ロールパン文庫の伝言板

家庭文庫「ロールパン文庫」のブログです。 ホームページ http://www.rorupanbunko.com/

いぬいとみこ先生のこと

2015.12.17日本女子大学に学んだ児童文学者たち---成瀬記念館企画展

成瀬記念館の企画展『日本女子大学に学んだ児童文学者たち』に行ってまいりました。

いぬいとみこ先生が、石井桃子、与田準一ほか、6名の児童文学者・7名の教員とともにとりあげられています。
CIMG8747CIMG8748















いぬい先生ご遺族の清水さんご夫妻に誘っていただいたのですが(しかもフレンチのランチつきで!)残念ながらお休みの日があわず、会期終了も近かったので、ひとりで行ってまいりました

が、運よく、清水さんご紹介の館員Nさんにお会いすることができ、専属ガイドになっていただいてたっぷりお話を伺うことができました!

いぬい先生は、日本女子大は中退(のちに京都女子大を卒業)ですが、ここで学んだことがきっかけで石井桃子との縁が生まれ、のちの岩波書店編集者、児童文学作家への道とつながっていきます。いぬい先生にとって日本女子大は原点と呼べる場所であったことでしょう。


CIMG0358CIMG0356












成瀬記念館は、人気のNHK朝ドラ『あさが来た』のヒロインのモデル・広岡浅子氏の記念館ということです。
残念ながらロールパンはこの番組を見ていないのですが、常設の展示もしっかり見学させていただきました。




以下、成瀬記念館のホームページより、転載です。
この企画展の会期は終わってしまいましたが、次は、いぬいとみこ先生中心のプログラムもしていただけたらいいなあ、と思います



日本女子大学に学んだ児童文学者たち 展



 日本女子大学は開校以来、多くの児童文学者を輩出してきました。『クマのプーさん』の翻訳で著名な石井桃子、『赤毛のアン』シリーズ等を翻訳した中村佐喜子、本学附属高等女学校在籍時より執筆を始めた松田瓊子、『ながいながいペンギンの話』等の多くの作品を残したいぬいとみこ、童話の挿絵やぬいぐるみ作家として多彩に活躍された小薗江圭子、在学時代から作品を発表し『風と木の歌』等の多くの作品を残した安房直子、『ちいちゃんのかげおくり』等小学校の国語の教科書に多くの作品が掲載されているあまんきみこです。

 在籍した学部や学科はさまざまでしたが、児童学科では昭和25年度から与田凖一による「児童文学」を開講しました。その授業は山室静、安藤美紀夫(一郎)、吉田新一、百々佑利子に受け継がれ、現在も多くの学生が学んでいます。また童画家として著名な初山滋、『はらぺこあおむし』等の翻訳で知られる森比左志(森久保仙太郎)による多彩な授業も行われました。

 本展では、卒業生と一時期でも在籍した本学に縁のある児童文学者と、多くの学生を教え導いた教授陣をご紹介します。



会期2015年 9月15日(火) ~ 2015年12月19日(土)
開館時間午前10時 ~ 午後 4時30分 (土曜日は12時まで)
休館日日・月曜日、祝休日










文庫トップページ  http://www.rorupanbunko.com/











『木かげの家の小人たち』英語版

いぬいとみこ先生の代表作『木かげの家の小人たち』英語版が出版されました。

昨年のギリシャ語版に続く快挙です。
この作品が今、世界的に見直されている証だと思います。
CIMG8744












クレジットには、ご遺族の清水さんのお名まえも。
CIMG8745














ギリシャ語版は、ちんぷんかんぷんなものの、アジア的要素のあるギリシャという国を思わせる、独特の挿絵がついていました。
http://blog.livedoor.jp/butter_roll/archives/54315955.html

英語版には挿絵はありません。
ただ、まだ最初の部分しか読んでいないのですが、まるで初めから英語で書かれたかのような、ヨーロッパ的Old Worldの空気が流れているような雰囲気を感じました。

翻訳者の腕もさることながら、やはり原作の物語の力によるものにちがいありません。

発表されたのが1959年ということですので、ロールパンも生まれる前の作品ということになりますが(ぎりぎり)、その時代に日本人作家によって日本と世界を舞台にした高レベルの児童文学が書かれ、50年以上たった今もなお読み継がれ、新たに世界に紹介されていることの偉大さを思います。

