ロールパン文庫の伝言板

家庭文庫「ロールパン文庫」のブログです。 ホームページ http://www.rorupanbunko.com/

2011年10月

2011.10.27さくまゆみこさんの読書会


2回目の参加です。

保護者・小方さんが行かれなかったのですが、がんばってひとりで行ってまいりました。とりあえず母校と同じキャンパスの短大校舎ですから、道もわかる(はずだ)し、なんといっても今回のお題のなかに乙骨作品が入っていたからです。

乙骨淑子という作家の名前には特別な記憶があります。

今を去ること〇十年前、まだちいさかったロールパンは、いぬいとみこ先生のムーシカ文庫で毎週本を借りるのが楽しみでした。

文庫の本は、グレード別に色のシールが貼ってあって、絵本は黄色、ちいさい子のおはなしは赤色、科学やノンフィクションは緑色、そして高学年向けは茶色でした。

茶色いシールの本は、分厚くてむずかしそうで、そして本棚の高いところにありました。
土曜日の午後、昼下がりのななめの日差しと、カーテンがあけられた本棚(当時は家庭でも文庫でも、本棚にカーテンがかかっていたものです)。上を見上げると、茶色いシールが貼られたナルニア国ものがたり、アーサー・ランサム、ジュール・ベルヌの全集などが手の届かない世界を象徴するように聳えていました。そして、それらの翻訳物の長編と、乙骨淑子の『ぴいちゃあしゃん』が堂々と肩を並べていたのです。


いつしか茶色のシールの本たちと目線が合うようになっても、なぜか乙骨作品にはなかなか手が出なかったのを覚えています。そしてなぜか『ぴいちゃあしゃん』を読んだときの記憶は不思議なほどに欠落しているので、そのときの感想というものがどうしても思い出せないのですが、かわいらしさを感じさせるタイトルとは似ても似つかぬ内容だと思ったことだけは覚えています。


少し大きくなって、大学生のころだったか、いぬい先生はめったに他の作家を褒めることがないのに、乙骨淑子には一目置いていたらしいことをなんとなく知りました。


そしてそれ以来、何十年も遠ざかっていたこの作家の名前とこんなところでこんなふうに再会するとは思ってもみませんでした。これもきっとなにかのご縁、と、ロールパンはさっそく図書館に予約を入れて、『八月の太陽を』を取り寄せました。貫井図書館で用意してくれたのは、倉庫から出してきたらしい茶色く変色したかなり古い理論社愛蔵版でした。表紙と挿絵はなんと滝平二郎。こんな本があったんだなあ、と感心しきりです。

中身はまたまたそれこそ想定外の「ハイチ独立の歴史」で、実在の人物(しかもおとな。しかもおじさん)が主人公。あの時代にこんな骨太な作品を書く女性がいたんだなあ、と舌を巻く思いでした。

読書会では全般的にあまり評価は芳しくなかったこの作品ですが、これを機会に再び乙骨作品とその世界にまみえることができてよかったと思いました。

あと2冊は『父さんの銃』と、『木槿の咲く庭』でした。
『父さんの銃』は、練馬区図書館の順番がまわってこなかったので読めませんでした。で、隣に座った女子大生のアサミさんが持っていたのを見せてもらいましたら、それが練馬区図書館のでした。彼女が返却したら次にまわってくるのでしょう。

『木槿の咲く庭』は、日韓併合時代のある兄妹の話で、平易な文章でその時代のようすがよく描かれていていて、これも読んでよかったです。

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帰りは参加の方々と夕食をご一緒させていただき、アサミさんと駅のホームで別れました。
アサミさんは「私は渋谷に行きます」というので、ロールパンは「じゃあ私は青山一丁目から大江戸線に乗ります」といいましたら、「それでは反対側ですよ」というので手をふりあって、せなかあわせに反対側の電車に乗りました。

そしたらなぜかロールパンも渋谷に着きました。キツネにつままれたのか、たぬきに化かされたのか、と思いましたが、のちにやまとさんの指摘でアサミさんは半蔵門線、ロールパンは銀座線に乗って同じ方向に向かったことが判明。たぬきでなくてちょっぴり残念でした。

2011.10.26第七回ロールパン文庫おはなし会

第7回おはなし会をいたしました。

今回もよいお天気でした。「晴れ女」のともさんがいてくれたおかげかなあ…?
この日はハロウィーンのおたのしみ会もいたしました。


第7回おはなし会の記録

10月26日(水)10:15~11:00

参加者:

