企業法務マンサバイバル

ビジネス法務に関する本・トピックのご紹介を通して、サバイバルな時代を生きる皆様に貢献するブログ。

iPad Pro 9.7inch Wi-Fi + Cellular 256GB 購入


iPad Pro 9.7inch Wi-Fi + Cellular 256GBを購入しました。私のiPad歴で数えると iPad2 → iPad3 → iPad Air に続く4台めのiPadになります。ApplePencil、Smart Cover&シリコーンケース、AppleCare+を合わせて税込167,724円也。Smart Keyboardは購入してません。


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今回買い替えに踏み切ったポイントは2つ。

まずは、なんといっても9.7インチでApple Pencilが使えるようになったという点です。早速手書きメモや絵を書いてみたところ、高性能な静電ペンを使っていても避けられなかった、“書いているうちに不意に小指や小指球が画面に触れて誤認識が発生してしまい上手く書けない”という問題が完全に解消されました。デジタルの強みであるデータ容量の大きさや検索性に加えてアナログならではの良さも取り込み、文句なしにiPadが紙の手帳を置き換えられる段階に到達したんじゃないでしょうか。Readdle社のScanner Proで紙文書をスキャンしてPDF Expertで手書きメモを加えたり、Apple標準のメモともデータ互換しさらに安心して使えるようになったEvernote(私も過去愛用していたPenultimateを吸収)のアナログメモ機能もフル活用できます。


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もう1点は、256GBモデルが出たという点。これまでのモデルは128GBが最大でしたし、母艦としてのmacありきの利用を前提としていたことから母艦mac側で消費することになるディスク容量も考えて、控えめな64GB以下を選択してきました。64GBですと、上述したスキャン+手書きデータ、電子書籍、自炊した本などのデータベースをすべて持ち歩くことはできず、母艦から厳選してデータを移動させる必要があります。もちろん、都度都度クラウド上のデータにアクセスしたりDLすれば事足りますが、OCRデータ含んだ1冊あたり100MBあるような本をDLしているのは時間の無駄。一方、256GBあれば、蔵書全部を一気にiPadに放り込んでもまだ150GB以上空きがあるため、新しいデジタル蔵書が増えたらiPadに直接足していくだけの(母艦macのデータとの入れ替えいらずの)カンタン運用。iCloudの200GBストレージも契約しておけば鬼に金棒。


なお、今回は、これまで以上にiCloudでのデータ管理が増えそうという点に加え、会社の業務もほぼクラウドベースになっていることもあって、テザリング利用を前提にしたWi-Fiモデルではなく、SIMフリーCellularモデルを選びました。このモデルからの目立たないながら大きな進化として、SIMトレーに入れるチップ型SIMだけでなく内蔵(組込み)SIMもデュアルで搭載する贅沢仕様、かつ内蔵SIMについてはiOSの設定画面からかんたんにプリペイド契約ができるという点があります。国内用に格安SIMをトレーに挿しっぱなしにしておいて、海外では内蔵SIMで現地契約するといった使い分けもでき、大変便利だと思います。

【本】『秘密保持契約の実務』― みんなにとってのルーチンワークも書籍化すれば価値がつく


秘密保持契約だけに絞った実務書が、新刊として出版されました。





秘密保持契約ぐらいの締結頻度の高い契約類型となると、多くの会社でなんらかひな形が整備されているでしょうし、交渉が必要となるポイントがかなり限定されていることもあって、契約書起案・検討業務の中でも若手部員向けルーチンワークの代表選手となっているのではないでしょうか。

しかし、いざ他人にこれを教えようとなると、毎日のように見ていたはずの秘密保持契約書の文言に込められた意図を立板に水のようには説明できないこと、そして意外にもそれらのポイントを体系的にまとめて解説してくれている文献が少ないことに気付かされます。求められるたびに、あわてて猪木先生のブログ記事を紹介したり、Business Law Journal等の法律系雑誌のバックナンバー記事にバラバラに掲載されているノウハウを整理した解説用のテキストを作成したり…。「ニーズはあるんだから誰かちゃんとした先生が本として出してくれれば売れるのに」「なんなら自分で出版社に企画を持ち込んじゃおうかな」と思っていましたが、ようやく、西村あさひ法律事務所の先生方が重い腰を上げてくださったというわけです。

