勇氏の本。前著とは違って、平凡社の「のこす言葉」シリーズの本で、講演会の抄録のような形で短時間で読めました。
 辰野氏の少年期の体験とハインリッヒ・ハラー『白い蜘蛛』との出合い。
 山に自分の居場所を見つけ、山に打ち込んだ青春時代。
 中谷三次との出会い。1969年当時世界最年少記録、日本人第2登の「アイガー北壁登攀」とマッターホルン北壁登攀の連続登頂。
 スポーツ用品店、登山用具店、商社を経て1975年登山用品メーカー「モンベル」を創業。
 辰野氏の冒険哲学と、経営哲学。その基本は「登山」にあり、登山から学んだ人生哲学となっています。一読を!!

 詳細は、前著をご覧ください。

☆★☆ 心に残った言葉 ☆★☆

◇ハンリッヒ・ハラー著『白い蜘蛛』との出合い
 高校一年生のときに『白い蜘蛛』を読んだことで、「いつかアイガー北壁に登りたい」という想いと、「将来、山を生業にしよう」という想いが生まれました。

◇ザイルパートナー・中谷三次との出会い

◇「−略− アメリカの岩登りは「Leave No Trace」と呼ばれるコンセプト、即ち、足跡を残さないように登るという考え方なんです。そうすれば、ひとつの岩壁に何回登っても、初めて登るのと同じだけの難しさを味わうことができる。誰かが安全確保用のハーケンなどの足跡を残してしまうと、その岩場は価値を失ってしまうという考え方です。
 クライマーは自由であって、何をしてもいいけれど、自分の行為が他者に影響を及ぼさないことを良しとした。これを『フリークライミング』と読んだわけで、こういう概念が一九七〇年代に出てきました。−略−
 より高く、より険しく、より困難を求めるという姿勢がアルピニズムの根幹で、ヒマラヤ登山はより組織化されますが、そのアルピニズムの精神の行き着く先としてあるんです。
−略−」


◆一パーセントでも「できる」可能性が上回るから実行する
「−略− 夜行列車に乗って、冬の松本駅に吹雪のなか降り立って、これから雪の穗發了海貌っていくことを想像すると、帰りたくなるくらい怖いんですよ。でも心を鼓舞して、決意して入っていく。この微妙な精神状態が、たぶん冒険の真髄ですね。
 ただ、勝利が見込めない挑戦はしない。僕は登頂できるという五十一パーセントの可能性があるから行く。もし五分五分ならやらない。博打になってしまうから。もちろん四十九パーセントなら絶対にやらない。一パーセントでも「できる」可能性が上回るなら、本当に実現できるかを見極めに行きたい。こういう気持ちが、冒険の定義だとおもいます。
−略− 」

「−略− ものごとを俯瞰する目。いつもちょっと離れたところから自分を見て、そこまでやる必要はないかなと思ったら、やめる。決意したからには最後まで突っ込まなければいけない、とは思い込まない。いつやめてもいいと思っているんです。
 つまり、グランドフォールして命を落とす可能性があるような冒険はしないということ。五十一パーセントの可能性を模索しながら、最後に自分がそこに着地したときの状況をイメージする。
 幕末の学者、大村益次郎も同じようなことを言っていました。そういう考え方を『自己成就予言』というらしい。こんなプロセスを経て、最後はこういうふうに上手くいくという筋道を、自分で予言する。
 どうなるかわからないけれど突っ込んでいくということはしないほうがいい。−略− 」

「−略− 一億円を持っていたって、もっと金が欲しいと思っている人は貧乏人。たとえ五〇○円玉一枚しか持っていなくても、不自由していると思っていなければ、心が金持ちなんです。
 幸せかどうかというのは、自分がそう思えばいいだけの話。結局は心のバランスにかかっている。本当に辛いときでも楽しいことを頭に浮かべたり、楽しいときでも有頂天になりすぎないように心のバランスを保ったり。
−略− 心を引き締めて、楽観しすぎないように心がけています。そして、最悪の状況に陥っても、悲壮感を抱かない。どんなときでも抜け道はあるということも、山で経験してきているから。 −略− 
人間、生きていることがいちばん大事。生きている、生かされていることに対する感謝の気持ち。いつか死ぬことを理解しているから、生きるということが愛おしく思える。生きていて当たり前と思っている人は、生きていることにあまり実感を持っていないかも。これも、山登りから学んだ気づきです。
 しかし、人間はただ息を吸って生きていればいいのかというと、そうじゃない。その次に欲するのが、自分の心が満足しているかどうか。『Quality of life = 人生の質』。それは絶対にお金じゃない。人生の質の価値観は無限にあって、ひとつだけじゃない。人の数だけ幸せの種類があっていいわけだから。なのに、いまの世間では「これが幸せなんだ」という価値観を、ひとつのあり方だけに狭めて刷り込む傾向にあるように思います。」

