民法改正反対派の私が、唯一ここだけは改正してもいいかもねと思っているのが、瑕疵担保責任をウィーン売買条約(CISG)にあわせて債務不履行責任に統合してしまうという修正案。何事もシンプルが一番だと思いますし。

まさにこの部分の改正論議の盛り上がりに乗っかった、タイムリーな1冊です。

瑕疵担保責任と債務不履行責任



ある法務パーソンの恥ずかしい告白

とかいいながら正直なところ、最近の私、瑕疵担保責任と債務不履行責任の違いについて自信があるかというと、実はあんまりなかったり。特にサービス業に移ってからというもの、売買・請負契約とは離れてしまったので。

この前も、民法の基本書を読み直しているときに、「売買契約において、債務不履行責任を問う場合は買主に完全履行請求権があるが、瑕疵担保責任の場合はそれがない」というくだりを読んで、あれ、そうだったけ?あ、そうか瑕疵修保請求ができるのは請負だけか・・・なんてつぶやいているレベルに落ちちゃってますから。我ながらコワイです。

そんな私が瑕疵担保責任と債務不履行責任の違いを勉強しなおすのには、この本役立ちすぎるほど役立ちました。
瑕疵担保責任に関する判例の動向等はもちろんのこと、ドイツ・フランス・イギリス法における動向、そしてなぜウィーン売買条約(CISG)には瑕疵担保責任がないのか、といったところまで丁寧に整理されていて、おかげさまでちょっとは法務パーソンらしくなれたと思います(笑)。