いぬい先生は、この『木かげの家の小人たち』で、1961年に第一回国際アンデルセン賞国内賞を受賞されました。


そんなビッグな先生だとも知らずに文庫に通っていたわたしたちですが、1964年国際アンデルセン賞佳作作品『北極のムーシカミーシカ』にちなんだ名前の「ムーシカ文庫」の卒業生であることを、おおいに誇りにしようと思います







文庫トップページ http://www.rorupanbunko.com/







『空が、赤く、焼けて ---原爆で死にゆく子たちの8日間』

「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」

yjimage広島1








-------       --------------   -----------------


奥田貞子 著

『空が、赤く、焼けて ---原爆で死にゆく子たちの8日間』(小学館)

のご紹介です。




『ほのぐらい灯心を消すことなく』という題で自費出版およびキリスト新聞社から出版されていたものが、このたび小学館から『空が、赤く、焼けて ---原爆で死にゆく子たちの8日間』という新題にて出版されました。

『ほのぐらい灯心を消すことなく』初版本の題字は、のちに「100歳の高校教師」として知られる桝本楳子(ますもとうめこ)氏によるものだったそうです。

DSC_3737
うめ子先生―100歳の高校教師
佐々木 征夫
日本テレビ
1993-12




復刻版の『空が、赤く、焼けて』には、重松清氏が小文を寄稿しています。

DSC_3735











奥田貞子さんは、生前いぬいとみこ先生と親交の深かった、山形県基督教独立学園の教師です。


6月に独立学園の今野和子さんから出版のお知らせのお葉書をいただいていましたが、このほどようやく読了いたしました。さまざまな仕事に忙殺され、入手も読むのも遅れましたが、はからずも8月6日と9日の間に読み終えたことも何かのめぐりあわせかもしれません。


本書は、原爆投下時に31歳であった奥田貞子氏が、投下翌日から甥・姪をさがしあるいて広島市内で過ごした8日間の克明な記録です。

奥田さんは、瀬戸内海の島で原爆による火傷を負い、翌日から8日間爆心地で過ごしたにもかかわらず、奇跡的に被ばくすることなく、2011年に96歳で天寿をまっとうします。89歳までは現役教師として山形県で教鞭をとっておられました。

生涯独身を通されたそうですが、広島でその死をみとった子どもたち、原爆と戦争で亡くなったすべての子どもたちの母であったのかもしれません。

戦争のむごさをひたすら訴え続けた奥田さんの生涯は、子どもたちが大人の都合によって犠牲になることのない世界のためにささげられたのかもしれません。

彼女の死後、小学館から手記が復刻出版されたことは、まさに奥田さんの悲願「灯心を消すことなく」の実現だったと言えるでしょう。


小学生でも読むことができ、おとなであればほんの小一時間で読めてしまえそうな、この小さく頼りなげな本ですが、最後まで読み通したあとに、奥田さん自身のあとがきの中で引用されているこの言葉、

「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」


が目に飛び込んできた瞬間、かぎりなく重く、たいせつなものが胃の底にずしりと据えられたような気がするのです。

yjimage広島2





























文庫トップページhttp://www.rorupanbunko.com/moussika/










今夜もコップ一杯のミルクを  2015.1.16 いぬいとみこ先生没後  13年

2002年1月16日に、いぬいとみこ先生が亡くなられてから13年が経ちました。
 
晩年7年間病院におられたことを思いますと、先生がさいごの作品を書かれてから20年の月日が経ったことになります。けれども、いぬい先生が紡がれた物語は今も子どもたちの手に渡され、読まれ続けています。
 
そして先生が遺してくださったものは、私たちムーシカ卒業生、レモンに集った仲間、そして本や子どもを愛するすべての人々にとって、先生の作品世界だけにとどまらず、「おはなし」を通してほんものの世界のすばらしさを見つけられる力をもった「幸せなおとなたち」でした。そのおとなたちが 育て、愛する子どももまた「幸せなおとな」になる道を知っているはず。先生が蒔いた「ひとつぶの種」は、まさに、ずっと先の未来まで続く「幸せの種」でした。
 
ひとの命には限りがありますが、その幸せの種が実を結び、また次の種をつくる、世界の新陳代謝のとちゅうにいられること、幸せのバトンを受け渡すリレーの一員として、長い道のりのどこかに立てること、そしてその機会を与えていただいたことそのものに、今日だけでなく、いつも感謝していたいと思います。
 
 
この一年の、ムーシカ&レモン&児童書関係のご報告です。
 
 
●ギリシャにて、『木かげの家の小人たち』ギリシャ語版が出版されました!
 
