私のiPad歴も丸2年、ハードウェアで数えるとiPad2→iPad3→iPad airと3代目となり、仕事のツールとして馴染むレベルを超えて、iPad無しでは仕事ができない身体になってきました。

先日、同じグループのメンバーの方もiPad airを購入され、「おすすめアプリ教えてくださいよ」とのリクエストもありましたので、法務系Tips Advent Calendar 2013企画にあわせ、私がどんな感じでiPadを仕事に使っているかをご紹介したいと思います。


私のホームスクリーン


こちらが私のiPadのホームスクリーンになります。

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全体を概観すると、スクリーン上半分が情報の「収集」「記録」のためのアプリ群、下半分が「調査」「リファレンス」のためのアプリ群、そしてDockにあるのが「手帳の代替」のためのアプリとなっています。では、以下個別アプリの短いご紹介です。


一行目


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ChatWork
所属組織で導入しているクラウド型チャットアプリ。
今のオフィスには各人の机に電話がありません。そして、法務相談も込み入ったものでなければチャットでやってきます。いかにもITベンチャー。最初はまじかよ!と思ったものの、質問と回答のログがはっきり残るので言った言わない問題がなく、この方がベターと私も思うようになりました。ただし、チャットだけにものすんごい即時性が求められます。ログが残るだけに間違えれば責任があからさまとなる緊張感の中、私も負けじと3分以内には返答するようにしてますが、ラッシュ時はそれはそれはテニスのラリーかお手玉のようで楽しいです(笑)。ただ、これのおかげで思考スピードが鍛えられた自信はあります。

Gmail
メーラーアプリ。
所属組織がGoogle Appsを導入していることもあり、会社用アカウントと個人用Googleアカウントを切り替えて使ってます。ちなみ個人用アカウントには自分が持つすべてのメールアカウントを統合しています。

Googleドライブ
クラウド上の文書作成アプリ+共有ファイルスペース。
所属組織がGoogleAppsを導入している関係もありファイル共有機能が非常に便利なので、文書/表計算ファイルはよほどのものでなければGoogleドライブ上で作成します。もはやMSのwordは他社との契約書だけ、excelもよっぽ見た目を美しくしたいときでもないと使わないですね。Drive上で作っておけば、ファイルが途中で落ちても消えることもないですし、仕事が中断してもどこからでも必要なファイルにアクセスできて便利です。

Evernote
クラウドメモ&webクリッパー。
どちらかというと、これでメモを取るというよりは、PC上のEvernoteでクリップしたウェブページやPDFを閲覧・検索する用途の方が多いです。自分で入力するメモは、後述するPenultimateという手書きメモアプリがEvernoteと連動していて自動的にEvernoteにも取り込まれるようにしていますので、そちらで用が足ります。あと変わった使い方としては、セミナーや会議等でボイスメモアプリとして使うことがしばしば。iPadには、なぜかApple標準のボイスメモが入れられないんですよ。

二行目


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・Safari
標準ブラウザ。
iPadに最初っから入っているので特に解説することはありませんが、法務的な観点ではひとつ、セキュリティ度高めなネット接続や検索は、このSafariのプライベート(シークレット)モードであえて行います。GoogleChromeにもシークレットモードはありますが、油断した隙にGoogleアカウントと紐付けて検索履歴を収集されてしまうのがコワイので。

Chrome
Google製のブラウザ。
使用頻度は低いですが、2ndブラウザとして。

・Y!リアルタイム検索
これはアプリではなく、「Yahoo!リアルタイム検索」のウェブページを「ホーム画面に追加」操作をしてアイコン化したもの。キーワードを入れると、twitterとfacebookの公開投稿を全文テキスト検索してくれます。情報収集ツールとして、最近Google検索と同様欠かせなくなっています。

twitter
説明するまでもないテキストベースのSNS。
最近は、TLを一生懸命追うのではなく、上記リアルタイム検索と組み合わせて、リーガルリスクの“センサー”として活用しています。自社名や自社サービス名で検索すれば、今発生している「まずいこと」「顧客クレーム」現場が気付くよりも早く察知することができます。なお後述しますが、twitter以外のSNSは(キーパーソンとの通信を除き)仕事上の情報収集には使えないので抜いています。ちなみに、アカウントは企業法務マンサバイバル管理人用(法務情報収集用)とプライベート用2つ持ってますが、標準アプリはアカウントの切り替えもスムーズで便利です。

三行目


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Gunosy
ニュースキュレーションアプリ。
twitterアカウントやこのアプリ内での記事閲覧履歴から嗜好を分析して、朝刊/夕刊それぞれ10から20記事程度に絞っておすすめしてくれます。日本の主なニュースはこちらで抑えます。smartnewsを入れていた時期もありましたが、キュレーション量が多すぎて時間を喰うので削除しました。

Zite
ニュースキュレーションアプリ。
機能的にはGunosyの英語版といったところですが、自分で設定したキーワードから世界のニュースを拾ってきてくれるのがさらに便利。海外の法務ニュースは量も多く、ブログをまじめに巡回していると時間がいくらあってもたりないので、基本的にはこのアプリから拾い読みします。

Feedly
RSSアプリ。
GoogleReader亡き後のRSSリーダーはこちら。100を超える日本の法務ブログ、200を超える海外法務ブログをこちらに登録してあり、時間あるときにまとめて閲覧したり、ブックマークしたり、検索して使っています。私のRSSリーダーの使い方については、以前コチラの記事でもふれましたのでご参考まで。

