on and off beyondの渡辺千賀さんや404 blog not foundの小飼弾さんが立て続けに書評されていたので拝読。
書評:抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー(on and off beyond)
カネよりコネの時代に - 書評 - 抜擢される人の人脈力

評判どおりの良本でした。



あさましさを感じさせない人脈の仕込み方

「抜擢されるビジネスパーソン」になるためのアピール術を解説しているのにも拘わらず、ありがちなあさましさが最初から最後まで感じられないこの本。

それは、ふつうの人脈開拓術のどれもが、自分から能動的に動いて人脈を繋げていくことに力点を置いているのに対して、岡島さんの人脈術は、
「あの人なら知ってるかもしれないから声をかけてみよう」
「あいつに任せてみたいな」
と、いわば受動的な繋がりを自分にもたらす・引き寄せるための仕込みの戦略に力点を置いているから。

あくまでもあさましさを感じさせず、したたかに。


人材サービス=人脈サービス

この本で岡島さんが見通す未来は、様々な本やwebサービスとの出会いを通じてこのblogで述べてきた私の感じる未来と重なるところが多くあります。

以下2点については、特に強く共感します。
組織は、定常型組織から、プロジェクト型組織へと移行する。
【本】フューチャー・オブ・ワーク
【本】ウィキノミクス−人材ビジネスが重要な社会インフラになる日は近い

リファレンス文化が普及し、所属組織名での評価から、個人の実績や仕事ぶり重視へと、評価の質が変化する。
【web】Linkedinのすごい「仕掛け」

このような来るべき社会のビジネスパーソンを支えるインフラとして、私は人材サービス企業がこれまでの企業組織に代わるネットワーク=“人脈”を支えていくようになるのではと思っていますし、だからこそそれに貢献したいと今このビジネスフィールドで奮闘しているわけですが、実はこの本の著者岡島さんも、私と同じく人材サービス企業に携わる先輩。

人材サービスの本質は、人脈サービスである。

岡島さんはそんな風に近未来の人材サービスの本質をクリアに見通して、この分野に参入されたのかもしれません。

同業者として既に一歩先んじられている感もありますが、負けないよう一層頑張らねばと思います。