昨日、内閣府から9月の景気ウォッチャー調査が発表されました。
季節調整値をみると、現状判断DIが前月から0.3ポイント上昇の46.3、先行き判断DIは前月比0.7ポイント上昇の49.6でした。
9月は、振り返ってみるとわかるように、日照時間が記録的な少なさで、台風などもあり、天候の影響が大きかったことが推測されます。
実際に、業種別にみてみると、現状判断DIはコンビニや旅行・交通関連など、天候の影響を受けやすい業種の悪化が目立っています。逆に、先行き判断DIはこれらの業種が反動で大きく改善しています。従って、天候要因を除いた景気の実態を反映する景況感は、おそらく現状判断DIのプラス幅がもっと大きく、逆に先行き判断DIはもっと悪かったのではないかと思われます。

少し不可解なのが、製造業の先行きの景況感です。
企業部門の季節調整値を使って製造業の「先行き判断DI」の季節調整値を算出すると、9月は前月比1.8ポイント上昇で、製造業の景気ウォッチャーの景況感は先行きも良好です。
一方、日本政策金融公庫が毎月調査している中小企業売上げ見通しDI(景気ウォッチャー調査とほぼ同じく、3ヵ月先の売上げの見通しを尋ねたもの)は8月の2.9から9月は▲8.6と大幅に悪化しており、先行き生産が弱くなることを示唆しています。景気ウォッチャーの景況感と整合しません。景気ウォッチャーの先行きの方を少し慎重にみておくべきかもしれません。

景気ウォッチャー投資法について、現行のルールと直近までのシミュレーション結果をつくりましたので、参考にしてください。
景気ウォッチャー(ルール)
シミュレーションは、日経平均と、景気ウォッチャーとの連動性がより高い東証2部指数で行ったものです。
景気ウォッチャー(シミュレーション)
季節調整値は毎年12月調査(1月に公表)で改訂されるので、過去のシミュレーションも季節調整替えとともに変わります。
ただ、季節調整値の公表が始まったのは2013年7月調査からで、景気ウォッチャー投資法も同年11月から、原数値から季節調整値を使うルールに変更していますので、それ以降の売買結果は実績をそのままのせています。
つまり、毎年季節調整替えによってシミュレーションの結果が変わるのは2013年6月に出た売りサインまでで、それ以降は実績が出てくるので、シミュレーションはしません2013年7月以降はその時々で出た実績をシミュレーションのグラフにそのままのせることになります。
たとえば、現在の季節調整値でシミュレーションすると、2015年に出た売りサイン(16万円の利益)が消え、代わりに2016年の売りサインで出た14万円の損失も消えますが、2015年に出た売りサインはすでに昨年実際に出た実績として固定され、その後の季節調整替えで2015年の季節調整値が変わったとしても、売買サインが変わることはありません。
因みに、直近で出たサインは、今年7月調査(8/8発表)で出た「買いサイン」です。たとえば、来年1月に行われる季節調整値の改訂で、今年7月調査の「買いサイン」が今年5月調査に変わる可能性がありますが、7月調査の「買いサイン」はすでに実績として固定されることになります。

先日、週刊SPAの編集者の方から、景気ウォッチャー調査を投資に活かす、というテーマで取材を受けました。来週火曜日に発売される10/25号の「マネー得捜部」に掲載される予定です。もし本屋さんで見かけましたらのぞいてみてください。