書店で見かけて、一瞬だけ買おうか買うまいか迷いました。
もう読書術はいいや、と思ってましたから。

この前勝間さんの『読書進化論』も読んだばかりでしたしね。

でもこのHACKS!シリーズはサラリーマンにとってもっとも重要な「生産性の高め方」という観点をしっかり持っているので、買ってしまうんですよね。



技・ツールハックは心構えハックよりも受け入れやすい

原尻さんと小山さんによるこのHACKS!シリーズの最大の特徴は、ハックはハックでも、心構えや考え方で生産性向上を追求するのではなく、具体的な技・ツールによって生産性向上をしようとする視点が強いこと。

技については著者が自ら実践しているところを写真で見せてくれますし、ツールについては実際に購入できる文房具・PC周辺機器、便利なwebサービスのURLが紹介されていて、読者にとってはマネしやすい(再現性が高い)のがうれしいです。

たとえばこれ。
著者原尻さんが自身のブログでも
「最強と思っている」
と断言されている『想−IMAGINE Book Search』というwebサービス。
想−IMAGINE Book Search
sou

検索窓に入れた言葉から連想されるキーワードに沿って、さまざまなデータベースから本を検索してくれるというサービスです。

心構え・考え方からアプローチする自己啓発型ハックが苦手な方も、こういったアプローチならすんなり受け入れられますよね。


サラリーマン目線の「アウトプット」術

インプットだけでは意味がない。アウトプットを意識してこそ良いインプットが得られる。勝間和代さんや本田直之さんもしきりに仰っていることです。

この本でもアウトプットの重要性が謳われています。ただそのアウトプット思考が、サラリーマン目線のちょうど手の届くレベルであるところがこの本の2つめの特徴。

ビジネス系自己啓発書のヒットメーカーである勝間さんや本田さんは、サラリーマンの経験・視点をお持ちといえども、やはり今は独立したコンサルタント・企業家という立場の方々です。

対して、この本の著者原尻さんは、今現在もエイベックスエンタテインメントにお勤めのサラリーマン。しかも定年退職間近のあがり社員ではなく、私と同じ課長という現役バリバリクラス。

発言の端々に、単なる親近感とも違う共感度の高さを備えているのは、読者である私と著者の視座とがぴったり合っているからなのだなぁと。

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