「−略− まず目標を設定して、計画を立て、実行し、結果をチェックし、必要があれば計画を修正する。会社組織に必要なのは、営業、生産、企画、資金、そして広報の五つの要素だと考えました。−略−」

「−略− 三十年後の会社の姿を思い描くにあたって、大切な要素は二つあります。
 ひとつめは、モンベルという会社が社会にとって必要とされ続けているかどうか。具体的に言えば、商品がお客様に喜んでもらえているかということ。そしてモンベルの事業活動そのものが必要とされているかどうか。事業活動そのものが社会に貢献していること、世の中のニーズを捉えている状況にあるかどうかということです。
 二つめは、事業活動の経済バランス。つまりビジネスとして採算が取れているかということ。
 この二つを満たしていれば、三〇年後も、モンベルは存在し続けていると思います。−略−」


◆経営における七つの決断
「 経営においては決断力の早さが重要だと思っています。−略−
 一 二八歳のときに資金ゼロから起業したこと。
 二 創業三年めで海外市場を見据えて、単身でヨーロッパに渡って飛び込みセールをしたこと。
 三 アメリカのアウトドアメーカーである『パタゴニア』との出会いと別れです。
 四 それまでの日本の商習慣から飛び出して、直営店の出店を決めたことです。
 五 『価格リストラ』を行いました。
 六 モンベル館員制度『モンベルクラブ』の発足。
 七 アウトドアメーカーとしての被災地支援活動です。」 
※ 詳細は、著者の『モンベル 七つの決断』(2014・ヤマケイ新書)をご覧ください。


◆座右の銘は「馬なり、道なり」
 −略−僕(辰野 勇)が思いついた言葉です。馬に乗って手綱を引かずに、鞭を入れずに、馬が行くままに身を任せる、道のままに身を任せる、という意味を込めました。
 ひとことで言えば、『自然体』に生きる。馬はいちばん道のことを知っている。石があれば除けるし、川があれば越えるわけだから、人はその背中に乗って自然体で進んでいけばいい。
 そういう生き方に憧れているのかもしれません。実際の僕は結構あがいて生きていますから。誰も行かないような険しい道を選んだり、薮のなかで道を捜したり。だかに『馬なり、道なり』というのは、ある意味、自分に言い聞かせている言葉です。

「−略− 僕は目標を立ててうまくいかなくとも、そこに可能性があれば、『失敗』ではなく『不都合』と考えて、あきらめずに挑戦し続けるしぶとさも持ち合わせています。
−略− 『It's not a failure but just an inconvenience.』(失敗ではなく不都合だ)」


◆「夢と冒険」これが私の人生のテーマだった。少年時代に読んだ一冊の本が人生の方向を決めた。 目指した頂きで新しい景色に出会い歩き続ける。たとえ行き着けなくとも幸せはその道中にある。 辰野 勇


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辰野勇 モンベルの原点、山の美学

辰野 勇 (タツノ イサム)著

シリーズ のこす言葉
出版年月 2020/03
B6変 128ページ
本体 : 1,500円+税

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
山登りは会社経営そのもの。命を懸けた冒険からすべてを学んだ―アウトドアメーカー「モンベル」を一代で築いた日本有数の登山家にして経営者の哲学。

<目次>
・寿司屋を営む両親の背中を見ながら
・山の世界で生きていこう
・登山から学んだ人生哲学
・起業するということ、モンベルの経営理念
・50年ぶりのマッターホルン、そして未来へ
・付記 50年目のマッターホルン

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辰野/勇
1947年、大阪府堺市生まれ。株式会社モンベル会長。京都大学特任教授。少年時代に読んだハインリッヒ・ハラーのアイガー北壁登攀記『白い蜘蛛』に感銘を受け、山ひと筋の青春時代を過ごし、1969年には当時の世界最年少記録、日本人第二登でのアイガー北壁登攀を果たす。登山用具店、商社を経て1975年に登山用品メーカー「モンベル」を創業。近年は野外教育や災害支援の分野でも活動。


資本金ゼロから起業し、日本のアウトドアブランドの雄になった「モンベル」の創業者・辰野勇。登山から学んだ人生哲学を語る。

日本のアウトドアブランドの雄「モンベル」創業者・辰野勇。世界最年少記録(当時)アイガー登攀、資本金ゼロからの起業、ショップを通じた地域貢献……登山から学んだ人生哲学を語る。


