第一法規様から献本(USB)頂きました。ありがとうございます。

「D1-Law nano 判例20000」判例タイムズ解説付き重要判例20,000件超を収録したUSBメモリー!「D1-Law nano 判例20000」
販売元:第一法規株式会社
(2011/4/1)
販売元:Amazon.co.jp


その名の通り約20,000件(民事15,000件、刑事5,000件)の判例を収録し、重要判例には判例タイムズ社の解説まで付けて、お値段もその名の通り20,000円。
USB式、ブラウザだけで動いてソフトウェアのインストールは不要、ネットワーク接続も不要のお手軽な動作条件で動きます。

s-mjjikenhanrei

検索も大体やりたい方法でやりたいように検索できる感じです。フリーワード検索は勿論のこと、法令毎に判例を表示して判例百選を眺めるように(といってもページをペラペラめくるギミックはありませんが)全体をザッと見することもできます。

特に、専門ソフトならではの検索機能として、“事項”検索が便利。
「事項」とは、判例要旨中から特に選び出した重要な語句や、判例要旨中には含まれていない、その要旨に関する講学上の概念や実務上重要とされる語句をキーワード化したものです。
たとえば「採用」というキーワードを事項検索の欄に入れて「ガイド」というボタンを押すと、右側の画面にそのキーワードに関連する“事項”(この例だと「JRと採用差別」「コース別採用」「解雇処分後の再条件付き採用」etc)が表示されます。この“事項”をキーに再設定して判例検索することで、自分が適当に考えるキーワードで全文検索した結果とは違う、調査の目的に沿った判例が見つかる可能性が高まるというわけです。

s-jikou


判例がいつでも手軽に調べられる環境だといいなと思う反面、(法務パーソン失格かもしれませんけど)業務上で判例検索をガリガリやるというシチュエーションは限られていまして、しかも要旨ぐらいであればGoogleを叩けば出てきて、さらに弁護士さんにお願いすれば(著作権法的には微妙な感じなときもありますが笑)本文も調達できるわけで、webサービスの判例検索含めてこの手のものは「コストに見合わない」と思ってました。

しかし実際に使わせていただくと、興味のある法律分野を掘り下げるような場面では、これ最強です。ネットのような情報ノイズがない中で芋づる式に関連判例情報がリンクしていくので、やめられない、とまらない状態になります。例えば、労働法を例に挙げると、「企業の採用の自由」の問題を論じるとき、著名な最高裁判例である三菱樹脂事件ぐらいしか事例を引き合いに出せなかった私ですが、同じく思想信条を採否の判断基準の一つとしても違法ではないとした東京高裁判決(慶應義塾事件)が存在することを知ったり。

よくよく考えれば、一冊2,000円超の判例百選を各法分揃えているうちにあっと言う間に20,000円になっちゃうわけで、それであれば掲載量も使い勝手も圧倒的にいいこちらを選んだ方がいいですよね。
あとはMacOS版oriPhone版を出していただければ完璧。是非期待してます。