天気が芳しくないこの週末、25日に封切された中国映画『クライマーズ』＝「原作：攀登者 The Climbers」を観に行く。
中国の登山隊が中国側（北面）からチョモランマ登頂に挑む姿を描いた実話をベースにした山岳映画。物語は、1960年、中国登山隊の３人は、無謀とも言われた北稜からのチョモランマ登頂に世界で初めて成功する。しかし、その途上、雪崩による滑落の危機に遭遇した仲間を救うため、証拠となる映像を記録するカメラを失う。そのために登山隊の登頂は国際社会で認められることがなかった。それから15年後、冬の時代（文化大革命？）を明けた中国が再びチョモランマに再挑戦することになり、３人も招集される。彼らは、第２次登山隊を結成し、再び世界の最高峰を目指す。招集された若者等数十名と指導的立場の３人。過酷な練習を経て（３人も嘗ては、ソ連で厳しい練習に耐えたらしい？）、チョモランマＢＣに入り、登攀が始まる。
２度のアタックに失敗し、遭難者も出し退却の命令が下るも、わずかな好天に掛け、三度アタックに向かい………。
実は、この登頂（遠征）の報告書を読んだことがないので、詳細を知りません。もちろん「山岳アクション映画」と言っていますので、フィクション満載なのでしょうが、重要なところに間違いはないと思いますが…。
下記に、ウイッキ―ペディアからエベレスト登頂に関しての記録を引用します。
そして、よくよく年月日を確認すると、なんと田部井淳子女史が登頂した１１日後に中国隊登頂とありました。南面と北面の違いはありますが、両面で壮絶な登攀が行われていたことになります。天気は？？？。日本隊も雪崩に襲われた？とありましたね。
【エベレスト- Wikipedia】から引用
・1953年、酸素装備の改良、登攀技術の研鑽などによって満を持したイギリス隊が送り込まれる。この機会を逃せば次の派遣は数年後になっており、翌年以降各国が続々と隊を送り込む予定だったため、イギリスは強い意気込みで1953年隊を送り出した。隊長はベテランのシプトンに一旦決まったものの、第60ライフル連隊のジョン・ハント (John Hunt) 大佐が推挙されてもめにもめた。その後、突如シプトンが隊長という決定が覆され、ハントが隊長に代わった。このときのトラブルの心痛から、シプトンは登山界の表舞台を去ることになる。遠征隊は順調にキャンプを前進させていき、2つの頂上アタックチームを送り出した。まず最初のチャールズ・エバンスとトム・ボーディロンのチームが5月26日にアタック、南峰（8,749メートル）を制したが酸素不足で撤退した。
後に続いたエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの第２チームが5月29日午前11時30分に世界初の登頂に成功、同年2月6日のエリザベス2世の戴冠と時期を同じくする偉業にイギリスは沸き、マロリー以来の宿願を果たした。
・1953年5月29日 - （南東稜、初登頂） - イギリスのジョン・ハント隊のニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーとネパールのテンジン・ノルゲイが、南東稜より世界初のエヴェレスト登頂（1953 British Mount Everest expedition）を果たした。初登頂者となり、ヒラリーはイギリス女王エリザベス2世からサー (Sir) の称号を授けられた。
・1960年5月24or25日、中国隊（王富洲、屈銀華、貢布）がセカンドステップを超えて北東側からの初登頂に成功。同隊が夜間登頂したため、頂上での写真撮影がなかったことなどから、この登頂は長
く西側諸国から疑いの目で見られていたが、現在ではほぼ認定されている。
・1963年5月22日、アメリカ隊（ウィリー・アンソールド、トム・ホーンバイン）が西稜初登頂に成功。初縦走（南東稜から下山）も成し遂げる。
・1965年5月20日、21名からなるインド隊（M・コーリ隊長）が登頂に成功、シェルパのナワン・ゴンブは史上初めて2度エベレストの頂上に立った人物となった（1度目は1963年のアメリカ隊と成功）。
・ネパール政府により、外国人による登山が1969年まで全面禁止となる。
・1970年5月11日、日本山岳会エベレスト登山隊（総隊長・松方三郎、登攀隊長・大塚博美）の松浦輝夫と植村直己が日本人として初めて登頂（南東稜）に成功した。
・1973年10月26日 - （秋季初登頂） - 石黒久・加藤保男
・1975年5月16日、田部井淳子が女性として世界で初めて登頂に成功した。11日後の5月27日には中国隊の9人が北東側から登頂し、チベット族女性パンドゥが女性第２登を果たした。
・1975年9月24日 - （南西壁初登頂） - ドゥーガル・ハストン、ダグ・スコット
・1978年5月8日 - （無酸素初登頂） - ラインホルト・メスナー、ペーター・ハベラー
・1979年5月13日 - （ロー峠からの西稜完全縦走） - アンドレイ・シュトレムフェリ、イェルネイ・ザプロトニク
・1980年2月17日 - （冬期初登頂） - クシストフ・ヴィエリツキ、レーチェク・チヒ
・1980年5月19日 - （南峰直登ルート初登頂） - イェジ・ククチカ、アンドレイ・ジョック
・1980年5月30日 - （北壁初登頂） - 重広恒夫、尾崎隆。
・1980年8月20日 - （無酸素単独初登頂）（北面未登ルート初登頂） - ラインホルト・メスナー
2019年製作／125分／G／中国
原題：攀登者 The Climbers
配給：AMGエンタテインメント
上映館は少なく、群馬は高崎の「109シネマズ高崎」、埼玉は大宮の「 イオンシネマ大宮」のみ。