商品情報
さまざまな分野を極めた人生の先輩たちの言葉を記録しよう――。そんな思いから生まれた、平凡社の語り下ろしの自伝シリーズ『のこす言葉』。
第2期のラインアップにモンベル代表の辰野勇が加わります。
世界最年少(当時)でのアイガー登はん、資本金ゼロからの起業、出店を通じた地域貢献など、これまでの活動を振り返り、今だからこそ伝えたい「言葉」を綴ります。
(表紙写真:宮村政徳)

<平凡社『のこす言葉』シリーズとは?>
さまざまな分野を極めた人生の先輩たちの言葉を記録しよう――。平凡社『のこす言葉』はそんな思いから生まれた、語りおろしの自伝シリーズです。迷ったとき、悩んだとき、立ち止まってしまったとき、ぜひ『のこす言葉』を開いてみてほしい。きっと背中を押してくれる言葉をみつけることができるはずです。
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2020年04月29日

「ほろ酔い黒百合―北八ヶ岳・山小屋主人のモノローグ 」米川正利・著 読了20200429

ほろ酔い黒百合・米川正利
20200429「ほろ酔い黒百合―北八ヶ岳・山小屋主人のモノローグ 」米川正利・著 読了

 もう12年前(2008/06山と渓谷社・発売)の著書ですが、昨年(2019年2月)初めて、米川氏にお会いしたので懐かしくなって、本を借りてきました。
 ■ブログ「20190223第6回ロングトレイルシンポジウム 01」

 もともとは、雑誌「山と渓谷」に連載された記事の単行本ですが、当時は、また後で…ということで、読み飛ばしていましたが、一冊にまとめられると読みやすいですね。そして時間があると…。
 今回このコロナ騒動で、読書Weekしてます。電車通勤の読書の予定が、登山自粛の読書
に変わってしまいました。

「黒百合」は北八ヶ岳・黒百合ヒュッテのこと。勿論、近くに「クロユリ」が咲くので付けられた名前でしょうが、まだヒュッテの玄関を潜ったことはありません。年に何度も八ヶ岳には行くのですが…。「一度は行ってみたい!」と思っている山小屋。今年は実現したいと切に思います。

八ヶ岳、特に北八は「北八ッ彷徨」(山口耀久・著)があまりにも有名ですが、この米川氏の本もとても楽しいものでした。

昔からの山小屋の名物「フルートコンサート」、「ジャズコンサート」等の始まりの話、書名になった「ほろ酔い」に通じるお酒に纏わる話、長谷川恒男氏のエピソードとガイド協会設立の話、東邦航空のヘリコプターによる荷揚げの話、篠原秋彦氏のエピソード、山のトイレの話、野ねずみから高所医学研究の話、八ヶ岳自然と森の学校から蓼科・八ヶ岳国際自然学校設立の話など等。

氏の人柄故か、人脈に恵まれ仲間と試行錯誤しながら現在にも通じる多岐にわたる活動をしてきた米川氏。氏の活動の軌跡が細かに描かれ、懐古的ではあるが、それがまた一層良いと思った。



ほろ酔い黒百合―北八ヶ岳・山小屋主人のモノローグ(山溪叢書) [全集叢書]
米川 正利(著) 2019年2月 山と渓谷社:刊

北八ヶ岳の山小屋「黒百合ヒュッテ」の主人として、半世紀にわたり「山」で暮らしてきた男の山語り。『山と溪谷』の好評連載記事に書き下ろしを加えた全16篇。

目次
犬/野ネズミ/蛇/お米/酒/トイレ/俳優/山岳ガイド/名峰二十一座/
病/遭難/音楽会/結婚式/自然学校/八ヶ岳今昔/トンボ玉

著者紹介 米川 正利(ヨネカワ マサトシ)
1942年、長野県諏訪郡下諏訪町に生まれる。1961年、明治大学に入学するが数カ月で中退、母・つねの手伝いのため黒百合ヒュッテに入る。1967年に母を亡くしたのを機に、以降約四十年にわたり山小屋の主として登山者に親しまれてきた。2005年、息子たちに経営を委ね、趣味の骨董に入れ込む日々である  
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2020年04月15日

『渓谷登攀』大西良治:著・読了20200410

20200410『渓谷登攀』大西良治:著・読了
渓谷登攀・大西良治 (著)20200330表

 4月1日より、長距離出勤になるので、電車内読書用に本を買う。
昨日(3月30日)発売された『渓谷登攀』(大西良治:著)と『アルパインクライミング教本』(笹倉孝昭:著)。
後者は、元々『山と渓谷』(2017年5月号〜2019年5月号)に連載された物なので後回し。

