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迷走するフロント、そしてバレンタイン監督の去就を巡る報道が様々なメディアからなされています。
最近はどうもフロントとバレンタイン監督がメディアを通じて代理戦争を始めたかのような様相を呈していますね。
ここ最近の記事を追ってみましょう。

まずは5月15日付の日経新聞朝刊に掲載された記事です。


ロッテ社長、ファン非難の発言 「議事録は本物」社員証言

ロッテの瀬戸山隆三球団社長が本拠地移転やバレンタイン監督の早期解任に言及し、千葉のファンを非難する発言が記載されている幹部会について、複数の社員がロッテ本社の調査に対して「議事録は本物」と証言していることが十四日、明らかになった。同社長は「公式の議事録は存在しない。偽造だ」と主張していた。

関係者によると総務部員が議事録を作成してロッテ本社に電子メールで送った後、幹部間で共有していた。問題の発言があった四月七日も同様の 議事録が本社に送られた後、若干の字句の修正が施され、保管されていた。修正は瀬戸山社長の発言を変えるものではなかったという。
ロッテ本社は先月三十日から2日間、球団事務所に幹部を派遣し、フロント職員ほぼ全員の聞き取り調査を実施。議事録の問題に加え「フロントには知らせない」との条件付きで球団の現状について忌憚のない発言を促した。
また、三月以降に出社停止になったり、一月に降格・配置転換になったり、退社を決めたりした職員にも面接。これらの人からは理由が明示されず労働法規に違反するとの声も出て、社員の中に「バレンタイン監督と親密なことが降格や出社停止の理由と感じた」との発言もあったという。

ロッテ本社はこれらの調査の結果を、近く重光昭夫オーナー代行と重光武雄オーナーに報告。球団運営の混乱に関するフロント首脳陣の責任について判断を仰ぐ方針だ。


日経新聞が議事録は捏造と発言した瀬戸山社長に対し反撃してきました。
複数の社員が発言自体の存在を認めているとのこと。それよりも重要なのはロッテ本社の幹部が4月30日と31日に出社停止処分や退職となった職員も含めたほぼ全員の職員の聞き取り調査を、”フロントを飛び越えて”行ったことでしょう。調査の結果を踏まえ、ロッテ本社がどのような動きを示すのか注目したいと思います。

一方フロント側もメディアを通じて反撃に出ています。
今日発売の週刊プレイボーイの記事、「横浜vs千葉ロッテ 悲惨すぎるベンチ裏情報すべて書く!」は、ほぼ瀬戸山社長らフロント側の主張に沿った形で記事が書かれています。概要は次の通り。

・バレンタイン監督の解任を決めたフロントの方針に反対する球団内のボビー・シンパが結託し、球団内で対立している。
・ボビーシンパは旧ダイエー派で固められた現状を面白く思わず、瀬戸山社長の失脚を狙って”議事録”を流出させるというクーデターに出た。
・しかし議事録の流出は瀬戸山社長の責任問題に発展せず、クーデターは失敗。瀬戸山社長の失脚とオーナー代行を説き伏せてのバレンタイン続投という思惑は外れた。
・球団移転はありえない。ファンや地域の反発を覚悟してまで千葉を出るほどの度胸は球団やロッテ本社には無い。
・ファンのすべてがバレンタイン監督を支持しているわけではなく、むしろ多くのファンが誰が監督で誰がフロントでもいいから試合に集中させろと思っている。
・ただ、一部のボビーファンたちが騒動を煽っているのは事実で、彼らはバレンタイン監督とホットラインを持っているといわれているだけに、今後の動向は予断を許さない。
・バレンタイン監督がアメリカに戻ってもメジャー復帰は難しいといわれており、復権が難しいと判断すれば自ら解任される方向に仕向けていくだろう。


上記の記事は某スポーツ紙記者や放送局関係者の証言を元に書かれています。某スポーツ紙とは今年5月から球場内に広告を出している、”フロントの犬”ことスポニチでしょう。そして上記記事にある「騒動を煽っている一部のボビーファン」とはMVPのことでしょう。
しかし、この記事はフロントが行ったファン心理を逆なでする発言や施策、ファンサービスの低下については触れられていません。バレンタイン監督今季限りの方針自体は賛成していても、筋が通らないバレンタインいじめに反発するファンもいるのです。ファンがフロントに反発する理由を説明しきれていない点で、この記事は公平性を欠くといえるでしょう。


