私の周りでは何の疑問も無く「アイエフアールエス」って読んでましたけど、ダイヤモンドさんが「アイファース」って読むことにしたみたいですから、そうしときましょうか。

週刊 ダイヤモンド別冊 まるわかりIFRS(アイファース)


これだっ!ていう決定版な書籍も無い現時点では、コンパクトにまとめて下さっている良い雑誌だと思います。


悪しき人事慣習を会計から是正するという新しいアプローチ

取引審査の観点からは、BS・PL・CFの概念がガラっと変わる話でもあり、きっちり勉強しておかないとまずいです。そして、ルール変更をフォローした後も、規則主義から原則主義に変わることの影響で、その会社の原則を説明する注記を読み込まなければならなかったり、それでも分からなければその会社の経理ご担当にヒアリングして特性を理解する必要が生まれたり・・・と、手間は増えると思われます。

その一方で、「セグメント開示」で今まで黒字事業の中に隠れて見えなかった赤字事業が見える化されたり、事業を売却したり辞めることを決定した場合にその影響額を「廃止事業」として明示することが義務化される点は、その会社のビジネスの先行きが見通せて審査しやすくなるのは大歓迎。

しかし、これらとは全く別の観点で興味深かったのが「有給休暇」の処理について。

IFRSでは有給休暇の未消化分も評価して負債計上することになるのだそう(P48)。この発想でいくと、有給休暇をそもそも付与していない会社や残業手当を支払わない日本の多くの会社は、負債を正しく計上しない粉飾決算会社として制裁を受けることになります。

うーん、これは労働行政が厳しく監督する必要が無くなるぐらいの効果が期待できるんではないでしょうか?だって、放っておいても監査役や会計士が有給休暇の付与状況や残業手当の未払いがないかを毎期毎期チェックしてくれるんですからね。しかもそんなものは従業員にヒアリングすれば一瞬でバレるので隠しようもないというw。相当なプレッシャーのはず。

まったく新しい切り口で、日本企業の悪しき人事慣習が一掃されるチャンスになりそうな予感がしてきましたよ。