 まずは、『渓谷登攀』を読むことにする。
大西良治氏の活躍・行動については、HP『SOLOIST』で何度か見たことがあるが、しばらく更新されていない。
(その前のHPは、消されて無かった?)と思ったら、今はFBで活動が報告されている。
昨日も、本書『渓谷登攀』の最後の方で”台湾最後のモンスター”と題した”卡社溪(カーシャーシー)”の3度目の報告が載っていた。
https://www.facebook.com/ryoji.onishi/posts/3339952099383098?__cft__

 大西氏の姿は、何年前だか?(調べたら2013年6月1日だった)佐藤裕介氏と谷川の衝立岩のダイレクトカンテ(コンドル)をフリーで登っているのを見かけた。
 また、2017年7月の海登研(JMSCA平成29年度国際委員総会兼第56回海外登山技術研究会)では、「称名廊下完全遡行」と題して、称名川完全遡行の報告してもらったり、「新しいアルパインクライミングの可能性」として、澤田実委員長の司会により、倉上慶大氏とトークセッションをしてもらったことがある。それ以来か??
 
 読むと言っても、素晴らしい渓谷が多く、半分は迫力ある写真で埋められ、まずは様々な写真を眺めてしまう。その迫力は半端無く、圧倒される。
概念図・ルート図等も加えられているがそれは最小限にして、登攀の様子が綴られてる。
 時には細かなルート描写もあるが概して登攀中の心境を語っていて、面白い。
 沢登りが好きな人にとっては必読の書でしょう。

 心に響く場面は多数あるが、冒頭の言葉に心を動かされる。
『SOLOIST 単独遡行 −略−
 渓谷に決められた道はない。自らの意思で道を刻む沢登りは、自由な冒険を感じさせてくれる。遡行するごとに得る新たな発見と成長、それに付随すし生み出される自己の世界。そこには尽きることのない永遠のテーマがある。
 最初のころはどんな沢登りも新鮮で楽しかったが、経験を積み重ねるうちにあることに気づいた。”より特別な世界は、より困難の先にある”ということだ。難度が上がるほどにリスクも増すが、私に内在する未知への探求心は、それを許容して余りある。
 ただ、高みを追求するには、経験を重ね、さらに強くならなければならない。いち早くそれを成し得るには”一人でやる”必要がある。そう悟ったとき、私の単独行が始まった。
 命を賭けた冒険といっても過言ではない沢登りにおいて、単独行は肉体、精神、あらゆる面で高いレベルを要求される。希うのは、心の弱さに打ち勝ち、すべてを自己完結できる力を得ること。
 渓谷を自由に飛び回れる翼が、その先に見える。』

巻頭言・2左s巻頭言・1右s

『渓谷登攀』
著者:大西 良治
発売日:2020.03.30
販売価格:本体3,500円+税= ¥3,850
単行本: 320ページ
出版社: 山と渓谷社
商品の寸法: 25.7 x 18.2 x 2 cm
内容紹介
 史上最強の遡行者(沢ヤ)といわれている大西良治。
沢登りだけではなく、クライマーとしても有名な大西だが、
その卓越した登攀技術で国内の最難クラスの沢を単独遡行し多数成功させてきた。
 本書は沢登りを変えた男の記録。

【日本の渓谷】
三国川 五十沢川/川浦谷川 海ノ溝谷/北ノ俣川 滝ハナ沢/雑穀谷 ザクロ谷/最上川 松川/稲荷川 アカナ沢/
赤谷川 エビス大黒沢/島道川 滝ノ内沢/釜無川 尾白川ゴルジュ/能生川 フヨ谷/水無川 真沢/破間川 大雲沢/
川迫川 弥山川ゴルジュ/玉川 梅花皮沢滝沢/赤川 地獄谷/白萩川 池ノ谷ゴルジュ/海川 不動川/
三面川 岩井又沢ガッコ沢~竹ノ沢下降/飯豊川~北股川下降/黒部川 嘉々堂谷~尾沼谷下降/
早出川 広倉沢~割岩沢下降/水無川 オツルミズ沢/境川 大畠谷/黒部川 剱沢/常願寺川 称名川

【台湾の渓谷】
恰堪溪/鹿寮溪/馬霍拉斯溪/馬戞次託溪/蚊龍瀑布/豊坪溪/鹿野溪

【キャニオニング】
日本 剱沢/日本 赤谷川本谷/日本 アイシポップ川/台湾 恰堪溪/台湾 卡社溪/NZL Gloomy Gorge

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大西/良治
 1977年、愛知県江南市生まれ。沢登り歴24年。19歳のときに沢登りを始め、22歳のときにソロ(単独行)に目覚める。以後、現在に至るまで日本の沢の大半はソロで遡行。同時にクライミングにも傾倒し、ボルダリングでは四段、ルートでは14aを登る。ほかにキャニオニングなどにも勤しむ。クライミングのルートセッターを生業とし、ゆくゆくはクライミングのガイド業も行なう予定。日本山岳・スポーツクライミング協会ルートセッター、日本山岳ガイド協会フリークライミング・インストラクター
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  
Posted by buntak2 at 00:00 本・雑誌 | 

