弁護士会館ブックセンタ−には発売日の2日前にフライングで置いてあることを今月知ったこの雑誌。

BUSINESS LAW JOURNAL 2010年 01月号


今月から始まった2大新企画
・徹底マスター 契約実務
・誌上ワークショップ
に加え、
・2010年社内研修テクニック
なる特集もあって、総ページ数は先月号と変わらないのに結構なお得感を感じます。

特に、2つめの「誌上ワークショップ」は、実は私も編集部からお声掛け頂きながら参加できなかった(すみません)分楽しみにしていた企画。

「取引先の信用不安情報を入手した際に出荷停止にするか」という与信管理の一場面を取り上げたケーススタディをもとに、ユニリーバ・ジャパンの取締役ジェネラルカウンセルの北島さんがファシリテーターとなって、6名の法務担当者が意見を戦わせるというもの(なんでも、この中のお一人に、いつも弊blogをご覧下さっている「風にころがる企業ホーマー」のhiroさんが混じっているという噂も…)。

いわゆる「不安の抗弁」を主張する際の注意点という典型的なネタではあるものの、出荷したい現場の思いをどう制御するかという実務的な視点も踏まえたディスカッションになっていて、なかなか臨場感のある特集になっていました。

6名の参加者の皆さんも健闘されていましたが、やはりファシリテーターの北島さんのコメントには、圧倒的なベテランの深みを感じてしまいます。

私なら第一声として「現場に行ったか?」「その会社の誰としゃべったか?営業部長なのか、経理部長なのか、あるいは社長なのか」を聞く。そして、「出荷を止めなくてもいい材料をください」と営業から相手に頼むよう求めます。

情報も出所で評価が変わるという基本、そして経営不安に陥った債務者を詰めるのではなく、「この債権者には情報を出そう」というモチベーションを債務者に与える言葉使いができるかが、大きな差を生むということが、この短いコメントに凝縮されています。

債権回収は、やっぱり潜った修羅場の数で差がつくんだなということをひしひしと感じました。