Facebookが利用規約を変更しました。そして、私がその昔他社にはないオリジナリティのあるいい制度だと評価していたユーザー投票制度がなくなってしまいました。


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Facebook、利用規約改定でのユーザー投票制度を撤廃へ(ITmedia)
米Facebookは11月21日(現地時間)、利用規約およびデータポリシーの改定の是非を問うユーザー投票制度を撤廃する意向を発表した。
同社はユーザー投票制度を撤廃する理由として、投票制度では特定のコメントの影響を受けた“質より量の”コメント付き投票が行われる傾向があることが分かったからとしている。
Facebookは今回の改定に当たり、前回も実施したライブイベントに加え、エリン・イーガンCPO(最高プライバシー責任者)に改定に関する質問を投稿できるコーナーを設置するとしている。

ユーザー投票制度は、「利用規約は企業が一方的に定めて押し付けるもの」という批判を受け止め解消するすばらしい試みと評価していました。Facebookは過去実際に、このユーザー投票制度の結果を踏まえて利用規約(案)を修正した実績もあって、決して建前で入れていた制度ではなかったと思います。それだけに、制度廃止が残念でなりません。

しかしそれ以上にびっくりしたのは、なんとその直後の今週、プライバシーセッティングそのものの改悪が実施されたこと。

Facebook、規約更新に基づくサービス改定について説明 名前での検索無効機能廃止(ITmedia)
これまで、Facebookの検索バーに名前を入力しても自分が検索結果に表示されないようにする「私のタイムラインを名前で検索できる人」という設定項目があったが、これが廃止された。
Facebookは、たとえこの項目で設定していても、他の多数の方法でユーザーを探すことはできるので、この項目にはあまり意味がないと判断したという。現在無効にしているユーザーは“ごくわずかなパーセンテージのユーザー”だとしている(少なくとも1000万人は無効にしているということだ)。
Facebookはサービス内の検索の収益化を検討しており、これはそのための動きとみられる。

試しに、検索回避設定をしていたはずの弁護士の知人何人かを検索してみると、確かに検索結果として現れるようになってました・・・。この名前検索無効機能自体を知らない方のほうが多いのでしょうが、弁護士のようなセンシティブな案件を扱う職業に就く方々の間では、設定率が高かった様に思います。過去できたことをできなくするという改悪には、もう少し慎重な態度・手続き・ユーザーが対処をとるための猶予期間を取ってもいいのでは?と思ったのですが。かなり大胆な見切り発車です。

Facebookへの参加は義務ではないし、検索されるのがいやなら、いつでもアカウント削除できるんだからすればよい、というのがFacebookのスタンスなのでしょう。しかし、こういう「SNSでプライバシーをオープンにすることには否定的ながら、慎重に参加していた層」を取りこぼすことになると、その人自身を顧客として失うこと以上に、そういった「慎重な層」を含む友達のほとんどとつながれるという点に利便性を感じていた「慎重でない層」が享受していたネットワーク外部性によるメリットも失われ、ひいては全体の価値低下にもなるような気がします。

さて、ユーザーの反応やいかに。