2013年01月01日

冬山合宿in八ヶ岳 ジョウゴ沢と日ノ岳稜 20121229-31

冬山合宿in八ヶ岳 ジョウゴ沢と日ノ岳稜 20121229-31

 今年の冬山合宿は、メンバーが少なく、加藤の膝の調子も良くないので、八ヶ岳に落ち着く。
結局、新人含め4人で赤岳鉱泉定着となるが、天候に恵まれず、年内で切り上げて下山した。

 12/29 入山 ジョウゴ沢F1とF2で練習
 12/30 日ノ岳稜と赤岳山頂アタックに分かれる。
 12/31 昨日の濡れ濡れで戦意喪失。稜線の天気も悪いので下山。

■メンバー 岡田・加藤・政・関
■コースタイム
 12/29 深谷5:00==美濃戸:八ヶ岳山荘P9:00/9:40−−橋10:45/10:55−−一本11:55/12:05−−赤岳鉱泉BC12:15−−ジョーゴ沢F1・F2へ
 12/30 赤岳鉱泉8:30−−中山峠9:00/9:05−−基部手前9:30/9:40−−日ノ岳稜・取り付き10:10/10:15−−上部岩壁12:10/12:20−−日ノ岳14:20/14:25−−地蔵の頭14:50−−一本15:10/15:20−−行者小屋15:30−−赤岳鉱泉4:00
 12/31 赤岳鉱泉12:15−−橋−−八ヶ岳山荘P13:30
■概要
 ●12/29 思ったより天気がよい。美濃戸口で補導所のお巡りさんに計画書を提出し、美濃戸まで車を進める。いつものテニスコートの駐車場はまだすいていた。叔母さんがやってこない?と思ったらいつの間にかやってきた。しっかり駐車料金を取られる。
 荷物は適当に分けて出発。天気のよい中、赤岳鉱泉までなので、何とかなるさという感じ。
 途中二度の休憩を入れて、二時間半ほどで赤岳鉱泉に到着。早速テン場を決めてテントを張る。天気も良く時間があるので、ジョーゴ沢に行く。政と関は初めてのアイスクライミングなのでちょっとした練習となる。
 F1で2〜3回練習、F2ではトップロープにしても3〜4回練習しテントに戻る。
 その夜は、初日なので肉料理で酒宴。

 ●12/30 8:30テン場を出発。二人は文三郎から赤岳へ。うちらは中山峠経由で日ノ岳稜へ。中山峠で分かれ、中山尾根のトレースを進む。春の中山尾根の時はトレースがなくラッセルでかなり疲れたが、今回はトレースがあるので楽ちん。
 基部手前の樹林を抜けたところで、日ノ岳ルンゼに下降し日ノ岳稜へ取り付く。予想した場所が取り付きでピッタンコ。壁の末端に一本シュリンゲが垂れている。
 手前でロープやガチャを出して準備する。今回、ルート図無しなので加藤がトップで行く。
 1P目:(加藤) 40m 1m程のギャップを越え、脆い露岩を右上。その後雪壁を直上。最後はラッセルして太い灌木のあるリッジでビレイ。
 2P目:(岡田) 30m 5m程上るといったん平らになり、続いて凹角から左右どちらか上りやすそうな灌木のあるリッジを登る。岡田は左にルートを取る。一旦平らになったところでその先ロープが足りそうにないので一旦切る。所々灌木があるものの意外にバラシーな岩のリッジ。
 3P目:(加藤) 50m 正面の凹角を登ろうと思ったが意外に急でスタンスがないのであきらめ右にトラバースして草付きから一部木登りで雪稜に出る。大きな灌木でランニングビレイを取り、ほぼ90度角度を変え、リッジ上をラッセルしてロープ一杯まで伸ばす。
 その先は、雪稜をロープを引っ張って登る。正面には上部岩壁が見え、なかなかかっこいい。200m程で上部岩壁帯の基部に到着。
 一休みして、核心となるリッジ直上を試みる。どこかのHPでは右に少し行ったところの凹角を登った記録があったような?また左に少し行けば草付きが行けそうな感じだ。しかしこの正面よく見るとハーケンが3本みえる。うまく使えばのっこせそうだ。