清水慎弥さんから三冊いただき、一冊は大阪児童文学館に、一冊はきのしたあつこさんに寄贈し、一冊はロールパン文庫の「いぬい先生コーナー」の蔵書にさせていただきました。挿絵が独特で、「ギリシャらしい」かどうかは不明ですが、数年前に旅行したときのイメージからするとやっぱり「ヨーロッパとアジアが混在する地中海の国」の雰囲気が出ているのではないかと思いました。ご興味ある方、お見せしますのでぜひ文庫においでください。
 
くわしくはこちら
 
●慶應大学教員・日本の文庫研究の第一人者である汐崎順子さんが、文科省の科研費による文庫研究にてムーシ カ文庫をとりあげてくださることが決定。
 
益子の石川綾子さんがお預かりくださっていた資料と小松原宅にあった資料の大半を汐崎さんに委ね、研究していただけることになりました。膨大な個人カードと、いぬい先生のまめな記録、写真、書簡などが今後、汐崎さんの手で整理・分類され、日本の文庫、そして世界のBUNKOの歴史研究において貴重な資料となることでしょう。処分・散逸を防いで文庫の資料をまもってくださった木下惇子さん、徳永明子さん、安藤房枝さんに心から感謝申し上げます。
 
 
●教文館村岡花子展にて、いぬい先生の写真展示
 
NHKの朝の連続テレビ小説『花子とアン』で、昨年は村岡花子さんが大ブレイクした一年でした。
教文館における展示では、おそらく村岡恵理氏のご厚意により、村岡花子さんといぬい先生が並んだ写真が展示されました。
 
(当該写真も掲載)
 
●石神井公園ふるさと文化館分室のイベント『絵本の森へようこそ』で、練馬区在住の児童文学者ということで、いぬい先生のコーナーが作られました。
 
 
 資料提供者ということで、パンフレットの巻末に清水慎弥さんのお名前が掲載されています。
 CIMG6549
CIMG6550









CIMG6551CIMG6552










●練馬区文庫連絡会45周年記念シンポジウム
 
 1130日 ねりま地域文庫読書サークル連絡会45周年記念行事として、光が丘図書館にてシンポジウムが行われました。
 
くわしくはこちら
 
 
そして、2015年を迎え、今年も第一日曜日に、ご遺族の清水さんご夫妻にお連れいただき、大森めぐみ教会にて、一月物故者追悼礼拝に参加してまいりました。
 
今年も村岡恵理さんにお会いできました(ご尊父が一月に逝去)。
大森めぐみ教会は村岡花子さん・そして令孫の恵理さんの所属教会でもあるのです。なんというご縁でしょう。
 
『花子とアン』のドラマの中で、日本の家庭文庫第一号の「道雄文庫」も2~3の場面にて登場しておりました。
21世紀の家庭文庫は、数も減り、主宰もかつてのような錚々たる方々ではありませんが、地域の子どもたちに本を手渡す活動を、細々でもいいから続けていきたいと思っています。
 
そしていぬい先生・松永先生が蒔いてくださった「ひとつぶの種」が、これからも綿々と実を結び続けていきますように。
「おはなし」を読んで育った子どもたちが、みな「幸せなおとな」になりますように。
 
                      祈りをこめて                



                ムーシカ文庫卒業生  小松原宏子
 
 



 










文庫トップページ  http://www.rorupanbunko.com/












展覧会「絵本の森へようこそ」のおしらせ(いぬいとみこ先生作品展示)

◆いぬいとみこ先生関連イベントのおしらせです◆






2014/10/11(土) ~ 2014/11/24 (月)
石神井公園ふるさと文化館 / 練馬ゆかりの文化人に関する展示室
展覧会「絵本の森へようこそ-練馬区ゆかりの絵本作家・童画家・児童文学者たち-」


