お仕事でもお世話になったことのある #起業しろ おじさんことSkyland Venturesの木下さんが、iPad Proを起業家に向けて激推し中です。
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ちなみに、iPad Pro+Apple Pencilは、ここ5年くらいで購入した商品の中で最も感動的な体験があります。起業家のような新しい何かを起こす仕事をしている人はぜひこの体験を感じて欲しく、持つべきものだと思っています。
私もまったくの同感で、実に6年前の2012年から「ビジネスにiPadがいいですよ、もう手帳とか使ってる時代じゃないですよー」と叫んできたのですが、こういう波が何度来ようが絶対に流行らないのが、iPadだということも知っているつもりです。
というのも、過去ブログでこれだけアツくおすすめしてきたにも関わらず、周りの知人・友人はほとんど買ってないからです(笑)。Apple Watchはボランティア販売員として何人にも売った実績があるのに、この差はなんなのか。
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ですが、今回ばかりはちょっと言っておきたいことがあります。
10月には新発売されるであろう新型ベゼルレスiPadは、1台目としては向かないので、もし迷ってるなら現行10.5インチiPad Proが手に入る今のうちに買っておけ!と。
細かい理由・マニアならではの理由はいくらでもあるのですが、今回は、一般のビジネスパーソンにとっての理由だけを3つ、挙げてみます。
理由1 ベゼルレスは持ちにくい
新型iPadの特徴として、iPhoneXを踏襲したベゼルレス(無額縁)仕様になるということがリーク情報でほぼ確定しています。一見、とってもカッコいいし、本体サイズも余分がない分コンパクトでいいじゃん!と思ってしまいます。
しかし、これは現行iPad Pro 10.5インチのヘビーユーザーだからこそ分かることなのですが、このベゼルレスのiPad、おそらく、手に持ってまともに使うことができなくなります。
え、何を言ってるのか分からないですよね?ということで、写真をご覧ください。
これは、電車の中などで、現行10.5インチiPad Proを左手に持ってTwitterをやっているときによくある風景です。
そう、左手の親指が細いベゼルからちょっとはみ出てしまうことで、個別tweetをタッチしている(選択している)かのように誤って判定されているんですね。こうなると、画面を反対の右手で触ってスクロールしようにもできない状態です。9.7インチ時代はなかった10.5インチの唯一とも言える欠点がこれ。このような狭ベゼルならではの意図しないタッチが、あらゆるアプリで起こります。
10.5インチの場合、細いながらもベゼルはありますし、画面の上下にはさらに太いベゼルもあるので逃げ場があります(太いベゼル欲しさに横持ちすることもしばしば)。一方、上下左右が全部ベゼルレスになったiPadって、いったいどうやって手に持って操作するんでしょうか?
iPhoneサイズなら親指を画面にかけるような持ち方はしないので問題になりません。しかし、iPadはそうはいきません。アメリカ人並みのわし掴みできる手のサイズになるか、下からお盆を持つような感じで持てとでもいうのでしょうか(絶対滑って落ちる)・・・。
もしかしたら、左手で掴んでも問題ないように、OS的にベゼルに相当する外周部分を反応しないようにするのかもしれませんが、それはそれで開発者にとっては大問題になると思います。
理由2 ベゼルレスは値段が高い
2017年11月に発売されたIPhone Xの衝撃。それはOLEDディスプレイの美しさとともに、OLEDディスプレイのせいで値段が跳ね上がってしまったという点です。本体価格だけで約12万円と、CPU的にはほぼ同スペックのiPhone8とくらべても4万円近く高額になっています。一定の収入がないと手が出ない端末にあえてしてきた感があります。
それだけでなく、これはいざ購入してわかる盲点でもあるのですが、AppleCareの値段もこれまでのiPhoneの2倍近く、22,800円になってしまったというのが痛かった。
このiPhoneXの値上げ実績をもとに、画面が大きい分相対的に原価も上がるであろうiPadのサイズに鑑みて、ベゼルレスiPadの価格を予想してみましょう。
現行iPad Pro10.5 Celluler 256GBモデル 本体 101,800円
→ ベゼルレスiPadでの予想価格 約15万円?
現行Apple Care 9,400円
→ ベゼルレスiPadでの予想価格 約2.5万円?
(もしかすると画面が大きい分、3万円行く可能性も…)
これだけで17万円。
さらにApple Pencilとカバー(Sleeve)も必要になるので、20万円コースになるのは間違いありません。
さて、はじめて買うiPadに、20万円払えるでしょうか?
理由3 廉価版iPad9.7インチとiPad Pro 10.5インチはやはり別モノ
じゃあということで、9.7インチでPencilも使えるようになった廉価版iPadを買っておくか、というアイデアもあります。しかしこれはお勧めしません。少なくとも、iPad Proと違い、今慌てて買うものではありません。
まず第一に、廉価版iPadは継続販売されることは間違いないからです。さすがに今年出た製品を1年経たずにディスコンはないでしょう。といっても、iPad Pro 9.7インチは1年ちょっとで10.5に置き換えられ、ディスコンになったんですけどね(怒)。
もうひとつが、やはり9.7インチと10.5インチは同じiPadでも使い勝手がまったくの別物だからです。これは先代iPad Proを含め9.7インチを6年使い続けた経験から、自信をもって言えます。
数値的にも、表示面積の差が20%あります。ビジネスで本格利用しようと思うと、特に手書きメモやSplit View(分割画面)での使い勝手が違って来ます。さらに、Pencilの書き心地は、リフレッシュレート2倍になっただけでなく、画面ガラスの厚みの違いで数日使えばわかる圧倒的な違いが存在します。残念ながら廉価版として設定されているだけのことはあり、10.5インチが出た今となっては、9.7インチは妥協の産物でしかありません。
ということで、 新しいベゼルレスiPadが出てiPad Pro 10.5インチがディスコンになる前に、現行iPad Pro 10.5インチを買っておいたほうがいいよ、というお話でした。
私ですか?うーん、それでも人柱として買っちゃうかも…。