2009年11月08日
JIN−仁− 第五話「神に背く薬の誕生」
ほしいと頼まれた仁(大沢たかお)だが、夕霧はもう
手の施しようのない梅毒に冒されていた。
梅毒を予防するためにも女郎たちの検診をさせてほしいと、
仁は申し出るが、女郎たちの猛反発にあってしまう。
「女郎は何故に、このような病に怯えて生きていかねば
ならんのでありんしょう」
野風の悲痛な想い。仁は未来(中谷美紀)の言葉も思い出し、
特効薬であるペニシリンの製造法を思い出そうとする。
一方、咲(綾瀬はるか)は仁と一緒に写真に写っていた女性の
ことが気になっていた。
恭太郎(小出恵介)が仁に、奥方や想う人に会いたくないの
かと訊ねる。
「会いたい人には会っておいた方がいいですよ。
人間なんていつ会えるかどうか分からないですから」
立ち聞きをしていて、慌てた咲が油を零して拭いていたのを
見た仁は、ペニシリンの製造法を思い出して走り出す。
日に日に衰えていく夕霧の看病をする野風。
夕霧は幼い頃からの自慢の人だった。
病に倒れた夕霧の客を、野風が引き継ぐことになった。
夕霧に嫌味のひとつでも言われるかと思ったが違った。
「よくやったでありんすな。蓄ええもつき、こんなもんしか
あげられませんすが」
大切にしている万華鏡も病床の夕霧にもらったもの。
「泣いても一生、笑おうても一生、なれば今生泣くまいぞ
どうぞ、覚えておいておくんなまし」
まだ意識がはっきりしていた頃の夕霧に言われた言葉。
野風は夕霧の手を握り締め元気になってほしいと祈る。
仁は緒方(武田鉄矢)の助けを借り、咲に青カビを集めて
もらう。鋳物煮汁、コメのとぎ汁、みかんの青カビ、菜種油
腐った膿から作ったブドウ球菌
それらを使い、仁は苦労の末に「ペニシリン」を作り出す。
歴史上まだこの世に存在するはずのないペニシリン
それをこの世に作り出してしまった。俺のこの手で
でもこれは本当に許される行為だったんだろうか。
夕霧が危篤だと連絡が入り、仁は偶々届けものをしにきて
いた咲と吉原に向う。
ペニシリンの投与で、危篤状態の夕霧が意識を取り戻す。
一時は回復を見せた夕霧だが、ペニシリンは僅かの数しか
作ることが出来ず、これ以上投与することはできなかった。
5日目の朝、野風は顔の傷が随分良くなった夕霧に
鏡を見せた。
「お綺麗でござんすよ。笑っておくんなまし
泣いても一生、笑おうても一生、ならば今生泣くまい」
「苦しむことにも飽きました。もう堪忍しておくんなまし」
夕霧が手を合わせてそれを天に向って延ばす。
「おさらばええ」
「あい、おさらばええ」
野風が涙を堪えながら笑い、夕霧の手が力なく落ちた。
「ありがとうござんした」
野風は深ぶかと仁に頭をさげ、涙を床に落とした。
丘の上ですわり、仁と咲は話しをする。
「死も救いなんですよね」
「夕霧さんが笑っていけたのは、ペニシリンのおかげです。
あの薬を、その、未来では、誰でも作れるものなのですか?」
仁は未来の写真を咲に見せ、ペニシリンの作り方を教えて
くれたのは未来だと話す。
ペニシリンの作り方を友達とカフェで面白おかしく
話していた仁。傍の席で話を聞いていたまだ知り合う前の
後輩の未来は、ペニシリンのレポートを書いて仁に渡した。
「出来ないって言葉嫌いなんです。それだけです」
仁は未来とのことを咲に詳しく話しをする。過去に来たのは
最初は罰かと思ったが、でも今は何かのチャンスかと思う。
「医学の発達さえあれば、彼女の手術も成功するかもしれない」
「それでペニシリンを?」
「…それだけじゃないですよ」
部屋で未来の写真を仁が見ると、また写真は変わっていた。
今度は外でビールとバーベキューを手にしている写真。
すべてが前向きに動き始めていたように思えた。
でも俺の知らないところでとんでもないことが自体が
起きていたんだ。
西洋医学所を設立した伊東玄朴先生が突如失脚
旗色の悪くなった伊東先生派の医者たちが不満と不安を
抱きはじめていた。
町でめった裂きにされて殺された女郎。
その部屋に、仁のメスを置き去りにさられるという陰謀が
今仕組まれようとしていた。
(つづく)
ペニシリンを作り出しちゃいましたかっ
すごくややこしくて面倒くさそうな製造法。よく覚えていたなぁ、
と思ったら、未来との思い出があったんですね。
未来によって野風が気持ちが助けられたのかぁ。
ペニシリンは出来たけど、夕霧さんは助からなくて残念
綺麗な顔が少しでも戻って、笑顔で亡くなったことは
救いだったのでしょうが。なんとも女郎とは切ないねぇ。
あの万華鏡は夕霧からもらった奴だったんですねぇ。
ほとんど病に伏してるだけだけど、色香が漂う高岡早紀は
花魁が似合ってます。
今回のことで、また少し未来は変わったのかなぁ。
写真が少しづつ変わるのが、どういう未来に繋がるのか
とても気になります。部屋→外ってことはより元気に
なったってことでしょうか(;´∀`)
今回のペニシリンは医学の発達に繋がったのか?
そんなに大きく歴史を変えてないような気もするし…。
神に背いちゃったのでしょうか。
何だか陰謀に巻き込まれつつある仁。
緒方洪庵の名前を知ってるくらいのレベルの私には、
派閥とか言われても「?」だらけになっちゃいます
あまりサスペンスっぽくなっても白けるなぁって思いましたが、
予告をみるとまだまだ医療ドラマみたいで?ホッ
恭太郎も女郎と出合ってちょっと接近しているみたいですが、
身分違いの恋に落ちるのでしょうかねぇ。
咲は青カビを懸命に探してる姿が健気で可愛かったです
未来の婚約者未来と、野風と二人もライバル?いて
ヤキモキしちゃいますね。
原作:村上もとか
脚本:森下佳子
演出:平川雄一朗
集英社
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この記事へのコメント
花魁が似合ってます。
さすがの貫禄でしたね。
病んでいても最後は綺麗でした。
洪庵先生も良い人だとやっと納得が行ったのに、
これからどうなるんでしょ〜(>_<)
仁先生も斬られたりしてしまうのかと思うと心配です〜。
JIN、第5話も面白かったです
夕霧の最期は涙が出ました
でも綺麗なまま旅立てたのは、彼女にとっては幸せだったのかも
高岡早紀はほんとに何ともいえない色気が
ありますよね。病んでてもあの色気は凄いです。
十代の頃はキス顔するのも照れていた清純派
だったとはとても思えません

緒方先生も仁先生といい関係になってきましたよね。
陰謀に巻き込まれちゃいそうですが、どうなって
しまうのか…。先が益々気になりますよね。
第五話も面白かったですよね。
夕霧の最期はうるっときました。
切ないけど、ペニシリンのおかげで綺麗な姿で
旅立てたことは、本当に良かったですよね。













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