◆世話人◆
ロールパン文庫主宰/ムーシカ文庫卒業生       小松原宏子(ロールパン)        
ロールパン文庫世話人             さまんさ・ゆんぬ
児童書翻訳者                  田中奈津子(サマー)
児童書作家                   吉川知保(こんこん)
児童書編集者                 須藤建(やまと)               
元ムーシカ文庫世話人            ともさん

計7人

◆おかあさん◆  
あきこさん・まきこさん・しのぶさん・妙子Kさん・妙子Oさん・かずよさん・あさこさん・みかさん

計8人

◆こども◆ 
しおりちゃん(2か月)、はるきくん(2歳)、ひろきくん(2歳)、けんとくん(2歳)、れんくん(2歳)、ゆいちゃん(2歳)、よしのりくん(3歳)

計7人(男の子5人・女の子2人)

参加者計 22人


プログラム:
① 『かぼちゃありがとう』(よみきかせ)      こんこん
② 『くまさんくまさん なにみてるの?』(よみきかせ)  サマー 
③ 『ねるまえによんでよんで』より「ころころこねこ」 (よみきかせ)やまと   
④ 『はらぺこあおむし』(大型絵本・よみきかせ)さまんさ
⑤ 『おばけのたまご』(かみしばい) さまんさ
⑥ ハロウィーンおたのしみ会    ロールパン
あかちゃんビンゴ(ゲーム)
仮装でハロウィーン trick or treat! (工作)


トップバッターは絵本『かぼちゃありがとう』

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この時期にふさわしいものを、と考えてくれましたが、ハロウィーンの絵本は字が多いものばかりだったということで、ちいさい子向けにこんこんがチョイスしてくれました。

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かぼちゃのたねがみんな落ちてしまったところで「おしまい」と口走ってしまったロールパン。
まだとちゅうでした。こんこん、ほんとごめん。



2番手はベテラン・サマーさんによる読み聞かせ、エリック・カール、『くまさんくまさんなにみてるの?』

くまさん くまさん なにみてるの?

くまさん くまさん なにみてるの?

つぎつぎといろんな色のすてきなどうぶつがでてきます。
みんなで、ページを繰るたびに「なにみてるの~!?」と聞きました♪
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あかいとりやしろいいぬにはどこでも出会えそうですね。

でも、むらさきいろのねこやあおいうま、いるかなあ。会いたいけど。

みどりいろのかえるはいそうだけど、最近はめっきり見かけないですねえ。
個人的には、ロールパンはあんまり会いたくはありませんが…。

さいごは「おかあさんをみているの」。みんな、にっこりでした。


その次は、岩波書店編集者・やまとさんによる絵本の紹介と読み聞かせ。


おやすみのまえに読む本です。なかにいくつかおはなしがはいっていますが、今日はそのなかから「ころころこねこ」を読んでいただきました。
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読み聞かせが初めてだなんて思えませんでしたよ。さすがパパさん♪

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岩波のほかの絵本の紹介もしていただきました~♪


そして、さまんさによる読み聞かせとかみしばい☆

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『はらぺこあおむし』大型絵本です。
めくるたびに「みんな、さがって~!」(笑)。

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かみしばいは、ハロウィーンにちなんで『おばけのたまご』。
みんなのおうちのたまごからも、かわいいおばけが生まれるかも。

さいごにおかあさんとあかちゃんがひとつになるシーンが感動的でした


プログラムのあとは、おたのしみ会。「1から5までしかないビンゴ」。
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会の始まる前に世話人一同でおおさわぎしながらシートを作りました。ゆんぬちゃんはなぜか縦一列全部「4」が並んだシートを作ってしまい、みんなで大笑い。

ビンゴが並んだ人からジャコランタンの消しゴムをもらいました。
これは、アメリカに住んでいるロールパンの友だちが「文庫の子どもたちに」と送ってくれたものです。

そして、工作はハロウィーンの仮装。

まずは色画用紙で魔女のとんがりぼうしをつくり、

それから新聞を切って頭からかぶり、

胸にジャコランタンのかざりをつけて出来上がり♪

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さいごは trick or treat !!
ころころクッキーをひとふくろずつもらいました☆

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次回は11月30日(水)10:15~11:00です。
ふるってご参加ください♪

2011.10.22林静一展

北大病院に入院している友を見舞った帰り、千歳空港に向かう前の時間を利用して北海道立文学館の林静一展を見てきました。

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なんと懐かしい画風だったことでしょう。

思えば学生時代のロールパン、林静一のレターセットを買っては、遠距離恋愛の彼氏にせっせと手紙を書いていたのでした。

メールもないし長距離電話も高額だったあの時代、大阪に行ってしまった彼と離れ離れで泣いていた日々。
可愛いレターセットを買って手紙を書くのがせめてもの楽しみでした。