2020年03月24日

伊豆城山 20200320

20200320伊豆城山
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【大仁からの城山・岡田撮影】

 いろいろあって3連休の2日間をクライミングで過ごそうと、初めて伊豆・城山に行く。
が、3連休初日は冬型が強まり、天気はよいのだが、城山は大変な強風だった。
s-01東名より富士山IMG_3001s-02千本浜IMG_3006
s-04海から富士山IMG_3054
s-03千本浜からの富士山・強風IMG_3022s-05城山遠景IMG_3026

 城山は駐車場からのアプローチも近く、ルートも多数あるので人気なのもうなずける。
 登山口はハイキングコースの出発点でもあるので、看板が多数ある。また、ここは伊豆ジオパークの一つでもあるので
それらに関する説明もある。また、なんとあのミスタージャイアンツ:長島茂雄が昔、合宿で走った道というのもあり、
ここはなかなかの名所だった。
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 10分ほど山道を登ると南壁への道が分かれ5分ほどで南壁基部に到着。
 既に、10名ほどのクライマーが居て、南壁下部の各ルートに取り付いている。
初めてなので、足慣らしに三ツ星のルートをセレクト。
「とんとん拍子」を政がリード。スラブはなかなか難しい。加藤は岩登り自体久ぷりなのでトップロープで登らしてもらう。
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その後、加藤はマルチ狙いだったので、西南カンテ5.7へ。
 下部の右から左へのトラバースはみんなが登っているのでやめて、南壁左端のホームボーイ5.7から登る。政トップで上のバンドまで。
途中、風が強まり、上部は怖かった。そこから延々左にバンドをトラバースし、途中、左斜上していくと西南カンテの実質取付に到着。
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s-IMG_1109s-P3200098

 先行パーティは4人。2人がセカンで登っていた。あと2人いるのでしばし休憩。風が強く寒いので斜面に腰掛け、雨具のフードを被って風を避ける。
 前のパーティのトップが登り、セカンが登り始めたところで登攀準備だが、登っているのを見ると、カンテは更に風が強い。慌てて登っても、強風の中の待ちは嫌なのでしばらく待ってから登る。
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 1P目(加藤)、カンテ左のフェイスを登る。途中一寸した乗っ越しは、風が止むのを待ってから登るという冬山の耐風姿勢から「風の息」を見計らっての登りだった。

 2P目(政)、一寸したハングを越え灌木の間へ。
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 3P目(加藤)はトラバース。途中、上がったり下がったりしながらのトラバースだが、後半はピンが無く、灌木まで行ってビレイ。
 4P目(政)は二間バンドを登る。右手に二間バンド大ハングを登るクライマー有り。下を見ると大仁の平野と狩野川が緩やかに流れる眺めは最高。落石をしないように登り、上部のテラスでしばし休憩。1P目と同じ。先行パーティ4人。くの字に曲がるところで、トップが右往左往、セカンドはヌンチャクン掴みだった。
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5P目、どうなんだろう?と思ったが、難なく抜け、上の灌木でビレイ。終了。ここも風が強いので、そうそうに片付け、下山に掛かる。
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 少し登ると、右手にワイルドボアゴージへの道。そのまま登ると南壁の頭に出る。城山山頂へは行かず、城山峠を目指す。城山峠から登山口へ向けて下降。途中、南壁基部への道に入ると直ぐ基部に到着。
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 まだ早いが、今日はこれにて終了。パンとドリンクで腹を満たし、ガチャを片付けて下山。あっと言う間に、駐車場に到着。
 その後は、車で待っていたO氏とともに、沼津港の夜(お酒)を楽しむ。

◆城山ハイキングコースと周辺ジオサイト
▼https://izugeopark.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/n_nakaizu_jokatsuragi_joyama_200_120.pdf

◆「火山の根」城山
▼https://izugeopark.org/wp/wp-content/uploads/2017/12/n_nakaizu_jokatsuragi_joyama_60_45.pdf

  
Posted by buntak2 at 17:56 深谷山岳会 | 山行報告

2020年03月13日

例会報告 20200312

20200312例会報告

1.山行報告
・2/15八ヶ岳・蓼科山◆町田
・2/17北八ヶ岳・坪庭〜麦草峠◆加藤
・2/20八ヶ岳・三叉峰R・キャンディ◆高井・他 1
・2/23丹沢・谷太郎川白滝沢◆松葉口
・2/23九州・祖母山◆眞田  
・2/24九州・阿蘇山◆眞田
・2/24八ヶ岳・横岳無名峰南稜(中退)◆加藤
・2/25九州・九重山◆眞田
・3/1九州・開聞岳◆眞田
・3/2八ヶ岳・鉱泉キャンディ◆高井・他 1
・3/2-3九州・宮之浦岳◆眞田
・3/8谷川・谷川岳西黒尾根◆政・他 1