NIKKEI
日経新聞を紙面のイメージ通り読めるアプリ。
月4,000円の購読料がかかるのが難点で、毎月末を迎えるたびに辞めたくなります(笑)。日経さん、月2,000円ぐらいにしましょうよ。でも新聞記事を検索できるのは便利。

四行目


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CaluculatorX for iPad
計算機アプリ。iPadには標準の電卓アプリがなぜか無く、iPad向けに対応している無料のこれを。最近のバージョンアップで通貨や度量衡の換算ツールがついて便利になりました。

ウィズダム
英和・和英辞書。
語彙数が豊富です。よっぽどのリーガルジャーゴンでない限り英和・和英とも検索してでてこない語句はほとんどないと思われ、これ一冊でいいんじゃないかと。ちなみに今年第二版が別アプリとして出ましたね。高いんで買い替えてません(笑)。

コウビルド
英英辞典。
英語学習用として定評のある辞典です。

パーフェクト六法HD
@kataxさんが作成された六法アプリ。法令だけであればこちらで必要十分です。ただ、当たり前ですが、判例が検索できないのは残念。判例六法Professionalのアプリ版が出れば速攻買うのにー。お願いします有斐閣さん。

五行目


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i文庫HD
書籍・PDFファイル閲覧アプリ
これは私の強力な武器の一つです。法務関連の実用書を自炊して、全部このアプリに入れています。この自炊ファイルはすべてOCRをかかけており、全文検索ができますので、契約書のサンプル例文を探すときなど便利で心強い。さらに、経産省準則やスマートフォンプライバシーイニシアティブなどの重要なガイドライン、参考になる法律論文、著名な先生方の論稿・法律事務所のニュースレターなどもPDFでこちらに放り込んでます。『英文ビジネス契約書大辞典』のような大部の書籍や、300ページ超の経産省準則もこれで持ち歩け、さらに全文検索できるのは、かなり便利です。標準のiBooksもいいところはあるのですが、あちらは見開き2ページ表示ができない=情報一覧性が低いので、これを使っています。

・設定
iPadの設定を変更するアプリ。なんだかんだいって使うのでホーム画面においてます。

Dock


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・カレンダー
標準のスケジューラアプリ。
所属組織のGoogleカレンダーと同期させています。打ち合わせ10分前にはリマインダーがポップアップで出てくれます。知らないうちに他の人からカレンダーに入れられていた打ち合わせも、すっぽかさずにすみます。

・リマインダー
標準のタスク管理アプリ。
iOS5のころのリマインダーは使いものにならなかったのですが、iOS7になってだいぶ使いやすくなりました。日/週/月/年/3年ごとのタスク管理と、あとはアイデアメモリスト・ほしい物リスト・行きたい場所リスト・しないことリストとしても使っています。

Google検索
いわずとしれた検索アプリ。
基本的には探しものはこちらからします。セキュリティ的に気になる場合はSafariで。

Penultimate
手書きメモアプリ。
詳しくは以前取り上げた記事を御覧ください。iPad airにしてからはCPU性能が上がったので本当に手書き感覚と遜色なくなりました。さらに、Evernoteとの連携により手書き文字もEvernote内で全文検索の対象となりました。このDockに入ったカレンダー、リマインダー、Penultimateの3つがあれば、手書き手帳派のあなたも卒業できると思います。

ホームスクリーン以外


ちなみに、ホームスクリーン以外には、仕事外の家で楽しむための
・Kindle、honto、ビューン等の電子書籍リーダーアプリ
・Youtube、Huluやネットラジオ等のストリーミングアプリ
・音楽制作・DJアプリ
・ゲームアプリ
などが入っています。

あえて(twitter以外の)SNSアプリは入れない


twitter以外のSNS(Facebook、Google+、Path等)アプリは、あると仕事中にもつい開いてしまうので抜きました。抜いてから、明らかにiPadのダラ見時間がグッと減り、目的をもって開くようになりました。SNSは、よっぽど誰かキーパーソンと連絡取りたいときにだけPCもしくはスマホから開く、というように限定した方がいいと思います。

iPadはビジネスパーソンの手帳とカバンを代替していく


iPad mini、そしてiPad Airと新機種が増えるにつれ、まわりにもユーザーがどんどん増えてきたiPad。エンターテインメント・おもちゃとしては十分に普及したとはいえ、現段階で仕事のツールとして役立てている人がどのくらいいるかというと、まだ少ないのかな、という気がします。

そういう私自身、実はこれまでiPadを使いながらもまだまだ紙の手帳やPCの代替は厳しいなとあきらめかけていた者の一人。しかし、今年中盤あたりからスケジューラ・リマインダー・Google系アプリ・Penultimateの使い勝手が著しく向上し、追い打ちを掛けるように高性能で薄型のiPad airが発売され、「これなら手帳はもういらないな」と思えたほどの大きな変化を感じました。従前から便利に使っていた自炊本データベースを軸とした大量の資料保管&リファレンス機能も、仕事の生産性向上に寄与してくれています。実際、米国でも同様の理由から弁護士のiPad普及・利用率はかなり高いと耳にします。PCを代替するというよりも、ビジネスパーソンなら誰もが持っている手帳と資料が詰まったカバンを代替する形で、普及が加速していくフェーズに入ったのではないでしょうか。

情報の収集・記録・調査が勝負の法務パーソンにはなおさら、iPadはオススメできるツールです。
 

というわけで、@caracalooさんから引き継いだ法務系Tips Advent Calendarバトンを、伝説の法務系ダブルボケ漫才コンビ「カタアンドヒロ」のヒロこと @hiro_oceanにお渡しします。