昨日アップしたiPhone4の予約をしたご報告のエントリに、「この期に及んでまだキャンセルを念頭に置いてるんですか」とコメント欄でツッコミを頂きました。

「そりゃ一応私も法務の人ですから。一方的なキャンセル権を持つメリットは重要ですよ(キリッ。」

と返事をしようと思いながら、念のためこちらだけの一方的なキャンセル権かどうかを確かめようと、届いている予約完了確認のHTMLメールをもう一度読んでいると・・・

s-iphoneyakkan2

下のほうに、なんか薄い字で
すべての販売においてApple Storeの販売条件が適応されます
という気になる表記があるじゃないですか(×適応→◯適用?)。しかも色はグレーアウトしてるけどクリッカブルになってる。

嫌な予感がしたのでクリックする私。すると、見たことも無い「販売条件(お買い上げ商品について)」なるページに飛びます。あれ?

s-applehanbaijyouken

もしかして・・・、と読み進めると、「iPhone販売条件」なるものが。
iPhone販売条件
iPhoneの購入および使用は、次のURLに記載されている規約に従うものとします: http://www.apple.com/jp/legal/sla/ および http://www.apple.com/jp/legal/warranty/
また、購入により次の条項に明示的に同意するものと見なします。
アップルはいかなる発注についてもその唯一の裁量で、拒否、取り消し、および発注量の制限を行う権利を留保します。
ひえー、アップルストアだけは6/24の発売日引渡しを確約してくれていたはずが、(販売約款上は)アップル側からもいつでもキャンセルできるようになってますよ!

アップルストアが本気でキャンセルするとは思っていませんが、「iPhone4発売が7月に延期?」という噂もささやかれる中、さすが天下のAppleさんは隙がないですねと半ば敬服しつつ、この条項を楯に本気でキャンセルするのって消費者契約法第10条に抵触したりしませんか・・・と心の中で無駄な抵抗をする私でした。


参考までに、他にも興味深い条項が2つばかりあったのでご紹介。

iPodの機能を含む、iPhoneのすべての機能を有効にするためにソフトバンクの新しい通信サービスプランへの加入が必須となります。
おお、なるほど。SIMロックかどうかは公式には明言されていないiPhone4ですが、ソフトバンクとの契約はこのアップルの販売条件によって事実上必須化されているわけですね。少なくともこの販売約款にこの条項があるうちは、噂のドコモ/au版iPhoneも無いと。
しかし、電気通信サービスとの組合せが前提となる通信端末だからいたしかたないとは言え、ほんとはiPodだけで使いたい人とか、WiFi端末として使いたい人もいるわけで、こういう文言だけを見ると、やっぱり教科書的には拘束条件付き取引じゃないのかなあという気もします。

iPhoneは、一人のお客様が購入できるのは2台までとし、現金、クレジットカード、またはソフトバンクの分割払いのいずれかによって購入する必要があります。
与信上の基準で、ソフトバンクとの回線契約は1人5回線までしか結べない、と言う話は聞いたことがありましたが、iPhoneについてはアップル側で端末台数縛りを入れてるんですね。
ユーザー登録で1人あたりの所有台数とかちゃんと追っかけていたりするのでしょうか。iPhone3GSを持っている人が新規でiPhone4を買うケースとか、家族分を自分名義で買う方も多いだけに、実際のところどのくらい厳密に所有台数制限をしているのかも、興味深いところです。
 


7:20追記

と思ったら、アメリカではAT&TがiPhon4のプリオーダーキャンセルを本当に始めた模様。
AT&T Now CANCELING Confirmed Pre-Orders(modmyi.com)

“unable to verify the information you provided or you have exceeded the number of lines of service that we allow customers to purchase online”
が理由とのことなので、アップルの販売約款とは直接関係なさそうですが、これは他人事ではないかもしれません。