【イメージを拡大する】


【イメージを拡大する】

石神井公園ふるさと文化館分室では、展覧会「絵本の森へようこそ-練馬区ゆかりの絵本作家・童画家・児童文学者たち-」を開催します。赤坂三好・井口文秀・いとうひろし・いわさきちひろ・鈴木寿雄・馬場のぼる・茂田井武の7名を中心に、書籍や原画を通して、子どもたちが親しんできた絵本の世界をご案内します。
また、9名の児童文学者-いぬいとみこ・大木雄二・角野栄子・久保喬・神宮輝夫・立原えりか・谷真介・藤田圭雄・松谷みよ子の代表作もあわせてご紹介します。


会期:平成26年10月11日(土)~11月24日(月・休)
    9:00~18:00

休室日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)

会場:石神井公園ふるさと文化館分室
    1階「練馬区ゆかりの文化人」展示室
    (石神井松の風文化公園管理棟内)

観覧料:無料

問い合わせ:石神井公園ふるさと文化館分室
       TEL03-5372-2572 
       FAX050-3352-2983



※ロールパン文庫トップページ  http://www.rorupanbunko.com/

※ムーシカ文庫関連ページ    http://www.rorupanbunko.com/moussika/














『木かげの家の小人たち』ギリシャ語版

いぬいとみこ先生の代表作『木かげの家の小人たち』が、ギリシャで翻訳出版されました。

CIMG6543












ロールパンは、5年前(2009年9月)に旅行でギリシャに行きましたが、ヨーロッパの社会のそこここにアジアの文化がとけこんでいて、なおかつ、遺跡や古い街並のなかで人々が普通に暮らしている、なんとも不思議な魅力でいっぱいの地中海の国でした。
CIMG0216CIMG0244CIMG034418-25ギリシャ旅行 411






そんなギリシャの子どもたちが、いぬい先生の書いた物語を読むなんて。


ギリシャ語がわかる方は少ないと思いますが…
(ロールパンもまったくちんぷんかんぷんです。
そういえば、「ちんぷんかんぷん」は英語でGreek(ギリシャ語)っていいます)

ヨーロッパとアジアの融合のようなミステリアスな挿絵、どうぞお楽しみください。

CIMG6544CIMG6545










CIMG6546












ご遺族の清水慎弥さんから三冊いただきましたので、

一冊は大阪国際児童文学館へ寄贈し、
一冊はきのしたあつこさんにお送りし、
一冊はロールパン文庫の「いぬいとみこ先生コーナー」で保管しています。

ご興味ある方、ぜひ見にいらしてください。

CIMG6547















文庫トップページ http://www.rorupanbunko.com/








2012.1.16今夜窓辺にコップ一杯のミルクを--- いぬいとみこ先生没後10年


わたしたちのいぬいとみこ先生が亡くなられて、今日でちょうど10年です。

代表作『木かげの家の小人たち』にちなみ、
今夜先生を偲んで窓辺にコップ一杯のミルクを…☆


♪    ♪    ♪


2002年1月16日、いぬい先生は、従弟の清水慎弥さんと、夫人のしげみさんにみとられ、天に召されてゆきました。

その次の週、大森めぐみ教会でのご葬儀のあと、慎弥さんがムーシカ文庫にかかわる人々を別室にお集めくださり、追悼の場を設けてくださったのが、新たなる出会いと交わりの第一歩でした。


♪    ♪    ♪

翌年、いぬい先生の一周忌に、ムーシカのみんなが集まって先生を偲ぶ場をふたたび慎弥さんがご用意くださいました。その際に、文庫卒業生のひとり、飯島裕子さんの発案で、先生の追悼集をつくることがきまったのです。


それから一年をかけて、清水さんご夫妻の全面的なバックアップのおかげで、いぬいとみこ先生が、練馬区の清和幼稚園の一室でムーシカ文庫を始められ、松永ふみ子先生というかけがえのないはらからを得、数々の世話人、文庫生を迎え、また送り出し、そしてその活動をとじるまでの時代のことが、一冊の本にまとめられました。

