とある窓拭きのぶらぶらライフ

窓拭き&各種ロープ高所作業etc.の仕事をしています。 日々の仕事や、道具の事など、好き勝手に書いてます。東京→大阪。

カテゴリ: 道具関係

ここ最近、ロープ関係の記事ばっかりだった気がするので、久々に窓拭き関係を。

本日は、スクイジーのゴムを綺麗にカットできるハサミのご紹介。
モアマン リクイディター等の斜めカットも簡単にできるスグレモノです。

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アレックス(ALLEX) スーパーハードはさみ SH-2 17212

このハサミ、片側にしか刃が無いのです。

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もう片方には、樹脂製のまな板状のものがセットされています。

使いやすいように、刃を開くためのバネもついていますよ。

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収納する時は元通りに戻せばコンパクトに。

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ゴムを切るときの様子。
ザクッと綺麗に切れます。
僕の使っているiPhoneのカメラでは焦点が合わず・・・残念。

リクイディター使いにとって、ゴムのカットは毎回つきまとう案外やっかいな問題。
大体作り置きしておくのですが、クリップがちびってくると長さが合わないこともしばしば。
しかもカット面の仕上がりにはこだわりがあるので、今まではカッターマットの上でカミソリで切るというなんともめんどくさいことをしていたのです。

それがこのハサミ、なんとも綺麗に切れるではありませんか・・・
カミソリに比べれば、ぶった切った感はありますが、それでもこのカット面より微妙な断面の市販ゴムがあるのも事実。

お値段もお手頃ですし、ガラス屋さん必携のアイテムです。




とある窓拭きの道具店:http://madofuki.handcrafted.jp
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カラビナ。
当たり前に使われていますが、便利な道具ですよね。
ロープをスリングに掛けたり、下降器をハーネスに繋いだり。
レンチやプライヤー等の工具が無くても、開閉式のゲートがあるおかげて、取り外しが楽に行なえます。

便利な道具ではあるのですが、正しい使い方をしないと死に繋がる危険性も高いのです。

カラビナの強度ってご存知でしょうか?
MBS(Minimum Breaking Strength)の表記がありますよね。
例えば、縦軸方向で25kN、横で8kN、ゲートが開いた状態で7kNという具合に。
これは正しい使い方をした場合、25kN(約2.5トン)で壊れますよということです。
実際の使用に関しては余裕を見越して、例えば破断強度の5分の1までにしておきましょうねということになります。

横方向や、ゲートが開いた状態で使うのは論外だとして、今回は縦軸方向について考えてみましょう。
ところで、カラビナの弱点はどこなのでしょうか。

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ゲート部分なんですね。
写真左下の部分なんて、ピンでとまってるだけですから。
カラビナを両手で強く引っ張ってみると、ゲートの隙間の間隔が狭まることで、カラビナ本体がそれなりに変形するのが分かります。

強度は、基本的にゲートと反対側のスパインが受け持っていて、ある程度以上荷重がかかるとゲート部も補助的に役割を果たすといった感じでしょうか。

ここで2種類の形状の異なるカラビナを見てみましょう。

オーバル型 ペツル オーケー
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洋梨型 ペツル ウィリアム
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12mmのダイニーマスリングで、カラビナの強度を最大限生かせるように引っ張った様子。
これをメジャーアクシスと言います。ちなみに横方向はマイナーアクシス(やっちゃ駄目なやつ)。
ちなみに破断強度のテストでは、12mmの棒状のもので、両側から引っ張るという内容になっています。

特に上の写真の洋梨型カラビナのウィリアムなんですが、こういう風に引っ張ってはじめて、記載の破断強度が得られます。


こんな風にしてしまうと、荷重が強度の弱いゲート寄りになってしまい、テコの原理で強度が十分発揮できなくなります。
静荷重テストでは、最大45%もの強度低下が見られるとのこと。
特にこのような形のカラビナで起こりやすいので注意です。

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最後に、3方向荷重について。

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昨日の記事でも書いた、こういう使い方のことです。
写真だと、スリングの角度が90度くらいになっています。

