ロッテは死してネタを残す
海の向こうで生まれながら、そんなロッテ精神を体現する男たち。
それが我々ファンが愛して止まない、ロッテのネタ外人です。
キャンプインも間近となった1月末。新にチームの一員となったネタ外人2人が日本にやってきました。
一人目はバーナムです。
ロッテ“画伯助っ人”ボビー肖像画持参 (スポニチ)
画伯だと!
思わぬ角度からの先制パンチを食らってしまいました。監督の肖像画を自分で描いて持ってくる外人が今までいたでしょうか。
しかも上手い。普通に上手い!画伯と呼ぶに相応しい上手さです。
ヤクルトの木田画伯や、元日ハムのベルダンディ佐々木画伯を超える才能をファンに見せ付けてくれました。
そしてその監督に献上するための肖像画をトイレに置き忘れるとは!
まさにネタのデンプシーロールです。シーズンが始まってもいないのに、成田空港に降り立っただけでファンの心を鷲掴みにしてしまう男。恐るべきネタ外人と言えましょう。
この際登録名は「GAHAKU」でいいと思いますが、実際はゲーリー・バーナムjrになりました。背番号は46。
記事によればバーナムは昨年からメールなどでバレンタイン監督に売り込みをかけていたそうです。
念願かないマリーンズに入団した今季はおそらくファーストか外野を守ることになるのでしょう。
ハングリー精神溢れた苦労人、バーナム画伯の活躍に期待しましょう。
そしてもし活躍できたら、まずはマッチカードプログラムの表紙を「ぴあ」の表紙よろしく画伯が描いた似顔絵にしましょう。
もちろんこの画伯が描いたバレンタイン監督の肖像画は金の額縁に入れてマリーンズミュージアムに永年保存です。
二人目はランビンです。
ロッテ新外国人ランビンが来日 (スポニチ)
バーナムに比べれば来日の仕方はいたって普通です。ひょっとしたらランビンはネタ外人じゃないのか?
新婚ほやほやランビンおノロケ「美人だろ」 (スポニチ)
おっとランビンは新婚さんですか?来日するなり「美人だろ。外面だけじゃなく中身も日本人のように清楚」と新妻の写真を見せておのろけ攻撃です。しかし、それだけじゃまだネタ外人とは言えませんが、よく記事を見ると、とんでもないことが書いてあります。
「捕手もできます。なんなら投手もやるよ」
両打ちで外野を守れ、捕手経験があり、ピッチャーも出来る。なんというユーティーリティープレーヤー!
まるでかつてマリーンズにいたマットフランコ師匠のようです。一体ランビンは何をやらかしてくれるのでしょう、ランビンの放つネタは、後からジワジワ効いてくるネタのボディーブローです。
背番号は43。フランコとパスクチを足して2で割ったような選手になってほしいという首脳陣の期待がうかがえますね。
ファンとしても2年ぶりにエリア43がマリンで見られるのは嬉しいです。
シアトルにあるエリア51とは真逆のオーラを放つエリア43が、2年ぶりにマリンに帰ってくるからです。
しかも今年のエリア43は神出鬼没。内野、外野はもちろんキャッチャー、そしてピッチャーもあるというのですから、いつどこでエリア43が出現するか分からないのです。これはもう一瞬たりとも油断できません。
しかしそれでもキャッチャー経験者が多いに越したことはありません。キャッチャーにアクシデントはつき物ですから。
ファースト青松、セカンド新里、ショート田中雅、サードランビンで固めておけば橋本、里崎、金澤に何がおきても大丈夫です。
まさに転ばぬ先のランビン。新婚パワーでマリーンズのピンチを救ってくれることでしょう。
それにしても、バレンタイン監督の采配には首をかしげる点があるものの、ネタ外人を見抜く眼力は本物と言わざるを得ません。
ネタ外人の発掘はある意味優良外人の発掘よりも難しいです。なぜならネタの良し悪しは数字を見ても分からないからです。
思い起こせば2005年にはマットフランコという素晴らしいネタ外人がいました。
最終戦での固めうちで3割に乗せるその帳尻力、倉さんに「へったくそですねぇ」と罵倒される守備力。実はバントもできる技術力。申し分の無い活躍です。中州で美女と歩いているところをフォーカスされたこともありました。
今は何をやっているのでしょう。去年はフロリダの「PLAYBALL BASEBALL ACADEMY」で不定期ながら臨時コーチを務め、日本人に向かって怪しい日本語で話しかけていたらしいのですが。
2006年のパスクチ、ワトソン、ミラーに今更説明の必要はないでしょう。3人とも筋金入りのネタ外人でした。
そして2007年からはズレータ。入団時には不覚にも優良外人として期待してしまいましたが、ズレータこそ立派なネタ外人です。
そもそも2003年ダイエーに入団した当時はコーチから「想像を絶する守備のまずさ」と言われるなど、ネタ外人として順調なスタートを切ったのです。それなのに、その後のズレータは何をどう間違えたのか、打てる優良外人になってしまいました。きっと王監督にはネタ戦士を真人間に変える不思議な力があるのでしょう。ロッテ戦士ばかりだった2006年のWBCで日本が優勝したのもきっとそれが理由です。
ところが、バレンタイン監督はズレータの秘められた本性を見抜いていたのですね。
ロッテに来てからのズレータは見事なまでにネタ外人でした。2007年にはシーズン終盤でサイクルヒットをかますなど帳尻パワーを見せつけ、2008年には東京ドームでスピーカー直撃弾を放ちファンの度肝を抜きました。負け試合で打ったというのが非常にポイント高いです。
そういえば、ホークス時代あれだけ乱闘騒ぎを起こしたズレータがマリーンズに来てから1度も退場しませんでしたね。マリーンズにはどんな荒くれ者もナイスガイのネタ外人に変えてしまう力があるのかもしれません。
実は、今回のタイトルはこの動画を偶然見つけてなんとなく決めてしまいました。
このチームのネタ外人は、チャンスになれば凡退し、守備につけばミスをする。
だが、ネタ外人が放つ一瞬の輝きは、ファンの記憶に永遠に刻まれる。
このろくでもない、すばらしきネタ外人たち。
ダメ外人とネタ外人は似ているようで全然違います。
ダメ外人は記録にも記憶にも残りません。しかしネタ外人はなんだかんだで勝利に貢献した試合もあるのです。
フランコ師匠はなんといっても3割20本ですし、パスクチは2006年チーム最多お立ち台、ワトソンはサヨナラヒットを何本か打ちました。ミラーは・・・。まあ、抑えた試合もあります。ズレータは2007年開幕戦の満塁弾でファンに夢を与えてくれました。
彼らは皆、記録にもちょっとだけ残り、そして記憶には永遠に残るネタ外人です。
現時点でバーナムとランビンに寄せられた期待はあまり大きくありません。
ですが、二人とも日本で成功しようというハングリー精神があります。
二人がファンの記憶に残るような選手になってくれることを祈りましょう。
そして、できれば少しだけでも数字も残してくれると嬉しいです。
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