とある窓拭きのぶらぶらライフ

窓拭き&各種ロープ高所作業(ロープアクセス)etc.の仕事をしています。 IRATA Level3 トレーニーインストラクター。1988年生まれ。 日々の仕事や、道具の事など、好き勝手に書いてます。東京→大阪。

2016年10月

ワグテイル改造

今日は神戸の現場まで行ってまいりました。

いやぁ、神戸ってのはなんだかオシャレなところですね。
現場につく手前、なんだか風景や雰囲気が横浜に似ていて、東京時代、横浜の現場に行ったときのことを思い出してしまいました。

ところで本題。
昨日久々のオフ日だったので、仕事道具のメンテナンスをする予定だったのですが、気が変わり・・・
余っていたワグテイルのスリムラインハンドルに、スティーラー前面用、モアマンのリクイディターを合体させてみたのです。

これが結構いい具合。
 IMG_0486

裏面はこんな感じ。
IMG_0487

こういったシャンプー前付けのモデルは、シャンプーの位置を調整するのが難しいですね。
スクイジーの角度を寝かせるとシャンプーだけでしっかり擦れて、もちろん、擦りとかっぱぎが同時にも出来るように。

さっそく今日のロープ現場で使ってみましたのでご覧ください。(シャンプーカバーは変えてます)
あまり泡立てない派なので、見にくいかもですが。



まだ慣れていないので動きがギクシャク・・・

先月からお世話になっている応援先の会社が、このタイプのワグを自作して使ってるんですよね。
内面や、外側でも綺麗なところだと、一発でいけちゃうところがいいなと。
もちろん、こういうのはワグでも昔からありましたし、ハッスルズやスティーラーも内側に付ければ同じで、何度も使ってはいたのですが。
ワグの動き+リクイディターの性能は、ここ最近外せない要素でして・・・

シャンプーが汚水をキャッチしてくれるので、なるべく垂らしたくない箇所でも使えそうですし(どこまで汚水が垂れないのかはこれから検証)、曲面ガラスでも使いやすそうです。
通常のワグで横引きすると、シャンプーを挟んでしまうこと多いですから。(僕が下手なだけかもしれない)

というわけで、通常のワグと、こちらのワグを現場に応じて使い分けていくことになりそうです。

当店でも、スティーラーの取り扱いはありますが、このモデルを製作するにはそこそこ改造が必要なので(ポン付けは出来ない)ご注意ください。


あまり道具が増えすぎても持ち運びや使い分けが面倒なのですが、使い分けを一応紹介しておきます。


1、普通のワグ 40cm

IMG_20160513_084311

普通のワグといいつつ、色々いじっていますが、普段はほとんどこれです。
ロープ作業、はしご作業、内面作業、ショートポール作業など。
長さは40cmを使うことがほとんど。


2、ハッスルズ(スパイラル・ポジション) 45cm

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昔に撮った写真なので、ハンドルは変わっていますが、ハッスルズを背面に装着したスクイジー。
ロングポール作業は、ほとんどがこれですね。
ハンドルが左右に首振りするタイプだと、現場によって、より便利かと思います。
手で使うには首振り嫌いなのですが(ワグは別)

普通のスクイジーは45cmを使う事が多いので、大きなガラスの現場ではロープ作業でもこちらを使ったり。単純にワグより早いです。
しっかり擦れるので、汚れのキツい現場でも愛用しています。


3、ちびハッスルズ(20cm)

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こういう窓を綺麗にするには、リクイディターを装着した、ちびハッスルズが便利です。
スミまで綺麗に切れますしね。


4、シャンプー&スクイジー 45cm

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もはや、ちびハッスルズの方が使用頻度高いんじゃないかってくらい使わなくなってしまったシャンスク・・・

ゴンドラをノンストップで降りる時や、汚水を垂らさないために指定されているとき、足の着く場所でひたすら広い面積を作業するときくらいしか使ってないような気がします。
たまに、エトレの真鍮を使うと初心にかえることができます笑
あれはいいスクイジーです。原点です。