これに関して、非常に参考になる動画を発見しましたのでご覧ください。



実験材料となるのは、オーバル型のカラビナ(破断強度25kN)と洋梨型のカラビナ(同50kN)。
スリング内角が45度や55度の場合での強度低下がどのくらいになるかという内容です。
結論から言えば、オーバル型の強度の低下はあまり無く、洋梨型は半分以下に。
メジャーアクシスでの破断強度に倍の違いがありながら、3方向荷重では、オーバル型の方が強くなるという。
ちなみに洋梨型でも、狭い側に入れ替えてみると、強度低下は少なくなっています。

カラビナの形状的に、広い方をスリング側にしたくなりますが・・・

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こういうことですね。

こうすることで、ゲート側への荷重を減らせます。
ちなみに写真のスリング内角は約30度。
12mmのダイニーマスリングを使用していても、見た感じこの角度くらいがギリギリな感じがしますね。

スリングを対象物に回しがけしてカラビナにセットする以上、厳密に言えばどうしても3方向荷重は避けられないと思うのですが、とりあえずの基準となる角度はあるのでしょうか。

特に必要無ければ、カラビナはオーバル型がリスクも低くて(お値段も安くて)いいのかなと思います。
汎用性が高いですよね。
窓拭きに使うロープ装備で、オーバル型で困るってことほとんど無いんじゃないでしょうか。

どうしてもカラビナへの3方向荷重が許容できない時はこんな方法もあります。

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リギングプレートを使う方法です。
見たまんまなのですが、これに関してはロープのリギング時と同様、スリングの内角ができれば90度以内、最大120度までで使用するのがベターなのかなと思います。

 

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どうもこんにちは。

決してネタ切れなわけでは無いのですが、更新が滞っておりました。
現場で日々忙しいというのはよくないことですね。

「この仕事を始めた頃の自分(のような人)に向けて書いている」 という初心を忘れず、
同業者の為のお役立ちブログであり続けたいと思う今日この頃。

 というわけで、久々の更新はこちらの内容。
ロープ作業に欠かせなくなったアイテム、アサップロックの仕組みを徹底解剖。

みなさんのアサップロック、調子はいかがでしょうか?

他の、カム式のフォールアレスターは、見たり触ったりすれば、ある程度作動原理や構造が分かると思うのですが、アサップロックはなかなかそうはいきません。

下降時には歯の付いたジャミングローラーと呼ばれる部品が回転して、一定以上の加速でロックされるという仕組み。
あらかじめロックしておくためのツマミもありますよね。

今日はそこらへんの、外側から見えない&分かりにくいところを詳しく写真付きで紹介できればなと。

注意事項としては、そもそもアサップロックは分解整備できるような機構になっていないので、調子が悪い原因が特定できたとしても、メーカー及び代理店等でなければ対応が出来ないところです・・・
僕みたいに興味本位で分解しても、また使えるようにはなりませんし、使ってはいけません。
しかし、少なくとも仕組みを知っておくのは、適切な使用という観点からもメリットのあることだと思いますので、早速本題へいってみましょう。

僕の現在使用しているアサップロックは3代目。
過去の2台は、ジャミングローラーの調子がおかしくなってしまって・・・
トラブルといえば、大体がジャミングローラー周りなんじゃないかなと思います。

アサップロックの取扱説明書には、ジャミングローラーの内部に液体が入らないようにとの記載があります。
そうなんです。
過去の2台は、バケツの中の洗剤水にポチャっと浸けてしまったのです。
それからというもの、ジャミングローラーの回転がやけに重くなったり、軽くなりすぎて、使用時に本体がズルズル落ちてきてしまったり・・・
アサップロックの使用における最重要注意事項ですね・・・
使っていない時は本体がぶらぶらしないように、どこかにとめておくのが無難だと思います。

前置きはこのくらいにして本題へ。
内容としては、ジャミングローラーのロックの仕組みと、ロックボタンの仕組みについて。

こちらがジャミングローラー本体(表側)

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上部のカバーが無いので部品の位置が少し違いますが、ロックボタンの仕組みはこういうことになってます。(写真はロック時のもの)
裏側を見ると分かりやすいかと思います。
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歯のついたジャミングローラー回転部自体を、以下の小さな部品がロックしています。(下降時の回転方向は反時計回り)
ロックしていても、逆方向には回転するのは想像できるかと思います。
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以下の写真がボタンでロックしていない状態。

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先ほどの小さなパーツがジャミングローラーから離れていますね。

