昨日、こちらtwitterでもご挨拶させていただいたとおり、メディア編集長を務めることになりました。
syuunin

自分がビジネス領域として興味を持ったリーガルテックの将来像を、クラウドサインというサービスやLegalTech Labの取り組みを通じて具体化しはじめていたこと、そんな折に数年前から知り合いで、自分にはない要素を全て持ち合わせたような橘さん(@d_ta2bana)という若く優秀な経営者から、タイミングよくお誘いをいただいたこと、この2つが大きかったと思います。


「メディア編集長」という、一見するとこれまでのキャリアともこれからのリーガルテックとも無縁のように見える肩書きを提案してくださったのも橘さんでした。ですが、この「編集」という言葉は、これまでの私の仕事と、「契約の再発明」というテーマをメディアと事業の両方を通じて追いかけることになるこれからの私の仕事を象徴する、とても深い言葉だと思っています。


水野祐+平林健吾 Edit × LAW 第1回「契約書」

弁護士は、編集者である。
「キュレーション」とか「戦略的編集」などという昨今ありがちな意味で言っているのではない。弁護士は、旧来的な、いわゆる編集者と呼ばれる職能と同種の編集作業を日々行っている。
契約書の大きな特徴の一つは、一方当事者だけでなく、契約当事者双方によって編集されていくことである。「契約書の文言って修正できるんですね! 一方的に提示されてそれにサインするものだと思っていました」と言う方に出会うこともあるが、契約書は契約当事者の合意内容を実現するためのコミュニケーション・ツールと捉えるのが正しい。
人は、いざ契約書が自分の目の前に差し出されると、契約書の各条項の文言に飛びついてしまい、「文言の海」に溺れてしまいがちである。しかし、実は、契約書の具体的な文言を読む前に、「この契約書が、どのような視点から編集されているのか/されるべきなのか」と考えることは大切なことだ。
契約書には、当事者がその契約によって実現したい目的やテーマがあり、契約書はその観点から編集されている。契約書には必ず「編集者」がいるのだ。


企業法務を長らく続けていて、この仕事っていったい何が・どこが面白いんだっけ?と振り返ると、ビジネスの中で、この「編集者」の役割を担わせてもらえることにこそあるのでは、と思います。
  • 現場、経営者そして取引の相手方など、ビジネスという作品を生み出す著者たちと繰り返しコミュニケーションし、本質を引き出し、タイムリーに形にして世に出させる
  • 自分が著者自身ではないため、決して目立てない存在だけれども、作品の品質や売れ行きを確実に左右する
  • 途中、自分のせいではないトラブルが発生しても、作品を世に出し価値を守るために全力を尽くす
  • そうして作品を成功に導けば、著者から感謝され、「また自分の作品を担当してほしい」と依頼が来る
そんな、根っからの裏方気質の私を思いっきりモチベートしてくれる素敵な肩書きを、ひょんなきっかけからいただくことができました。肩書きに恥じぬよう、メディアと事業の力を借りて、契約の概念そのものを再編集する意気込みで取り組んでいきます。

とはいえ、まだまだスタートしたばかりで名前も(アイデアはほぼまとまっているものの、現在ロゴを作ってくださるデザイナーさんと相談中)サイトデザインも編集方針もかっちりと決まっているわけではない、これからのメディアです。みなさんのご意見もいただければ助かります。どうぞご支援とご協力をよろしくお願いいたします。


そして、このブログをどうするかについてですが、

「契約の再発明」をメディアと事業を通じて考えていきますので、契約関連の話題や書評については、こちらのブログではなく、基本的にメディアの方に書いていくことになると思います。それ以外の法務や知財の話題については、このブログで引き続き、気ままに書かせていただきます。

というわけで、こちらも引き続きのご愛顧をお願いいたします。