P・f・ドラッカー/著、ダイヤモンド社
価格:1,800円
評価:★★★★

ドラッカー御大の著作・論文を編纂して一冊に仕立てているのですが、単なるエッセンス本にはなっていないところがすごい本。

ドラッカーの本質をついた論述もさることながら、編纂者のドラッカーに対する理解の深さを感じさせます。

サイバーエージェントの藤田社長のブログに、向こう半年間のテーマに「生産性向上」を選んだとのコメントがありました。丁度この本にも“生産性をいかにして高めるか”についてコンパクトに書かれていたので、ご紹介します。
・知識労働においては、資本は労働(人間)の代わりにはならない。
 ex)コンピュータ投資は、素材加工における機械投資同様、生産性
   を上げると信じられたが、人の数は増え、実質的にはほとんど
   向上していない
・したがって、より賢く働くことこそが生産性向上の主役。もちろん、
 知識労働におけるより賢く働くということの意味は、肉体労働の場
 合とは大いに異なる。
・肉体労働が仕事そのものの生産性向上に焦点を合わせれば良い
 のに対し、知識労働の仕事の生産性向上の焦点は、成果に合わせ
 なければならない。
・知識労働の仕事において求められる成果は3種類ある。自分の仕事
 がどの範疇に属するかを知っておく必要がある。
 ー舛里澆問われる仕事
  ex)大量の真似薬より1つの画期的新薬の開発を求められる
    研究員
 ⊆舛販未領省が問われる仕事
  ex)顧客の満足と売上金額の両方を求められるデパートの
    店員
 N未里澆問われる仕事
  ex)保険会社の保険金支払い事務、ホテルのベッドメーキング
・労働者自身がパートナーとなって生産性の向上に取り組むこと
 が必要。
・生産性の向上には継続学習が不可欠。知識労働者は自らが教える
 ときにもっともよく学ぶ。学ぶ組織になるということは、教える
 組織にもならなければならないということ。

上記の生産性の話以外にも、「なぜ成果が上がらないのか」「意思決定の秘訣」「優れたコミュニケーションとは何か」などの興味深い論文が並んでいます。