ムーシカ文庫の伝言板―いぬいとみこ文庫活動の記録ムーシカ文庫の伝言板―いぬいとみこ文庫活動の記録
2004年、てらいんく刊


そして、この本を出版したことで、さらに新たなる出会いとお交わりが生まれました。

ご葬儀の場所で出会い、文庫の資料からさがしあてて原稿を書いていただいた多くの元世話人・卒業生・関係者だけでなく、本の完成、出版後には、編者となったロールパンのもとに、いぬい先生との思い出をもつ多くの見知らぬ方々からお便りが届きました。
のちにロールパンがのちに児童書の仕事をするようになって以来、ますますこの本を通して、あるいは、いぬい先生、松永先生のおなまえ、ムーシカ文庫の思い出を通して、ほんとうに多くのすばらしい出会いに恵まれました。

そのうえ、それだけでは、ひとときの、あるいはロールパンのまわりだけのおつきあいに終わっていたかもしれなかったご縁は、清水さんご夫妻と、松永ふみ子先生令息・松永太郎さんのおかげで、トラットリア・レモンでのサロン風の集まりに発展し、常に太郎さんの提供してくださる知的な話題、そこにつどう皆さんの幅広い興味と趣味、それにおいしいワインとイタリアンがある居心地のよい場となって、この10年、目に見えない大きな「輪」のように、私たちを包んでくれていたのでした。

知識、友情、出会い、喜び、そして心の底から笑える楽しい時間---レモンの集まりがわたしたちに与えてくれたものは、ほんとうにかけがえがなく、また、はかりしれません。

こんなふうにわたしたちは、いぬい先生亡きあとの10年を過ごしました。


♪    ♪    ♪


そしてロールパンは昨年4月、ムーシカ文庫の卒業生や本を愛する仲間たちにささえられ、おはなし会をスタートすることができました。いま、ムーシカ文庫の「むすめ文庫」・ロールパン文庫の新たな10年、いえ、もっと長い時代が始まるという希望とよろこびを感じています。天国のいぬい先生、松永先生、そして太郎さんが見守って、応援してくださっている気がしています。


それともうひとつ、昨年は大阪国際児童文学館との奇跡的な出会いがあった
http://blog.livedoor.jp/butter_roll/archives/52564938.html
だけでなく、

先日、村岡花子令孫・村岡恵理さんから、黒姫童話館
http://www.avis.ne.jp/~dowakan/floor_jidobungaku.html
で、いぬい先生に関する資料の保存を希望しているかもしれないお話を伺いました。


日本の児童文学の黎明期に活躍し、草分けとなって日本の児童書界を創り、その意義を確立し、啓蒙した先駆者の方々が相次いでこの世を去った今、次代のわれわれが考えてゆかなければならないのは、残された貴重な資料の保存と伝達です。

そのような意味では、今のわたしたちは、「保存者」「伝承者」としての第一世代、草分けなのかもしれません。

商業出版された本や雑誌は国公立図書館や、各出版社などで保存されるものなのでしょうが、それ以外の生原稿や遺品、文庫のおたよりや、書簡など、後の世への貴重な遺産となり得るものたちを、わたしたちはどのように保ち、伝えていくべきなのでしょうか。

ムーシカ文庫についていえば、現在、文庫資料、いぬい先生・松永先生の書簡や写真等の一部を、ロールパン文庫とわが家の屋根裏とに、「とりあえず」ただお預かりしている状態ですが、わたし自身もこの世を去ったあとのことまで考えて、今後どうすべきかを考えなければならない時が来たという気がしています。

わたしがどんなに元気で長生きするとしても、やはり人の時間にはかぎりがあります。これから「永遠」の時を過ごしてゆくべきこの資料たちの行く末について、気力と体力があるうちに、真剣に取り組んでいかなければなりません。


これからの10年をかけて、ロールパンは、ムーシカ文庫と、文学者であると同時に文庫主宰者であるいぬい先生・松永先生の資料の保存、そして、伝承につとめたいと思います。

それはひとりでできる仕事ではありません。

ムーシカ文庫卒業生のみんな、本を愛する腹心の友がら、ロールパン文庫のみなさん、そしてサロン・ド・レモンのなかまたち☆



たよりにしています!!そして、いつも感謝しています!

ことしも、この10年も、いえ、いつまでもずっと、よろしくお願いいたします!!


くじけそうになったとき、はげましてくださるだけで、ほんとうにうれしいのです。



続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

ロールパン・ママ

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ

ブログの中にあるおいしそうなパンをクリック!すると、空からパンが振ってくる! パン好きな人のためのブログパーツ。
Powered by KAYAC