マネージャーに必要な能力、マネージャーが備えるべき専門スキルとは何か。

これをズバリ言語化することに成功している書は希少と思いますが、その数少ない1冊としてカウントできる本がこれ。


新進気鋭のマーケティング部門女性マネージャー「リョウ」が、畑違いの技術開発センター長に異動し、ファシリテーションだけを武器にコストダウンと業績アップを実現、さらには全社組織を改革していく姿を描く物語を通して、ファシリテーションの具体的なスキル・ハウツーを学べます。

人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの

これが著者のいうファシリテーションの定義。

そして、ファシリテーションをうまく行うには、
・議論を適切に発散させながらきちんと収束もさせる
 スキル&ツール運用力

・チームが達成しようとしている目的から絶対に目を
 離さず、前向きに取り組んでいくマインド

が必要であることを説いています。

ファシリテーションに使う常套テクニック・ツールについても、タイムマシン法、more or less、期待と課題のマトリクス、プロセスマッピング、ペイオフマトリックス、加重投票法、パレート分析、デシジョンツリー、リーダーズインテグレーション、ジョハリの窓エクササイズ・・・と、かなりの種類について物語の中で主人公達が実際に使っているので、こういったテクニック・ツールの実運用イメージも持てるのでは。

著者は、このファシリテーション力とマネジメント能力とを特に紐付けてはいないのですが、上述の定義を読むと、まさにマネージャーに求められる専門能力だなと思います。

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