 4P目:(岡田→加藤)+A0 30m 岡田が挑戦するが意外に難しい。手袋一枚で挑むが手が悴みランニングを2本掛けたところで一休み。一旦戻って手袋を変えるが、加藤に交代。
 フィフィも用意しエイド有りで挑戦。3本目のピンはボロボロのシュリンゲが垂れているが使えず、外すこともできない。パイルのピックを掛けて体を引き上げ、左にもう一本ハーケンがあったのでそれにランニングを取る。その後、上のハングを越すか、左に逃げるかルートを読む。一見左に行けそうだが雪や氷が少なくホールドもないのでダメ。右に少し行って立ち上がれれば、そこからハングの縁に瘤状のホールドが見えるので行けるのでは?と思い、ややバランシーにトラバースし、岩の隙間にピックをフッキング。そして一枚ハーケンを打ち(ほとんど差し込んだ感じ)、クラックにパイルを振るとうまく決まる。もう一手決まればハングが乗り越せそうだ。パイルが利いているのでフィフィで一休み。シェイクしてオーバー手袋を外し、気合いを入れて乗っ越す。いい支点がないのでそのまま直上。右手にピナクルがあるがその先の左手の灌木のほうが良さそうなので登り、ランニングをとろうと思うも一寸左にいかなければならないのでそのまま直上してやや突き出た露岩を掘り起こしシュリンゲをタイオフしてビレイする。用心にパイル2本もガッチリ打ち込む。
 5P目:(岡田) 50m 10m程登るとハーケンとリングボルトがある。そこからやや左手をバランシーに登り続け上を目指す。ロープ一杯で切る。
 その後、5m程登ると日ノ岳の山頂らしき岩が見え、稜線目指してロープを引く。風が強くなるが、トイレも我慢の限界。大岩の横に出て登攀を終了し、トイレを済ます。間に合った!!その後、ロープを引いて岡田も到着し終了の握手。
 風が強いのでロープを解いただけで直ぐ出発。地蔵の頭までの稜線も風が強まり霙交じりで顔が痛い。結局、地蔵の頭も風が強く、下りは向かい風でさらに強くなり、視界も悪く参りました。樹林に入ったところでやっと一休み。それから行者小屋経由で赤岳鉱泉16:00到着。湿った雪と氷が解け、ヤッケや下着が濡れ濡れで参りました。

 その夜は、服を乾かしながら日本レコード大賞を聞きながら飲む。でも結局乾ききらず。
夜には雨混じりの霙雪が降り、外にも出られない始末。関東地方は大雨の予報。

 ●12/31 昨日の行動で疲れもあり、天気もガスなのでゆっくり起きる。ゆっくり朝食を取り、今後どうするか話し合う。天気はガスで辺りは見えない。稜線は風が強そう。昨日はジョーゴ沢で雪崩があったとか? 行動してもジョーゴ沢位だし、どうせ明日は下山なので、思い切ってこれから下山することにする。赤岳鉱泉の山小屋でゆっくり休んでからテントを撤収し下山。登りの登山者としばし交差。今日は新年を山で迎える入山者が多い。
 縄文の湯(今日は17時まで)に入った後、いつもの「いじわるばあさん」に寄るがここも午後から閉店。仕方なく白樺湖付近のそば屋でご飯にし、深谷到着18時。大変早い帰宅となる。

■日ノ岳稜の資料は少なく、『山と溪谷 2008年12月号』に載ったが、今回のルートとは違っていた。ガイドの遠藤晴之氏が良く登っているらしく、取付や上部岩壁の説明は合っていた。『日本登山大系』第8巻の説明が一番詳しい。
 ▲山と溪谷 2008年12月号:冬季バリエーション 八ヶ岳 横岳西面 日ノ岳稜 佐川史佳=文 新井和也=写真
 ▲『日本登山大系』第8巻「八ヶ岳・奥秩父・中央アルプス」p77坡拈省鼻焚漆柬山岳会)2日ノ岳稜 5時間 中級〜上級クラス

PC290001柳川北沢より坡拈省鼻\仟採如ζノ岳稜・中山尾根PC290004大同心・小同心

PC290010ジョーゴ沢F2PC290012ジョーゴ沢F2

PC300019日ノ岳稜取り付き・中山尾根側からPC300020日ノ岳稜取り付きから上

PC300021 1P目スタート地点PC300022 1p目

PC300023 2P目PC300024 上部岩壁

PC300034上部岩壁PC300036 核心部のリッジ

PC300037 核心部を抜けてPC300040 核心部の上


Posted by buntak2 at 00:00│ 山行報告 | 深谷山岳会