2.山行計画
・3/15八ヶ岳・権現岳東稜 ◆政・山田・眞田
 
3.その他
・4/5装備点検9:00〜・消防整備8:30〜
・4/5総会・クレヨンカン14:30集合 15:00〜
・4/5懇親会・まるやす◆加藤・岡田・吉松・荒川・政・返信してください
・7/9聖火リレー◆(スタッフ)塚越・山口・島田

■例会会場:くれよんかん 3/12保険  4/23  5/21  6/18
■フリークライミング(毎週火曜日) 3/3  3/10 3/17  3/24  3/31
■市民クライミングデー(毎週金曜日)3/6  3/13  3/20  3/27
 2020募集 3/1広報 3/31締切 4/7-10登録 5/1開始
 2020応募者(現在)大人: 3、子供:1
■SMSCA関係
 ・4/12定例会13:00〜北本公民館 加藤
 ・4/12総会 14:30〜北本公民館 島田・加藤
   ※協会は、「一般社団法人」になります。
 ★あゆむ山の会名誉会長:佐藤 求様 3/9ご逝去。  
Posted by buntak2 at 20:00

2020年03月05日

20200305谷川岳危険地区の登山禁止のお知らせ

20200305谷川岳危険地区の登山禁止のお知らせ
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谷川岳危険地区の登山禁止の期間が発表されました。

先週の日曜日は、今冬初の谷川詣ででしたが、雨のため敗退。
今週こそは!!と思っていたら、早めの「登山禁止令」が出ました。
※詳細は、「群馬県谷川岳登山指導センター」の「今日の谷川岳 20200305」が詳しい。

今年は、3月7日(土)から4月24日(金)となりました。


■谷川岳危険地区の登山禁止 <群馬岳連ホームページより>
https://www.gunmaken-sangakurenmei.net/cgi-bin/news03/photo_news/upimg/434385e608df02052e_1.pdf

■【谷川岳登山指導センターHPより】
http://tanigawadake.ec-net.jp/kyouno.htm  
Posted by buntak2 at 20:50 話題 

2020年03月01日

第16回「新日本ヒマラヤ会議」中止のご案内

第16回「新日本ヒマラヤ会議」中止のご案内
20200301第16回新日本ヒマラヤ会議0329中止のお知らせ

新日本ヒマラヤ会議 岩崎 洋 氏 からのお知らせです。

先日ご案内させて頂いた「新日本ヒマラヤ会議」は中止することになりました。
大変残念ですが、オリセンも3月15日以降も空くかどうかわからない状況なのでこのような判断となりました。
SNS 等で流して頂いていたら恐縮ですが、再度中止のご案内をお願いします。
宜しくお願いします。

下記FBにもアップしています。
https://www.facebook.com/hiroshi.iwazaki.1







  
Posted by buntak2 at 19:18 海外情報 | 話題

2020年02月25日

八ヶ岳:無名峰南稜の登攀(敗退2) 20200224

20200224八ヶ岳:無名峰南稜の登攀(敗退2)
s-20_垂壁に出会うP2240054
<下部岩壁の核心部> だけど本当の核心はその先・・・

◆目的:八ヶ岳:無名峰南稜の登攀
◆期日:2020年2月24日(月・祝日の振替)
◆パーティ:加藤(solo)
◆コースタイム:
2/24 加藤宅4:00=FM4:10/4:15=伊勢崎IC4:22=横川SA5:00/5:10=佐久南IC5:38=望月5:50=白樺高原=美濃戸P7:05/
  美濃戸P7:30…林道終点8:10/8:15…赤岳鉱泉9:00/9:10…橋9:15…小同心ルンゼ出合9:40…三叉峰ルンゼ出合9:45…ラッセル…アイゼン装着10:15/10:30…尾根10:50…南稜取付の灌木・ハーネス装着11:00/11:20…垂壁下・ロープ11:40/…スラブトラバース・下部核心部・途中2本のボルト…ボルトアンカー2本…右へトラバース…最高点12:00/撤退…懸垂…壁下12:30/12:45…懸垂2回…小同心ルンゼ12:55…小同心ルンゼ出合13:15…赤岳鉱泉13:40/14:05…美濃戸P14:55/
  美濃戸P15:10=尖石〜尖石縄文考古館15:35/17:02=白樺湖・内山トンネル回り=自宅20:25
  ※高速1890円、P1000円、尖石縄文考古館500円、 行き180km、帰り162.5km