回転部中心にはOリングが入っています。
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ここまでがロックボタンの機構。
ロックボタンにおけるロックは、下降時に効くロックとは機構が異なるので、ロックボタンがうまく作動しないような不具合は、上記の小さなパーツ及びスプリングがうまく働いていないのかもしれません。


次は下降時におけるロック機構について。
始めの写真の状態から、アサップロック本体に固定されているパーツを外します。

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この状態から、スポッと。

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こちらが回転部のパーツ一式。
黒いパーツにスプリングが組み込まれたカバーと、ギザギザの付いたオモリが2つ。

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通常は黒いカバーとスプリングによって、オモリがこの位置にとどまっています。

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ジャミングローラーが回転して、オモリに遠心力がかかると・・・

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ギザギザの付いたオモリが、少し外側に出てくるのです。

それが、本体固定部の裏側の内側部分にガッっとなってロックされるという仕組み。
逆側に回すと、噛んでいる部分が緩んで、上記の黒いパーツとスプリングによって、オモリが元の位置に戻ります。

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ギザギザのオモリがガッっとなった跡が見えますでしょうか?
外周の黒いパーツは取れます。

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このパッキン状のパーツが、ジャミングローラー回転部の内側と擦れ合って適度な抵抗感を生んでいるのかな?
やはり、構造的に、ジャミングローラー内部に液体が入るのは駄目なのでしょう。
洗剤水だったりすると、パッキンとジャミングローラー回転部内側との摩擦が減ってしまいそうですし、不純物を含んだ状態で乾燥させると、逆に抵抗が増えてしまいそうです。
もちろん、内部のオモリやスプリング等にも影響が出てしまうでしょうし。

というわけで、アサップロックは気をつけて使用しましょう。(何の解決策にもなっていないような気はしますが)

それではまた。


 

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つい先日、200mのロープを購入しまして・・・

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樽に巻かれているので、キンクしないように、こんな感じで使える準備をします。
使っていないエトレのショートポールが犠牲に・・・

こんなノリでぐちゃぐちゃ詰めをすると、入りきらないことは分かっていました。
気持ちを切り替えて、逆相巻きにチェンジ。
余談ですが、ぐちゃぐちゃ詰めと逆相巻き詰めで、ロープの状態を確認しながらの作業だと、手間はそんなに変わらない気がします。(このテのバッグに収納する場合)

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バッグの上部がモッコリしてしまったものの、バケット35LにKM3MAX11mmが200mなんとか収納できました笑

とりあえず使う事になるまでそのまま置いておこうかなと思っていたのですが、時間が取れたので、ロープの下処理をすることに。

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洗剤類は何も入れてません。ただの水道水です。

ロープ製造時に付着した、ロープを編んだりする機械と繊維の滑りをよくするために必要な、油やなんやらの成分を抜くための作業。(詳しくは知りません・・・)

昔のペツルのロープ取扱説明書には24時間浸け置きしてから云々と書いてありましたね。
現在のモデルの説明書にその記載が無くなったのは気になるところ。
有効な成分まで抜けてしまうからやらない方がいいのかな?
まぁ、色々な考え方があるとは思いますが、ロープはいずれ洗うものだし、始めから思いっきり洗っておこうと。(そもそもこのロープ、PETZLじゃないし)

新品時の変な硬さも取れ、しなやかになります。

何回も、水を替え品を変え、2日間ほど風通しの良い日陰で干し・・・

再度、同じ様にロープバッグに詰めてみました。

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あれっ!?
カサが減ってる。

より効率的に詰められるようになったからなのかは分かりませんが、モッコリ部分がそのまま無くなっています。

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フタになる部分を立ち上げてみると、この余裕。
やはり、ロープがしなやかになっている様子。
両末端のタグ付けは、また使い始める前にでも。

ついでに今回は、洗う前後で重量も計測してみたのです。

洗う前:18.88kg
洗った後:18.75kg

その差、約130g

いずれもペツルのバケット35Lの重量込です。(カタログ上は680g)
計器の精度は怪しいのですが、それでもこの重量減には驚きました。
白濁液の成分が百数十グラムもごっそり抜けたことになります。
ロープの乾燥も完全では無いかもしれないので、そこを考慮するともっと差が出るのかもしれません。

今回購入したこのロープ、特に急ぎの用があったわけではないので、このまま200mの状態で超高層マンション現場で使うか、適度な長さにカットして使うか迷います・・・。

それぞれの現場に応じた適切な長さのロープを用意できるのが一番いいのですが、なかなかそうも言っていられない事情がありますし。
みなさんは何mのロープをお持ちですか?

