仕事がエンタメ系に変わらなければスルーしていたであろう本セミナー。立場が変われば途端に興味が湧く。人間とは現金なものです。

プログラムは以下(明治大学知的財産法政策研究所ウェブサイトより転載)。
■問題提起 13:00〜13:15
中山 信弘 (明治大学研究・知財戦略機構特任教授)
■第一部 基調講演 13:15〜14:30
「改正著作権法の解説」
永山裕二 (文化庁長官官房著作権課長)
「改正著作権法で見えてきたもの」
福井健策 (弁護士・日本大学芸術学部客員教授)
■第二部 パネルディスカッション 14:45〜17:00
「平成24年著作権法改正の評価と課題」
パネラー
上野達弘 (立教大学法学部国際ビジネス法学科教授)
奥邨弘司 (神奈川大学経営学部国際経営学科准教授)
永山裕二 (文化庁長官官房著作権課長)
福井健策 (弁護士・日本大学芸術学部客員教授)
司会 金子敏哉 (明治大学法学部専任講師)
と、登壇者もオールスターだったことに加え、twitterを見てたら法務クラスタの方も会場にちらほらどころか15名ぐらいはご来場のご様子。私は休日モードの妻同伴で来ていたもので、会場では見つからないように一切の気配を消しておりました(笑)。それにしても、明治大学のこのホールは画面も見やすく、空調も照明も座席も快適ないい場所です。
冒頭で中山先生が権利制限規定のあり方に対し苦言を呈し、福井先生が容赦なく改正法文言解釈にツッこみを入れ、上野・奥邨両先生は言葉は選びながらも審議会での議論が十分に反映されなかったことを惜しみ・・・と、立法担当者として「やるべきことはやった」と胸を張る永山氏に対し、一見大人しい雰囲気の中でその実フルボッコにしている会のようにも見えたのですが、それは小生の見方がねじ曲がっているのでしょうか。
さておき、改正法のニュースだけを見ていると、そもそも改正法自体がわかりにくいのか自分が勉強不足なのかが自信が持てなかったところ、このセミナーに出たことで、その両面について具体的な文言ごとにじっくりと確認できたのが収穫でした。改正法のフォローはこういうセミナーに出るのが一番効率的ですね。あと個人的には、中山先生のぶっちゃけ発言が印象的で、あれを生で聞けただけでも行った価値があったかなと。
togetterの方で私を含む参加者のみなさんのつぶやきをまとめて下さった方がいらっしゃいましたので、詳細をお知りになりたい方は、こちらをご参照ください。
▼2012/8/4 明大セミナー 「平成24年著作権法改正の評価と課題」