腐るほど刊行されている情報収集のコツに関する書籍の中で、久しぶりのおすすめ。私はKindle版を購入しました。





・新聞
・雑誌
・書籍
・ネット
・教科書・学習参考書
・人
といった情報源から、いかに効率的・効果的に情報を読み取り活用できる状態に整理するか?国際情勢という掴みどころのない対象を相手に日々情報を収集・活用している池上氏と佐藤氏が、対談形式で情報収集の手法を開示しています。その要点を一言でまとめれば、ネットによる情報収集の非効率性を新聞と雑誌で解消し、正確性を書籍/教科書・学習参考書/人でカバーする、ということになるでしょう。

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iPad Proのヘビーユーザーである私にとっては、同じくiPadメインの生活を送っているという佐藤氏のノウハウはうなずく部分が多かったです。紙媒体とiPadの使いわけ、特に、雑誌をiPadで読むのは私もまわりに薦めているところ。また、佐藤氏がすすめる学習アプリサービスは、実際に使ってみてその品質に驚きました。

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これまでも、彼ら個々人に焦点を当てた記事は何度か目にしたことはありました。しかし今回対談というお互いがお互いを刺激しツッコミを入れるスタイルのおかげで、これまで語られてこなかった実践的ノウハウが具体的に開陳されているように思います。その具体性のレベルは、こんなところまで及びます。

池上 定期購読しているのは 『朝日新聞 』 『毎日新聞 』 『読売新聞 』 『日本経済新聞 』 『朝日小学生新聞 』 『毎日小学生新聞 』の 6紙です 。 『東京新聞 』と 『産経新聞 』の 2紙も 、大学への通勤途中に駅の売店で買って目を通しています 。それから 、連載を担当している 『中国新聞 』と 、生まれ故郷の長野県の県紙 『信濃毎日新聞 』は毎日送られてくるので目を通しています 。ほかにもいくつかの地方紙は送られてきたときに目を通します 。
佐藤 それは 、電子版ではなくすべて紙で?
池上  『日本経済新聞 』は電子版も契約していますが 、ほかはすべて紙で読んでいます 。昔から新聞の切り抜きが習慣になっているので 、やはり紙がいいですね 。ただし 、 『ウォール ・ストリート ・ジャーナル日本版 』は電子版で購読しています 。
佐藤 毎日 1 1紙にプラスアルファが数紙となると 、新聞を読むのにかける時間は 、 1日どのくらいになりますか ?
池上 私は新聞を読む時間を朝晩に分けているんです 。朝は 『ウォール ・ストリート ・ジャーナル日本版 』以外の紙の新聞をすべてあわせても20分程度です 。一つひとつの記事を丁寧に読むというより 、ざっと見出しに目を通してどんな記事が出ているかをチェックするくらいです 。朝は 、各新聞の紙面構成を比較する感覚に近いですね。
佐藤 私はこのところ電子版に切り替えたものが多いんです 。紙で定期購読しているのが 『東京新聞 』 『琉球新報 』 『沖縄タイムス 』 『ニュ ーヨ ーク ・タイムズ 』の 4紙 。電子版が 『朝日新聞 』 『毎日新聞 』 『産経新聞 』 『日本経済新聞 』 『琉球新報 』 『沖縄タイムス 』 『聖教新聞 』 『ウォ ール ・ストリ ート ・ジャ ーナル日本版 』の 8紙で 、アイパッドやパソコンで読んでいます 。
池上  『朝日新聞 』 『毎日新聞 』 『産経新聞 』 『日本経済新聞 』 『聖教新聞 』 『ウォール ・ストリート ・ジャーナル日本版 』の 6紙は 、紙ではなく電子版だけなんですね 。そして 、地方紙である 『沖縄タイムス 』と 『琉球新報 』は紙と電子版の両方で読んでいると 。どの程度の時間をかけて読まれているんですか?
佐藤 外交官時代と違って 、いまは延べで 2時間以内に収めるよう 、ストップウォッチで計りながら読んでいます 。


もちろん、一般のビジネスパーソンがこのレベルまで徹底する必要はないのですが(両氏によれば、新聞も1誌でよいそうです)、ある分野の専門家が情報収集にどのくらいの時間とパワーをかけて読んでいるのかを知ることで、自身の専門領域のインプットは足りているのか・行き過ぎでないかの目安とすることはできるだろうと思います。

この1〜2年は、アウトプットは控えめにしインプットに徹しようと決めていた私には、大変参考になりました。