もちろん、他にも用途に応じて最適なモデルがたくさんあるのですが、バケツにいつも入れてあるのはこれくらいでしょうか。
他の10本くらいは(もっとある?)、車に積んであるお道具箱の中で、ひっそりと眠ってます。

今回製作した、ワンストロークタイプのワグがお蔵入りしませんように笑


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D4 RED 購入しました。+ 長いお話。

今まで色々と下降器使ってきて、ここ最近はずっとD4を使っています。

僕のD4

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今回購入したD4
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レバー形状が変わって、レバーが操作しやすくなっています。

僕の下降器遍歴

シャックル(18mmポリロープにブランコ時代)
ジェットマン(16mmポリロープの時とかに)
アンスロン ローリー
アンスロン DSD Plus
ペツル I'D 
クライミングテクノロジー スパロー
ISC D4
他には借り物で、コングのインディエボを。(レバー固かった・・・)

そんなにたくさんの下降器を使ってきたわけではありませんが、やはり今使っているD4が総じてバランスがいいですね。

DSD Plusは長く使いましたね。
ブランコ作業の窓拭きにはかなり使いやすくてよかったのですが、ロープアクセスには使いにくいです。
まず登高に対応していない。
他には、ロックが出来ないこと。
手を離せば止まりますが、それ以上のロックが・・・
あとは、ロープを選ぶ下降器だということ。
対応径のロープでも気持ちよく降りられないことが多いです。
メリットといえば、本当はNGなのですが、片手操作での下降コントロールが抜群だということ。
カーテンウォール等で、スルスル降りながら作業するには最高の下降器ですよね。

ローリーはコンパクトで値段も安くて、カーンマントルセミスタティックロープを導入した際、始めに購入しました。
ロープをセットするのに、いちど器具をカラビナから外さないといけない点や、下降のコントロール性が気に入らなくて使わなくなってしまいました笑
もともと本来の下降器ではないというお話もありますが。

IRATAを意識しだして購入したのがペツルのアイディ。
ザ・これを買っとけば間違いない。という下降器。
ヒューマンエラーにも対応し、下降のコントロール性、排熱性も高いですね。
アイディを使っていれば、他の下降器にも対応しやすいのではないでしょうか。
個人的には、荷重があまりかかってない時のコントロール性や、ロープのキンク具合、ロープを逆にセットしてしまった際にひっかかるトゲトゲ部分があまり好きではないのです。

アイディのキンク(高いビル降りると下でロープがこんがらがる)が嫌になって購入したのが、クライミングテクノロジーのスパロー。
登高にも対応していて、値段もアイディより安く、カラビナから外さなくてもロープをセットできる。
器具の中を平面状にロープが通過するので、ロープくるくる現象も起こらない。
という、理想に近い下降器だったのですが、下降のコントロール性はアイディの方が好みで・・・
下降心地(という言葉があるのかはさておき)が、アイディが高級セダンとすれば、スパローは軽自動車かコンパクトカーといった具合。
そこらへんは個人の感覚の違いが大きいとは思うのですが。
超高層ビルでの下降性能もアイディと比べて劣ります。
スパロー200はレスキュー時の2名使用が可能ですが、通常のスパローは対応していない(と思う)
そもそも、スパロー200は11mmロープしか使えないですし。

というわけでD4はどうやねん。ってわけですが、
基本的にはアイディの上位互換という言葉がやはりピッタリなのかなと。

ぶらぶら天国のGさんもおっしゃっています。

ISC D4を買う:ぶらぶら天国

レバーがくるくる回るというのは、操作側から見て、反時計回り方向のみです。
アイディでいうところの、パニックロック時に、同じ方向に回し続けることが出来るということ。
そのままレバーを頂点まで持ってくると、また下降できます。
そこから時計回りにいくと、アイディと同じくらいの場所でロックがかかって、それ以上レバーは動きません。
この機構がどのように便利なのかは、いまだによくわかっていません。
どなたか教えてくださいです。

