昨晩19:30より、日本の利用規約の総本山mixiさまセミナールームにて、えふしんさん主催の利用規約ナイトVol.2が開催されました。2012年3月のVol.1でパネリストを務めさせていただいたご縁もあり、Vol.2ではモデレータとして登壇。あれ、モデレータって登壇っていうのかな?ちょっと違うかもしれませんが、とにかく、運営側のひとりとして参加させていただきました。

s-kiyaku2title


前半は、弁護士の水野佑先生が利用規約全般の法務イシュー、そして企業法務代表としてブログ「企業法務について」の片岡玄一さんがふんだんな実例を紹介しながらサービス運営者(企業)目線で大切にすべき利用規約の作り方、最後にEvernote日本代表の井上健さんがベンチャー経営者&投資家&米国の目線から捉えた利用規約のあるべき姿を語っていただきました。別にもともとそういうコンセプトがあったわけではないのですが、
  • 弁護士が、利用規約の「セオリー」を、
  • 企業法務担当者が、利用規約の「現実」を、
  • 投資家&経営者が、より高みから利用規約の「目指すべきレベル」を
お話いただくという絶妙なバランスになっていて、特に片岡さんと井上さんには私のほうからこのイベントにお誘いした経緯もあり、このお三方が登壇してくださったのは本当に良かったなーと。そして法務パーソンの目線では、やはり片岡さんのプレゼンが一番響いたんじゃないでしょうか。どうしてもユーザー目線で理想論を語る人は多いが実践は伴わない利用規約作りの悩み・現実について、あえて事業者目線に振って、こんなイベントだからこそ伝えられる事業者のホンネとテクニックの一番のキモを整理してくださったと思います。私自身もウンウン激しくうなづくとともに、普段うっすら思ってはいたけれどはっきりとは自覚(言語化)できていないノウハウをあらためて会得できたような、そんな素晴らしい内容でした。


後半は私の仕切りのパート。私の役割は、パネリストとして富士山マガジンサービスCTOのアントニオ神谷さん、弁護士の猪木先生も加わった錚々たるパネリストと、会場に集まったプロなみなさま(エンジニア半分、企業法務&弁護士半分の総勢70余名)が持っている“利用規約ネタの引き出し“をいかにオープンに・ガンガン開けていくかというところでした。質問タイムに入って会場が少し温まりだしたかな?というあたりで懇親会の時間を迎えてしまった感はありましたが、ウェブサービスの国際化と準拠法の定め方の話、EUクッキー法に見られる同意取得の厳格化など、今のトレンドを踏まえた意見交換が少しはできたのかなと思います。


s-kiyaku2-1s-kiyaku2-2
 

21:30過ぎから始まった懇親会では、このブログをいつもご覧頂いているという法務関係者の方だけで20名(!)ぐらいの皆様とご挨拶することができました。「はっしーさんのブログは困ったときにはいつもカテゴリから検索して参考にしています」「やはり普通では見つからない本の紹介がありがたい」「債権法改正についてご意見を・・・(←私に聞いてもしょうがないようなw)」などお声かけをいただき、「間違ってても責任取れないんで話半分でお願いしますm(_ _)m」などとお詫びしながら、たまにこういうリアルイベントに出て読者の方と直接お話しができるとやはりブログをやっているものとして大変励みになるなあと。ご参加だけでなくそんなお声がけまでいただいて、昨日お会いできた読者の皆様に改めて御礼申し上げます。


その後の事務局打ち上げでは、私が一昨日に書いたエントリがやり玉にあげられつつ(苦笑)、そんな著作権がどうのこうのなどというけちくさいことを主張するのではなくて、アメリカでも見られているようにウェブサービス事業者同士で利用規約条項の標準化を堂々と目指していくべきではという話も出ていて、そんな方向でこのイベントがさらに成長していくのかな?なんていう気配も感じました。加えて私個人の話で言えば、この利用規約ナイトのVol.1でジョイントした雨宮先生とのご縁があたたまり、利用規約マニアブロガー(笑)ということで先生と出版社の方からお誘いをいただいて、昨日も登壇された片岡さんと3人で利用規約に関する書籍を共著で出版するご縁にも恵まれつつあったりします(今春発売に向けて現在鋭意執筆中)。

ビジネス上はもちろんのこと、このブログ含めたプライベートでも利用規約まみれになってきましたが、望むところですのでやれるところまでやって、これからもどこかで見て下さるどなたかのために貢献できればと思っています。