
八ヶ岳:裏同心ルンゼ・アイスクライミング 20121209
■パーティ:加藤・木本・荒川
■期日:2012年12月9日(日) 天気:雪・風(今年一番の寒波襲来とか?)
■コースタイム
12/9 太田4:00=深谷4:20=美濃戸P8:20/45…デポ小屋9:30/40…赤岳鉱泉10:55/11:20…裏同心ルンゼ入口11:35…F1・アイゼン11:50/12:05…F6下・終了14:10/20…大同心稜14:40/15:00…休憩15:45/55…赤岳鉱泉16:15…休憩・橋17:00/10…美濃戸P17:50=温泉=夕飯=深谷=太田
■共同装備:ザイル9mm*50m*2本、スクリュー5、ツェルト、コンロ
■概要
「今年一番の寒波襲来」と言うことで、各地で大雪注意報。太平洋側とはいえ山間部は降雪。普通でも寒い八ヶ岳がさらに寒くなる!!と覚悟して挑む。
午前4時に太田道の駅に荒川さんが来て、深谷周り・関越・上信越・白樺湖経由で美濃戸へ。先週の崩落事故を思い出し、トンネルを通たびに天井が気になる。上信越・関越道は大丈夫そう?!
ちょっと忘れ物があって出直すが、なんとか9時前に美濃戸に到着し出発することができた。美濃戸では、いつもの元テニスコートの駐車場は満車で、赤岳山荘前の路肩のような空き地に停めさせられる。どこに行くのか訪ねられたので、「裏同心ルンゼにアイスクライミング」と言うと、「日帰りでかい?」と言われる。山荘のおばさんの話しでは、上の60台の車の殆どがアイスクライミングだと言う。
8:45出発。少し歩いて美濃戸山荘の前を通り、左手の北沢沿いのルートを進む。初めは結構暖かく、思ったより寒くなく上着を一枚脱ぐ。林道終点近くのデポ小屋の影で一休みする頃には、寒くなってきて上着を着る。そして下山してくる登山者とすれ違うようになる。林道終点の橋の手前の広場でなにやら講習中のパーティも居る。そして橋を何度か渡るようになると続々と下山者が多くなる。縦走のパーティは稜線の風が強いのか、下山してきている様子。もうちょっと?と思っているうちに赤岳鉱泉に到着。きっとアイスクライミングをやっているので賑やか?と思ったら、寒さの方が勝っていた。居るには居たが寒さに縮こまる。アイスクライミング用の小屋で風を避けて休憩し、ハーネスを着けるが、この中に居るだけで寒くなってきた。手がかじかんでくる。一通り用意の終わったところで出発。小屋の前は機械で除雪中。天張り地から登山道に出る。ちょっと歩いて大同心ルンゼの入り口を過ぎ次が裏同心ルンゼの入り口。ここもロープが張ってある。F1に続く踏み跡は風雪で消えかかっている。右岸沿いから登り、F1下でアイゼンを着ける。12:05スタート。
F1:15m幅広の氷瀑。正面以外は階段状なのでロープ無しで行く。今冬初のアイスクライミングで動きがぎこちなく感じる。でも正面なので慎重にパイルを振る。登り切ると、下降者が続々とやってきた。
F2:3段40m凹状。上から懸垂で下りてくるガイドパーティを待つ。下りきったところで、こちらは登り始める。傾斜も緩やかなので取りあえずロープ無しで2段目まで行くことにする。場合に寄ったら?と思うものの3段目も低かったのでそのまま乗り越える。
F3:8mは、折角なのでロープを出す。途中1本のみアイススクリューを入れ、ランニングビレイとする。上に行くとまたまた下降パーティとすれ違い、懸垂支点を通り越しラッセルして灌木でビレイする。セカンド以降は、登ってきたあとそのままロープを引いていって貰う。
F4:20mナメ状も緩やかなので、ロープを引いたまま登る。その後、ややナメ状の斜面が続き、最後の滝となる。
F5:10m。高さは感じないが立っているのでロープでビレイ。抜けきったところでアンカーを探す。左の壁にボルトが打ってあり、懸垂用のシュリンゲがついている。やや斜めのラインになってしまうがここでビレイする。すると冷たい風がビュービューと吹き、顔が冷たい。風の通り道のようで寒さは最高潮となる。
3人が登り切ったところでまたロープを引いて登って貰うと、そこはもうF6の目の前。ここを終了点としてロープを解く。14:10。ロープを仕舞、一休み。
14:20、下降は大同心稜と決めていたので、大同心正面壁に沿って大同心稜のトップへ向かう。しかし途中から風が強くなり、風雪で視界も悪く、途中の支尾根と大同心稜を勘違いして一旦下りかける。うっすらとトレースもあったので下ってみるが途中で間違えとわかり、登り返して再度トラバース気味に登って本当の大同心稜に出る。
15:00下降開始。樹林帯にはいるまで急だが、その後も急な場所が数カ所あった。下りで良かったと思う。途中一度休憩し、パイルをストックに変えて進むと直ぐに大同心ルンゼに下り立ち、その後はトレースを追いかけ、赤岳鉱泉へ。既に16:15で、アイスクライミングしている人も居なく、テントは一張りもなかった。そのまま通過。
その後、幾たびか橋を渡り、林道終点のところで休憩。17:00から17:10。ヘッドランプを用意する。出発使用とすると後ろからヘッデン部隊。そこから前後しながら林道を歩く。途中、2パーティに抜かされ、最後のパーティとなる。
そして、街の夜景が見えると美濃戸山荘が近くとなり、17:50到着。
その後、「縄文の湯」に寄り、冷えた体を温め、「いじわるばあさん」に寄って夕飯を食べて帰った。
シーズン初めのアイスクライミング。手頃です。氷の状態は、ある程度埋まっていたが、露出している方だったかも知れません。もうちょっと積もると、滝がわからなくなってしまうかも?!…なんてね。
木本さん、荒川さん、寒気の厳しい八ヶ岳、頑張りましたね。チョイとロープ無しのフリーが多くなりましたが、大丈夫でしたよね。ご苦労様でした。