もうひとつ便利なのが、荷重がほとんど抜けている時にロープを送り出せる機能。
そういう時、アイディだとすぐにパニックロックかかってしまいますよね?
レバーに解除用のボタンは付いているわけですが。
D4だと、カムを押せばスルスルとロープを送り出せます。

あとは、ロープのキンク具合。
アイディやリグと構造は似ているのに、さほどクルクルしません。
これがいいところですね。
下降のコントロール性も高いです。

ある程度、産業用の下降器に慣れた方には抜群におすすめの下降器です。

IMG_0478

ロープをセットする際の、フタの開け閉めもやりやすいです。


続いては、RED。

IMG_0481

よくあるカム式のフォールアレスター(墜落阻止器具)なのですが、他のものとはひと味違うというのが、IRATAでもセカンドバックアップとして採用されている理由なのです。
もちろん、レスキュー時の2名使用が可能です。(240kg以内)
先行落下式ではないということ。
作業者が引っ張ってあげないと、下に降りません。
勝手に落ちてこないということですね。

これの何が重要なのかというと、メインロープが切れてしまった際の衝撃荷重です。
通常、フォールアレスターはランヤードでハーネスと連結しますが、これがなかなかくせもので、他社の先行落下式フォールアレスターの中にはショックアブソーバーを使用しなければならないものが多くあります。
それを、なが〜いスリングで繋いでいるヤバい人も結構見かけるのです・・・
ある程度下降した地点であれば、ライフラインロープの伸びで衝撃は和らぐかもしれませんが、支点(ロープのセット位置)から近い場所であれば、フォールファクター2の衝撃荷重(厳密には計算できませんが)がモロにかかってくるわけですよね。
それも120cmスリングだと2m以上落下しての。

フォールアレスターというのは、なるべくフォールファクター0の位置(ランヤードが上にピンと張った状態)でいて欲しいわけです。

なのにどうして先行落下型のフォールアレスターがあるのか。
ロープ作業している方にはお分かりかと思いますが、そうじゃないと邪魔だからです。
下降時には、下降器のレバーを左手で操作して、右手で下方のロープを握って下降をコントロールしますが(基本的にどの下降器もそうです)、そうすると、フォールアレスターが上に残ってしまって降りられなくなってしまうのです。
少し降りて、フォールアレスターを少し降ろして、また下降器で少し降りて・・・
というのも、もはや作業にならないでしょう。

やはり自動で着いてくる、アサップ(ロック)が最高です。
という当たり前すぎる話はさておき。

じゃあ、フォールアレスターを引っ張りながら、下降器操作すればいいんじゃね?
となりますよね。

これもなかなか厄介な問題で。

通常、カム式のフォールアレスターは、墜落時に器具を掴んだままだと、カムがロープをロックせず、そのまま落ちていってしまう可能性があります。

どのカム式フォールアレスターも、カラビナに荷重がかかっていないとロックしないのです。

ISCのREDがすごいのは、下部にあるグレーのツマミから伸びている赤いコードを引っ張れば、そのままスルスルと着いてくるのですが、墜落の衝撃など、一定以上の荷重がかかると、ツマミが本体からはずれ、カラビナに荷重がかかってロックするという点。

下降時には、左手で下降器のレバーと、REDの赤いコードを一緒につまみ持って下降します。
DMMのCatchも少し違う機構ですが、原理は同じですね。

IMG_0226

こっちの方が高級感ある機構(笑)
重さも100gほど重く、値段も1万円近く高い・・・。
対応ロープ径も、REDは10.5mm〜11mm、Catchは11mmのみ。

そのへんはお好みで。
なぜか両方買ってしまう悲しい性格なもので・・・
どちらもIRATAで採用されているものです。

書きたい事はまだまだあるのですが、そろそろ寝ないと明日の仕事に差し支えるので、また今度にします。


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ショップ1周年記念キャンペーン開催。

さきほど気づきました。
とある窓拭きの道具店」がオープンしてちょうど1年だということに。
 
この1年間、たくさんのお客様からご注文いただきました。
名前と住所覚えちゃうんじゃないかなっていうくらい何度もご注文いただいた方もいらっしゃったり。
ほとんどが直接知らない方ですが、もしかして現場でお会いしたかも?という方も。(同姓同名かも?)