そして今日の日刊ゲンダイでは、石川副代表のインタビューが掲載されています。

〜幹部会の議事録を公表した15日の日経新聞の記事についてどう思いますか。
「文書が偽物であることは事実。第一、記事自体があまりに一方的です」
〜どういうことですか
「今年になってから10人以上の球団職員が不当な理由で解雇させられたと書かれていましたが、とんでもない。実際に退職した人は3人。日経さんも10人だと言い張るのならば全員の名前を書いてほしいですね(記事には10人とは書かれていない ゲンダイ編集部注)」
〜球団は迷惑していると
「日経さんもよくあんな記事を出しましたよ。ちょっとひどくないですか。そもそも、あれは日経新聞さんが書かなきゃいけないことですか。まるで週刊誌の記事です。日経さんの信用にも関わりますし。ジャーナリズムとしてどうか思いますね」
〜米国のマスコミからボビーのことで取材の申し込みがあったそうですね
「それはわかりません、(瀬戸山)社長は個別の取材は受けない方針ですから。その取材だって裏にどんな意図があるかわかりきっているじゃないですか」


記事によると、15日付日経の記事に球団幹部は真っ青になったとか。
そして一連の騒動の黒幕として、バレンタイン監督がアメリカからつれてきた元米国紙の記者、ラリー・ロッカ氏の存在が挙げられています。
ラリー・ロッカ氏はアメリカの新聞に「バレンタイン監督がロッテ球団にいじめられている」と吹き込み、球団に取材申込をさせたそうで、ロッカ氏はアメリカのマスコミを味方につけて球団の非を糾弾しようと目論んでいると記事は伝えています。

そういえば去年まで球場で見ることができたラリー・ロッカ氏を今年見かけません。ただ、ラリー・ロッカ氏が何をしているのかは、一般ファンには分からない話です。
この記事で気になるのは退職した人数を巡る石川氏の発言。3人が実際に解雇されたと読めてしまうんですよ。日経の4月21日付の記事では10人以上が退社とありますが、人数はあまり問題ではありません。ただ、3人が解雇されたのであれば、これが不当解雇に当たらない旨を説明する義務があると思います。逆に解雇された職員が実在するのであれば、その職員は裁判所に訴えるなり労働委員会に駆け込むなりすべきでしょう。

さて、これらの記事をどう読むか。
ここまでの騒ぎになった以上、ロッテ本社のイメージに響くことは確実で、本社の調査の結果次第で瀬戸山社長らは何らかの責任を取ることになると思われます。
しかし、移転についてはオーナー代行や瀬戸山社長が否定しており、実際この不況下に多額の投資をしてまで千葉を離れるメリットは無いと判断できます。したがって、移転反対を旗印にしてファンがまとまるのは困難な状況になりつつあります。あとは、ファンを軽視するフロントに対する反発でしょうか。

バレンタイン監督の去就を巡るファンの意見は割れており、バレンタイン監督残留はファンの総意ではありません。
以前紹介した動画では、MVPの一員の方が「フロントのやり方がおかしいと思ったら、バレンタイン監督の去就についての考え方の違いを越え、協力してフロントに抗議しよう」と呼びかけていましたが、MVP公式を見る限り、そういう状況ではなくなりつつあります。

バレンタイン監督残留を望まないファンを指して「不思議なファン」、「残念」という言葉を使って表現しており、どうやらバレンタイン監督残留を望まないファンと協力するつもりはどうやら無さそうですね。

今、バレンタイン監督を解任したいフロントと、ボビーシンパであるMVPという対立の構図がメディアによって作り上げられつつあります。ファン同士が分断されてしまえばフロントの思う壺ですよ。ファン軽視のフロントへの異議申し立てを第一義とするならば、バレンタイン監督残留を前に押し出しすぎる今の状況は、必ずしもファンにとって幸せな結果はもたらさないのではないか、と最近思うようになりました。

いずれにせよ、私のような一般のファンに出来ることは限られています。まずはロッテ本社の調査結果がそのうち発表されるでしょうから、しばらくは様子をみるしかなさそうです。個人的には、喧嘩両成敗で瀬戸山一派もバレンタイン監督も両方辞めてもらって、人心を一新した上で出直すしかないと思いますね。ロッテリア同様リヴァンプに再建をお願いしましょうか。

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