敵地での勝利、そしてビジターでは近年まれに見る動員力を見せたマリーンズファンにいたくお喜びのご様子の初芝様は、試合開始前から極上のエンターテイメントをマリーンズファンにプレゼントしたのであります。

試合開始前の守備練習でフライを要求する初芝様。しかし浜風に流された打球は背走する初様のグラブをかすめ落球してしまいます。（同じような打球を今江は軽く捕球してました）。リベンジに燃える初様は同じような打球を打たせ再び背走。すると今度は勢い余って転倒してしまいます。転々と転がる打球をよそに数秒寝転がったままの初様に、ファンは大爆笑。そして三度上がった打球を５、６歩前進して捕球した初芝様は満面の笑みと共に両手を高々と上げてガッツポーズを決めたのでした。

守備練習での神技、そして打撃練習でも快音を連発した初芝様にスタメンの期待が高まりますが、残念ながらいつもどおり今江でした。

さて、試合は下柳と俊介の壮絶な投げ合い。フランコのタイムリーで先制したマリーンズですが、８回裏に１点を失い同点とされてしまいます。その後阪神は久保田が３イニングを凄まじいピッチングで押さえ込み、藤川も何とか抑え無失点。対するマリーンズも１０回から藤田、薮田、コバマサと完璧につないで１対１のまま引き分けに終わりました。特に久保田。劇場系と聞いていたのに話が違うじゃないですか。１５０ｋｍ超のストレートを低めにばしばし決められたら打てませんよ。藤川はぎりぎりまで追い詰めたんですが、あと１本が出ませんでした。最終打者今江が出れば次は垣内だったんですが・・・。

正直勝てるチャンスはありましたが、負けなかっただけよかったと思います。敵地で１勝１敗１分の５割なら上出来でしょう。まさに死力を尽くした試合でした。

死力といえばレフト上段の４割を埋めたマリーンズファンもそうでしょう。直射日光にさらされる中チャンステーマを連続でやってましたからもう疲れたなんてもんじゃありません。へろへろです。でもがんばりました。マリーンズの応援は球場でも注目を浴びたようで、どちらかといえば好意的な視線が多かったように思われます。今日の試合後も、「日本シリーズでまた戦おうや」とか「巨人を３タテしいやー」などのエールが阪神ファンから寄せられていました。言われなくても読売なんぞ３タテが当たり前。マリンでは１勝たりともさせません。阪神戦では不調でしたが、初芝様を崇拝するあまりストッキングを上げてしまったスンヨプがきっと上原を粉砕してくれることでしょう。マリーンズ！ファイティン！そして観戦された方、お疲れです。

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