◆概要:せっかくの3連休だったが天気が悪く結局最終日に課題の無名峰南稜に行くことにする。
 前回2016年1月11日に行って敗退しているので、今回は完登と思っていたが、結局なかなか課題部分の解決策を練っている時間がなく、条件次第と思った。
聞くところによると、22日の夜30cm位の新雪があった!と言うが、美濃戸口付近は0cm(心配された林道も車で入れた<前を行く車は一寸滑っていたが…>)…で、どうなの?と思った。

 2/24 寝るのが遅くなり、結局3:30起床。テルモスの湯を沸かしてミルクティーを入れ3週連続で餅を食べ4:00出発。前週と同じく、伊勢崎から佐久南まで高速にのり、白樺湖経由で美濃戸口へ。ここまで新雪は見あたらない。登山口のポストに計画書を入れ、また車で美濃戸へ。2箇所ほど前の車は滑っていたがこちらは大丈夫だった。駐車料金1000円を払い、いつもの駐車場に駐め、出発の準備。二度目のトイレ大。天気はよいのでヤッケ上ははじめから着ないで出発。調子よくどんどん進み、1時間半で赤岳鉱泉。ここでもう一度トイレ大。柳川北沢右俣の橋を渡ったところから今日はすぐ曲がって取付を目指すが、ここはラッセル(1〜2名の踏み跡有り)。途中右手からの踏み跡と合流し小同心ルンゼ出合いを過ぎ三叉峰ルンゼ出合。トレースは右の石尊稜取り付きに向かっている。
 つまりここからはラッセル。昨日も今日も誰も入っていない。思いがけず膝上のラッセル地獄にはまる。雪は軽いが深さがあるので…。30cmの新雪は嘘ではなかった!!前回取付で曲がった三叉峰ルンゼF2大滝手前まで、まだまだ1人ラッセルが続くので諦め、早めに左の尾根に取り付く。少し行くと一寸ガリガリに凍った半モナカ状態になったのでアイゼンを着ける。そして樹林帯を詰め上げる。がなかなかtopにたどり着かない。少し右寄りに行くと前回F2側から詰め上げたコルが見えた。しかし前回はそのまま上に行く「旧ルート」は途中で諦め、対岸に渡った。ということは、ここが対岸のルート?いや方向が違う??となおも詰め上げると尾根状に出て、一部細いスノーリッジになっていた。そしてその先に、前回対岸に渡った先の取付点が有った。
灌木は健在。手前でハーネスを着け、ロープやガチャを出した。
 ロープを引きずる格好でスタート。細い岩のリッジを辿ると岩峰となるので右にトラバースして凹角ルンゼを登ると垂壁の前に出る。前回と同じだ。
 ここから右にトラバースだが、結局前回よりも雪(氷)は少ない。
 ここは空身で乗っ越し、一度懸垂してザックを背負って再び登る事にする。今日は60mのロープを持ってきたので、半分の30mを使用と考えたまでは良かったが、残り半部を持てば良かったところを、どうせ登り返すのだからと残り半分はザックと一緒にしてしまった。今回も途中2つのボルトでランニングを取りながら右の草付きに到着。その上のボルトでプロテクションをとる。ここまで15m。この先、前回は右にトラバースして諦める。ここから左上の凹角を登るという誰かの記述は? 斜度は落ちているが薄氷のスラブ状で灌木までが長い感じ。頭上から右上もボロボロの岩で凍った草付きや灌木も無く…。今回も右にトラバースしたがロープがいっぱいとなり、しっかりした灌木まで届かない。その上もボロボロの岩で…状況は同じ…。
 結局、やっぱりこの状況で”単独”はリスクが大きすぎる。
 しかたなく今回も敗退とする。
 次回は複数で来よう!!
 先のプロテクションまで戻って懸垂。ロープの長さは丁度。2箇所のランラングを外し、トラバース気味に懸垂して元に戻る。
 ロープをセットし直し、今回もここから懸垂して小同心ルンゼを下ることとする。ラッセルは……。その前に少し休憩。天気がよいのでパラパラと上からとけた霧氷の氷が落ちてくる。
 今日はこのまままっすぐ帰ろう!!と、懸垂2回で小同心ルンゼに降り立ち、雪崩に注意しながら下降開始。
前回よりスムーズに下ることができ、出合に出て、振り出しに戻る。
 小屋のベンチで荷物を整理し、下山。今日は適度な雪で非常に歩きやすい。行動時間も少なくまだ体力も十分、50分で駐車場に到着。
 この天気なら林道の凍結も心配ないだろう?