林静一だけではありません。葉祥明、いわさきちひろ、永田萌、そして安野光雅。。。

彼らの絵を見れば、いつもあのころを思い出します。ロールパンにとって、これらの一流の画家たちは、絵本でもなく額絵でもない、レターセットの画家なのです。


もう二度と手紙を書くこともないあのころの彼氏。


だって今では毎日同じ家のなかにいるんですもの。


それでも北の大地でふたたび林静一にまみえたときは、あまずっぱい小梅ちゃんのような思い出がよみがえってしまったロールパンでした。笑

10月おはなし会プログラム

10月のおはなし会のプログラムです。

10月26日(水)10:15~11:00

読み聞かせ    こんこん(児童書作家)
         サマー(児童書翻訳家)
         たけさん(児童書編集者)
紙しばい     さまんさ(幼児教育指導者)
工作       ロールパン
         ☆ハロウィーンの仮装づくりをします
          (はさみを持ってこられる人は持ってきてください)
         ☆材料はこちらで用意します。
ゲーム     Trick or treat!!  


みなさんふるってご参加ください☆
ハロウィーンのかざりつけをしてお待ちしています♪おたのしみに!!

星野イクミさん個展「うわのそら」

イラストレーターの星野イクミさん
http://www016.upp.so-net.ne.jp/hossyan/index.html
の個展に行ってきました。

タイトルは「うわのそら」。

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去年はたしか「えそらごと」でした。しゃれたネーミングです。「そら」シリーズで続くのでしょうか。次回のタイトルが早くも楽しみです。

星野さんとは、2009年2月の毎日新聞大阪本社版「読んであげて」の連載『キューティー・キューピー・キューピッド』で挿絵を描いていただいてからのおつきあいです。


学研の編集者・小方桂子さんのご紹介でしたが、HPを見て、「オトナ可愛い」個性的な画風にひとめぼれでした。「この方に絵を描いていただきたい」というよりは、「この絵に合うおはなしを書きたい」と思わせるような、魅力あふれるイクミワールドです。

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↑右端の絵のタイトルは「おひっこし」。今回ロールパンのイチオシです☆

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なんといってもvividな色づかいがいいです☆

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オリジナルグッズ。ぜんぶ欲しくなってしまいます。

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銀座伊東屋8Fミニギャラリー(本店)で、10月16日(日)までです。
売り場の一部の静かなコーナーに忽然と現れたような魅惑の小宇宙です☆

期間中、2時以降はイクミさんが会場にいます。
絵だけでなく、画家自身のビジュアルもご堪能ください☆たぶん彼女は自分の絵の世界の住人なのでしょう。
ほんとうに、素敵なイラストから抜け出てきたかのようなのです。

SVAの「絵本を届ける運動」に参加

所属する「おにぎり文庫」(http://www.onigiribunko.jp/)のボランティア活動の一環として、SVA(http://sva.or.jp/ehon/)の「絵本を届ける運動」に参加しました。

日本の絵本の、文章の部分に、各国語に翻訳されたシールを上から貼って、海外の子どもたちに送る活動です。


まず、参加費2200円を払って、絵本一冊とシールをうけとります。
今年はこぐま社の『アローハンと羊』でした。何種類かの一冊が割り当てられるのです。

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それから、クメール語に翻訳されたシールを切り取ります。このとき、線の内側を切るようにします。


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このシールはたいへんよくできていて、切り取ったあと上下がわからなったりしないように、上の角が丸く、下の角は三角になっています。

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それから、切り取ったシールを日本語の上に貼っていきます。このとき、日本語がすべて隠れ、絵は隠れないように、シールのかたちもくふうされているのです!CIMG6713


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さいごのページまでシールを貼り終えたら、クメール語の五十音表を使って、自分の名前を書きます。
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がんばって書きました。

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絵本の裏表紙に貼って、おしまい♪

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このやり方を考えた人って、なんて頭がいいんでしょう!!

カンボジアで、翻訳絵本を出版するとなると、たいへんな費用がかかります。日本でつくるとしても、クメール語の本を製作するのはたいへんです。

でも、シールだけ作って貼れば、そのコストをかけずに、現地の子どもたちに新品の本を手渡すことができるのです!!