というわけでして、何かしらキャンペーンを開催しないといけないなぁと思いまして

今日から3日間 ・・・

1,000円以上のご注文で、送料無料キャンペーンを開催します。(在庫限り)

開催期間は、今から2016年10月21日の僕が起きるまで(笑)
 
在庫切れの商品が多く申し訳ございませんが、ご注文お待ちしております。



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今日の現場&D4の感想。

今日は、大阪の中心部へ。(そもそも中心部ってどこ?)
6時前集合ということだったので、久々に快適な道路を楽しめました。

現場にはそこそこ出てはいるのですが、特に目新しいことも無かったり、写真や動画撮るのもなかなか気力がいるもので、ついつい更新が・・・

IMG_0466
 
ここ最近、下降器に関しては、ずっとISCのD4を使ってます。
今日使ったロープは、
メインはKM3 MAXの11mm 
バックアップはセーフティスーパー2の10.5mm
たまに交換して降りてみたり。
そろそろ50mのセットもロープ入れ替えしないと・・・(使用頻度が一番高いので)

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購入当初のインプレ時は、下降時に滑りすぎる印象があったのですが、
それはKM3 MAXが新品だったからなのか、D4のカムがまだロープに馴染んでなかったからなのか。
数回使ってみると、新しいKM3 MAXでの下降のコントロール性も高く、快適に使えています。

最近、アルゴプレストさんでもOEMのD4の取り扱い始まりましたね。

D4(ディーフォー) KAYA SEFETY(カヤ セーフティー) 

当店でもISC D4 11月少量入荷予定です。

従来のブランコ作業から、産業用ロープアクセスに移行される方にまずおすすめの下降器といえば、やはりペツルのアイディですが、ある程度熟練されている方にはこちらの方がおすすめだったり。
対応ロープ径はアイディ10mm〜なのに対し、D4は10.5mm〜となってます。
他の器具との兼ね合い等から、最近は10mmロープはほとんど使わなくなったので問題無いのですが。

アイディやリグと比較しての耐久性に関してはまだ分かりません。
上蓋のロック方式はD4の方が好みです。
ロープに付くキンクの少なさもD4の優秀なところ。
窓拭きにはこっちの方がいいですね。
高層ビルでの使い勝手もまだわからず。
100m以上(200mとか)でも快適に降りられるのか。

というわけで、引き続き使ってみます。


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ハッスルズ製品入荷しました。

読者のみなさまお久しぶりです。(最近この前書き増えてきた・・・)

本日、ハッスルズ製品入荷しました。 
お待たせして申し訳ございません。

45cm、40cm、35cm、20cm(特注)の各セット品に、それぞれのシャンプーカバーも単品でご用意しております。
今回より、価格少し変更となっております。

ハッスルズ セット品 :とある窓拭きの道具店

ハッスルズ シャンプーカバー:とある窓拭きの道具店  

特注仕様の20cmにピッタリの、モアマンリクイディターチャンネルのパーツもご用意しております。
お手持ちの(?)、水色クリップを装着すると、ちょうど20cmになるようにカットしてあります。
(おとなの事情により)クリップは別途ご用意ください。

IMG_0067

左が僕の。右がお客さん&大阪帰ってきて、お仕事誘っていただいた方のもの。
なぜかハンドルもシャンプーカバーもチャンネルも同じ仕様になってますね笑

IMG_20151027_112644

昔の写真ですが(普通のチャンネルが付いてる)、もちろんワンストローク・ポジションでの仕様もOKです。
細い窓をそのまま「ぴー」っと引くにはこっちのほうが便利ですね。

ショップの在庫数以上のご購入をお考えの方は、ショップのお問い合わせフォームまたは、t.madofuki@gmail.comまでご連絡ください。
別途ご対応いたします。


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