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内容については、日本国内企業同士の契約でよく見られる水準の秘密保持契約をベースとして、和英対訳となったサンプル条項を逐条で解説する、奇をてらわないスタンダードな作り。
・秘密情報の例外(受領当事者の独自開発情報、従業員の記憶に無形的に残留した情報など)
・秘密保持義務の例外(役職員やグループ会社への開示、法令等や取引所の処分など)
・秘密情報の複製
・有効期間
・秘密情報の破棄または返還
のような、相手方とバトルになる頻度の高い論点も明示的に取り上げられており、通常業務に困らないだけの網羅性はほぼ担保されていると思います。実際に交渉することは少ないが検討俎上にはあがる契約違反時の違約金・損害賠償額の予定の是非などについても、言及があります。また、秘密保持契約書作成・検討の前提知識であるもののきちんと抑えているかと言われると不安になってしまう平成27年改正不正競争防止法のポイントも、章を独立させて解説してくださっています。

反面、英文の秘密保持契約書に見られるような、マニアック・トリッキーなドラフティング事例がたくさん紹介されているような類の本ではありません。サンプル条項は和英対訳とはなっていますが、あくまで日本語の標準的な条文をそのまま英語訳したものであり、英米法をベースとして活動する企業には受け入れられない可能性が高いと思います。ここは、敢えての割り切りということでしょう。


ともあれ、契約書ひな形集の一部に数ページだけ掲載されているような頼りない秘密保持契約書のサンプルを参考に、不安を覚えながら見よう見まねで修正起案を重ねている人も少なくなかったはずで、本書が売れることは間違いなさそうです。
 

キャリアチェンジの2015年


2015年が終了します。今年も私にかかわってくださったみなさまに、御礼申し上げます。

無事に仕事を納めることができ、今年の日本を代表するゲームである『Splatoon (スプラトゥーン) 』を夜中まで思う存分やっていたところ、あまりに白熱して力み過ぎてしまい腱鞘炎になりこの文章をキーボードを打つ手が痛いという、とても年末らしい年末を迎えることができています。



さて、今年は法務パーソンを長いこと続けてきた私にとって、大きな変化がありました。新しい働き方を模索する中でキャリアチェンジをするなら今かなと年初に思い立ち、新たにインハウスの方をお招きし、それまで私がプレイングマネージャーとして抱え込んでいた法務業務の大部分を手放しました。私個人としては実務にもっと携わり法務パーソンとしての専門性を追求したいという欲求もありましたが、会社からそれは望まれていなかったように感じましたし、年齢的にもこのタイミングでバトンをパスすべきと考えたためです。

手放した分、私は新しい分野の仕事で成果を上げなければならないのですが、曲がりなりにも10年超積み上げてしまったおっさんのキャリアがそう簡単にチェンジできるはずもなく、いまもなお暗中模索です。夏に大きな失敗がいくつか続き、そのショックを引きずって集中を欠いた秋にはネガティブなイベントが連続して発生しました。このブログの年末の振り返り投稿を数年分読み返してみると、私は毎年秋が鬼門のようです。


苦しいこともあれば良いことも。10月に3冊目の共著書となる『アプリ法務ハンドブック』を4人の共著者のみなさんと上梓することができました。企画から出版まで2年超と産みの苦しみが大きかった分、記述に込めた意図やその真意をきちんと読み取ってくださる読者の方から「攻めの姿勢がよい」「アプリ提供事業者にとって必携」「この本に助けられた」という声をいただけたのは、大変にうれしいことです。

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さて2016年。「ビジネス法務ネタ以外のノイズをのせない」が弊ブログのポリシーでして、私の仕事が法務以外の分野にシフトをすればするほど、このブログでの発信量も減っていくことになりそうです。実際にそうなれば、それは私が企業法務一本槍のキャリアから脱皮できていることの証明とも言えます。逆に、企業法務の未練を捨てきれずやはりここに軸足を置きたいという思いが強くなれば、むしろ発信量が増えていくかもしれません。

そのどちらにせよ、引き続き暖かく見守っていただければ幸いです。
 
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