12. Use Of Apple Trademarks, Logos, etc. は、Apple社の重要な知的財産である商標の使用条件を定めた条項です。

プラットフォーマーの立場としては、そのプラットフォームの名前から生まれる信用も商品なので、デベロッパーに対してプラットフォームの商標を一切使うな、とは言えません。したがって、ある一定のルールで商標の利用を認めながらも、自社の商標権の価値を損なうようなことにならないよう、厳格な利用ルールを定めることになります。


RADA12


You agree to follow Apple’s Guidelines For Using Apple Trademarks and Copyrights as published on Apple’s website at www.apple.com/legal/guidelinesfor3rdparties.html (“Guidelines ”) and as may be modified from time to time. You agree not to use the marks “Apple,” the Apple Logo, “Mac”, “iPhone,” “iPod touch” or any other marks belonging or licensed to Apple in any way except as expressly authorized in writing by Apple in each instance or as permitted in Apple’s Guidelines.

デベロッパーがAppleやiPhone等の文字、ロゴマークを使用する際には、Apple社の定めた商標および著作権ガイドラインに従うべきことを求めています。

Apple社は、かつてビートルズの版権を管理するレコード会社の英Apple社と壮絶な法廷闘争を繰り広げたことでも有名で、そんな背景もあってか商標使用ガイドラインも非常に具体的で厳しいものになっています。代表的な例として、デベロッパーの製品の説明の中でApple商標を用いる際は、

_________ is a trademark of Apple Inc., registered in the U.S. and other countries.

_________ is a trademark of Apple Inc.

このどちらかのフォーマットによりApple社の商標であることを明示しなければならない、と定められています。

You agree that all goodwill arising out of your authorized use of Apple’s marks shall inure to the benefit of and belong to Apple.

許諾範囲でApple商標を使用したことで生じた信用は、Apple社に帰属する、と。デベロッパーに形式的にルールを守らせるだけでなく、万が一のフリーライドが発生した場合にそれを止める根拠としての条文といったところでしょう。この辺りの規定ぶりも隙がありません。


ちなみに、Apple社自身も他社の商標権には気を使っている会社です。iPhoneを日本で販売する際に、すでに日本に存在したインターホンの「アイホン株式会社」から商標のライセンスを受け(年間のライセンス料は1億円と言われています)、ウェブサイトのフッターにこのような表示をし続けているのは、ご存じの方も多いでしょう。

aihon