テキストコンテンツプラットフォームのリーダーが変わった


年末の企業法務の風物詩となった法務系Advent Calendar。2019年は参加者のあまりの多さに表と裏の2本立て、25日×2=50本もの記事が投稿されました。





それぞれの記事もためになったのはもちろんのこと、特徴的だったのは、コンテンツを投稿するプラットフォームとして最も多くの企業法務パーソンに選ばれたのが「note」だったことです。

legalac


2018年までは、Livedoor・はてな・ココログあたりの、2003年ごろからメジャーを張っていたブログサービスが選ぶ方がほとんどでしたが、今回、ふだん慎重な企業法務パーソンたちがこれほどnoteを選んだのを見て時代の変化を感じるとともに、noteがキャズムを超えた瞬間を目の当たりにした気がします。

そこで今回、そんなnoteで企業法務系コンテンツを書き始めている、これから伸びること間違いなしのアカウントをいくつかご紹介してみたいと思います。


100フォロワー越えの企業法務系noteアカウント8傑


アーリーアダプターとして、すでに100フォロワーを超える法務系アカウントをリストアップします。


1位 橘大地 31319 フォロワー


クラウドサイン取締役事業部長で弁護士の橘さん。フォロワー数で他を寄せ付けず圧倒的トップ。実はnote全体のランキングでも125位(2020年1月13日時点)という、国内有数のnoteアカウントでありnote公式のオススメアカウントでもあります。法務パーソンから起業家・経営者に転身し奮闘する姿が熱く語られていることに加えて、経営者目線からのスポーツビジネス分析(有料記事含む)が大人気です。


2位 徐東輝 6884 フォロワー


とんふぃさんとお呼びしたほうがお分かりになる方もいらっしゃるでしょう。スマートニュース株式会社と法律事務所ZeLoの二足のわらじを履く弁護士。アメリカ留学時代から弁護士目線で時事・政治ネタを分析されています。


3位 シリコンバレー弁護士のノート 501 フォロワー


noteに移ってからは身分を明かしていらっしゃらないようですが、2016年のまだnote黎明期に、大手法律事務所の海外駐在中の弁護士の方がはじめられたと記憶しています。アメリカの法律事務所・弁護士のカルチャーを軽いタッチで伝えてくれます。今回のリストの中で唯一、更新が止まってしまっているのが残念。復活を祈ってリストアップしました。


4位 芦原一郎 457 フォロワー


アフラックやチューリッヒ保険などのジェネラルカウンシルを歴任された芦原先生。「法務の技法」・「経営の技法」と題する記事をひたすらアップ。この中ではもっともnote投稿頻度が高い投稿者ではないでしょうか。


5位 増島雅和 326 フォロワー


森・濱田松本法律事務所パートナー。COMECOはnoteのプラットフォームなのでこちらに掲載させていただきました。いつもは舌鋒鋭い増島先生が、ビジネスパーソン向けの読者層にあわせて法律の未来を柔らかめに噛み砕いてお話してくださいます。


6位 草原敦夫 299 フォロワー


クラウドファンディングプラットフォームのREADYFORでCLOを務める草原先生。一般ビジネスパーソンにもわかりやすい文体で、スタートアップの対VC法務知識や弁護士のキャリア論を語ります。


7位 水野祐 113 フォロワー


シティライツ法律事務所の水野先生が、今年から「noteをたくさん書いていくぞー」宣言をされていました。twitterではすでに1万フォロワーを超える人気者でいらっしゃるだけに、非常に楽しみです。


8位 酒井貴徳 101 フォロワー


西村あさひからリーガルテックのホームズへ転身されるというnoteでの宣言が業界に驚きをもって迎えられた酒井先生。新しい法律事務所のあり方を模索するシリーズ投稿も楽しみです。


これから注目のアカウント3選



フォロワー数だけで見ればこれからですが、クオリティ高い投稿が今後も見込めそうな、とっておきのアカウントを3つ選ばせていただきました。


Hiroshi Watanabe 64フォロワー


Stanford LLCからさらにStanford MBAへと現在留学中のWatanabe先生。まさに海外のローヤーがブログで書いているような高いクオリティの、VCのファイナンスに関する専門的コンテンツを連載してくださっています。


菱田昌義 27フォロワー


STORIA法律事務所に所属される菱田先生は、【契約書の沼】と題する超実務的なマニアックネタからデジタルライフハックまで、幅広いコンテンツを書かれているのが特徴。


hibi 13フォロワー


毎年Advent Calendarでは超弩級の哲学的な長文コンテンツを投下する、謎に包まれたアカウント。ふだんは「アイディア農場プロジェクト」と題する、思考の断片・アイディアの種を投稿されています。たまたま中の方を存じ上げておりまして、お会いするといつもニコやか・朗らかな方なので、その文体とのギャップも魅力です。


ブログのようでブログでないnoteの使い方


2019年にYahoo!ブログが閉鎖され、ブログサービスの統廃合が今後ますます進んでいくことは間違いない中、ひとり地味な改善・改修を続けるnote。新しくコンテンツを書こうと思う方に選ばれるのも、当然といえば当然かもしれません。

ところでnoteはこれまでのブログとは違い、Twitter的な「タイムライン」の概念を持ち合わせたプラットフォームでもあります。これをうまく生かせる書き手が現れるかどうかも、また楽しみなところです。

私自身、2017年ごろにnoteに本拠をうつそうと思っていた時期があったのですが、当時はモバイルからうまく書き込めないことが最大のネックで、移せずじまいに終わっていました。そうこうしているうちにリーガルテックや契約法務については「サインのリ・デザイン」に書くことになり、マーケティングネタについてのみnoteに書くようになりました。



noteの本質は「アカウント」と「タイムライン」にこそあり、記事をなんらかカテゴリ区分・整理するような使い方は本来のnoteが意図するあり方ではないことを考えると、ちょっとこの「マーケ専門ブログ」的な使い方はあまりよくないなと自覚しながら、よきタイミングを見計らっているところです。