おおぜいのボランティアたちが、一人一冊、本代その他を払い、作業をするのですから、ひとりひとりの負担は少ないのに、いちどにたくさんの本を送ることができます。ちなみにロールパンは「若い(!)から」ということで、ページ数の多い本がまわってきた(らしい)のですが、すべての行程を約1時間半で終えることができました(2日に分けてやりましたが)。


昨年も参加したので、今年で2回目ですが、この賢さにはほんとうに感服するばかりです。
ちなみに、昨年は『にじ』(福音館書店)で、やはりクメール語でした。

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ロールパンがシールを貼った本が、カンボジアの子供に読まれると思うと、ほんとうにうれしいです。

来年は、どんな絵本がどこの国に送られるでしょうか。今から楽しみです。




『木かげの家の小人たち』フランス語版 ---柳澤純子さんからのお便り---

今日、ロールパンの妹分、柳澤純子さんから涼しい秋風といっしょに、残暑を忘れさせてくれる爽やかなお便りをいただきました。
ご本人のお許しを得て、ここに抜粋を掲載させていただきます。


◆   ◆   ◆




 私の大学時代、今から25年くらいまえに、フランスに留学していた
友だちをたずねて、フランス中央部ヴィシーという保養地に行ったときです。
たしか、ヴァレリー・ラルボーの図書館と覚えていますが、図書館でまちあわぜ
をし、時間があったので、最上階の児童書のコーナーをのぞきました。
なにげなく、本をながめていましたが、そこに、Tomiko Inui著とある、
「木かげの家の小人たち」のフランス語版が、2冊あるのをみつけました。
私の手元にある、「くらやみの谷の小人たち」のあとがきに、いぬい先生が、
「1971年10月、パリのフェルナン・ナタン社から、フランス版がでて、--
表題は、”空色のコップのひみつ”という冒険小説風のものでーー」、
とお書きになっている、その本にほぼ間違いないと思います。
その2冊とも、ボロボロに読み込まれていてました。日本を遠く離れて、
フランスにも、いぬい先生の作品を読んで育った子供たちがいるのです!!
 
あの時もし、もっと時間があったら、また、私のフランス語がもうすこし
流暢であれば、司書のかたに声をかけて、お話をきくことができたのに、
と、悔やまれてなりません。
いぬい先生にも、(ご存知のことであったでしょうが)、お知らせすれば
良かったと思います。残念でなりません。
小学5年生のとき、初めてムーシカ文庫にうかがわせていただいて、
(このとき先生は、「生きることの意味」を貸してくださいました)、
9年後、大学生のとき、千重さんが一緒に行ってくださって、再び、
ムーシカ文庫をお訪ねしたとき、(このときは、ルーシー・ボストンの
自伝を、貸してくださいました)、1時間くらい、いぬい先生は、お話
してくださったのですが、(心理学の、ユングのことなども)、先生は、
今とても、「小人たち」の続編を書きたいと思っている、とおしゃっていました。
私もぜひ待ちたいと思いました。今、先生のいらっしゃらない寂しさを
痛く感じながら、この秋、「木かげの家の小人たち」、「くらやみの谷の
小人たち」を、あらためて、読み返しています。
当然のことながら、フランス版のご本との出会いは、良い作品は、国境を
こえても、読みつがれる、ということを、私に、あらためて、実感させてくれました。
このことを、先日、急に思い出し、小松原さんに、おはなししたかったのです。

寒暖の差のはげしい、でも気持ちのよい10月になりました。
宏子さま、みなさま、どうぞ、良い秋をおすごしくださいね。


◆   ◆   ◆


うれしくて何度も何度も読み返しました。

ほんとうに、いぬい先生ご健在のときにお聞きになったら、どれほど喜ばれたことでしょう。

でも、こうして、先生の作品が各国で読まれ、日本の大学生がフランスの郊外で(パリの大図書館でなく!)ふと手にとり、何年も経っておとなになってから、ある日そのことを思い出して友に伝える…そんな風景をご覧になって、きっと天国で微笑んでいらっしゃるにちがいありません。


まかれた種。

文庫育ちのわたしたち。


先生方にとっての「次世代の文庫のおばさん」である私たちは、「初代・文庫育ちの子どもたち」でもあります。
テレビや受験戦争にふりまわされる「現代っ子」の行く末を案じていた先生は、その子どもたちが立派な中年(!)になるまでを見届けずに逝きましたが、お便りが「手紙」でなく「メール」になっても、電話やテレビどころか携帯やパソコンを操る幼児が出現するようになっても、…


。。。21世紀も案外悪くないと思っているんですけど。



天国の先生方、いかがでしょうか?(笑)
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