 帰り、晴れ渡る八ヶ岳連峰を見ていたら、やっぱり尖石遺跡の事が気になり、資料館の方へハンドルを切る。まずは本物を!と尖石を見に行ったら、そういうことか。
そのまま歩いて遺跡跡の公園(散歩道)を歩き、 竪穴住居跡(復元)を見て、最後「尖石縄文考古館」へ。16時だったので閉館まで1時間。
 中はよく整備され、特に国宝の土偶2点は本物が展示されていた。前回見たのは、千葉佐倉の国立博物館のレプリカ。その前は、上野の国立博物館での縄文展。
 その時はあまり大きいと感じなかったが、今回は特に大きい!と感じる。発掘当時の様子も再現展示され、見応えあり。
 々駟「土偶」(縄文のビーナス)
 国宝「土偶」(仮面の女神)

◆装備・食料等
 冬山一式;パンツ,長下着上下,毛手袋,毛靴下,長シャツ,ヤッケ下,オーバーミトン,ロングスパッツ,登山靴,ザック,ロールペーパー,
      ハンカチ,サングラス,テルモス,水筒,カメラ,行動食 
 登攀具;アイゼン,バイル2,ハーネス,ヘルメット,ヌンチャク2+3,ATC,シュリンゲ5,カラビナ5,ザイル8.5mm*60m*1

未使用(軽羽毛ベスト,ヤッケ上,目出帽,ヘッドランプ,マッチ&ライター,薬品)
   (フィフィ,ハーケン3,キャメロット♯0.3,♯0.5,♯0.75)

【資料】
1.『岳人』第799号(2014年1月号)p50
2.■山岳ガイドグループ 「イエティ」の山行報告 
  12月14日 八ヶ岳・無名峰南稜・下部新ルート開拓 [ルート整備]
  ▼https://yeti-houkoku2009-12.blog.ss-blog.jp/2009-12-16
3.■OPANDA 「2010/4/4:八ヶ岳:無名峰南陵」(過去2回敗退 3度目の正直!!)
  ▼https://blog.goo.ne.jp/opanda1956/e/bdd1394c1a03a05b4218abc77ccb01ec

【自身の記録】
 ■八ヶ岳:横岳西壁・無名峰南稜の登攀・敗退 20160111
 ▼http://blog.livedoor.jp/buntak2/archives/52448135.html

s-01_美濃戸P積雪0cmP2240003s-02_この付近で10-15cmの積雪P2240004
s-03_橋から大同心・小同心P2240015s-05_橋から小同心から無名峰P2240013
s-04_橋から小同心から横岳P2240012
s-06_無名峰南稜上部P2240021
s-07_無名峰南稜下部P2240026
s-08_下部岩壁upP2240028
s-09_左の三叉峰ルンゼを行く・ラッセルP2240031s-10_思いがけなく膝上のラッセルP2240032
s-11_左手の樹林帯へP2240034s-12_途中から旧ルートのコルP2240038
s-13_旧ルート下部核心部・枝の先が新ルートのトラバースP2240039
s-14_尾根に出るP2240043s-15_尾根を詰めるP2240044
s-16_詰めるP2240048s-17_細いリッジになる・取付点・ロープP2240050
s-18_右手トラバースして凹角へP2240052s-19_凹角P2240053
s-20_垂壁に出会うP2240054
s-21_核心部のトラバースP2240056s-22_核心部トラバースP2240061
s-23_俯瞰P2240062s-24_ビレイ点からトラバース方向P2240063
s-25_ボルトの先・右トラバースP2240069s-26_最高点から下部俯瞰P2240067
s-27_最高点から上部を見るP2240065
s-28_ボルトの支点から懸垂下降P2240068s-29_懸垂を振り返るP2240070
s-30_もう一度核心部P2240072
s-31_30mの懸垂2回振り返るP2240074s-32_ルンゼを下るP2240079
s-33_小同心ルンゼ出会・振出に戻るP2240086s-34_振り返るP2240089
s-35_午後の大同心・小同心P2240091s-36_横岳西壁全景P2240094
s-38_北沢途中から振り返るP2240105
s-39_雪解けP2240108
s-40_帰りの車から横岳・阿弥陀岳P2240110
s-41_帰りの車から天狗岳・根石岳・箕冠山P2240112
s-42_尖石P2240117s-43_尖石P2240118
s-44_尖石解説P2240119s-46_尖石遺跡解説P2240121
s-47_尖石遺跡・33号住居跡P2240120s-48_尖石石器時代遺跡P2240122
s-49_与助尾根遺跡解説P2240132s-50_与助尾根遺跡・復元P2240130
s-51_尖石縄文考古館・実物有りP2240137
s-52_八ヶ岳連山P2240141
s-53_八ヶ岳連山P2240140




  
Posted by buntak2 at 21:03 山行報告