 

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随分とご無沙汰してしまいました。
もう10月ですね。
大阪でも、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。
個人的にはもう少し(できればもっと)涼しくなってほしいところ。

最近の出来事といえば、9月にIRATA(産業用ロープアクセスの国際協会)のレベル2を取得したことが大きいのかなと思います。
日頃の現場で、なかなかその技術を生かせる機会は少ないものの、安全&効率的な作業のためにも、技術の引き出しの数や、知識が多いことに越した事はないですし。
窓拭き以外の仕事にも目下挑戦中で、物欲(道具欲しい病)の秋となっております笑

ところで最近の工作。
窓拭き道具に関しては一通り落ち着いた感があったのですが、先日試してみたものが、自分の中で思い描いていたよりも遥かに良いパフォーマンスを見せてくれたのでご紹介しようかと思います。

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相変わらず、ワグテイルのハンドルに、モアマンのリクイディターを装着したモデルを気に入って使っているのですが、今回はなんと、モアマンのフリックというシャンプーカバーを装着してみたのです。

このフリック・・・
結構前に、モアマンのフルセットで仕事仲間に使わせてもらったときには、正直なところ「ん・・・」という印象だったのですが、少しいじってあげることで、すごく使い勝手が良くなりました。

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真ん中の部分がハンドルから離れないように留めてあげるだけ。
2mmのコードを使用していますが、外しやすいように結束バンドでもいいでしょう。
シャンプーカバーの返り具合を気にしつつ、適度な余裕を持たせればOK。

保水量もワグ純正のカバーよりあって、ロープやゴンドラ、ポール作業にはもってこいです。
普段使うスクイジーのサイズだと、35cmと45cmしかラインナップに無いのが辛いところ。
40cmが無いのです。

というわけで、40cmバージョンは、ワグ純正カバーに、フリック用クリップを縫いつけてみました。

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40cmもこれで快適?
基本的には、このワグ純正カバーが好きなのです。

ちなみに、ワグテイルのスリムライン用クリップを使用するよりも、シャンプーカバーの返りが良くなります。
フリック用クリップ装着の為の「耳」が無いので、そのまま縫いつけてみましたが、装着時にカバーが少し歪むものの、水を含ませれば問題無し。
この歪みのおかげで、シャンプーカバーがいい感じに返ります。

純正のクリップで装着した方が、かっぱぐ際にガラス面に適度にシャンプーカバーが触れて、落滴が少なくなる(気がする)というメリットはあるのですが、使っているうちにクリップが弱くなってきてシャンプーカバーが外れやすくなってしまうんですよね。
対策は色々あるのでしょうが、シャンプーカバーを外すのに一苦労。みたいな状態にはしたくないので・・・。

その点、モアマンのフリック用クリップは便利ですね。
クリップ側が壊れることはおこりにくいと思いますが、縫いつけてある部分がほつれてくる可能性はそれなりに考えられます。(即席手縫いなので特に・・・)

ワンストロークタイプも色々試してはみたいのですが、「隅や角までしっかり擦れる&最後のキメがしっかり決まる&落滴がかなり少なくなる」という3つの要件を満たすものはなかなか難しいのかなと。

サッシの深さによってスクイジーを納める辺に水が残ってしまうのとがあるというのが、僕がワンストロークタイプをほとんど使わない大きな理由です。
上の角も擦りにくいですし。(これも大きい)
そもそも汚れがそれなり以上の場合、あらかじめシャンプー部分だけ使って擦っておかないといけないということも。

落滴に関しては、かっぱいだ水滴が直ちにシャンプーカバーに吸収される、ゴムとシャンプーカバーの距離を維持出来ないと厳しいのかなと思います。

僕がワンストロークタイプに求めるのは落滴の少なさなので、現状、内面のロープ作業(あまりないけど)に使っている程度なのですが、今後理想の製品が世に出てくるのを心待ちにしています。
そもそも、水を含ませたシャンプーカバーで擦り、ワイパー状の器具でかっぱぐという方式から見直した方が早い気もするのですが・・・

今日はこれでおしまい。



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