2007年02月19日

つまらない所でお金をふんだくる財団法人工業所有権電子情報化センターは特許庁の天下り先ですか?

僕は経済産業省にいたとき、バイオベンチャーの支援をしていたわけだけど、そのときに「知的財産こそが日本の武器になるから特許になりそうなものはどんどん出願してください」と講演していたし、中小企業庁の補助金を特許の海外出願にも利用できるように、などと制度変更をして、少しでも日本の対外競争力を強化しようと努力してきたわけです。

それで、今はITベンチャーの社長なわけですが、バイオもITも変わりがないのは知的財産が重要ということ。それで、昨年一本特許を出願したわけです。これは複数のSNSを一つのブラウザでまとめてみることが出来るという技術。これを利用してマルチSNSブラウザ「エアリス」というのを開発中で、すでにセカンドバージョンを公開中。SNSは海外でもどんどんいろんなものが登場してきているので、海外へのPCT出願も予定しているわけですが、問題なのはこの特許の国内出願。

そのときの顛末については吉野家コピペでこちらに「特許庁って、なんかオカシクね?」という記事を投稿してあるわけだけど、その後電話で「お金を払ってね」という連絡が来たので、この財団法人に「あの、ここにすでに電子データがあるので、わざわざそちらでベタ打ちしていただかなくてもこの電子ファイルを送れば済む話なんですがそれでは駄目ですか?」とか、「そうやって中小企業からお金を搾取するあなた達は特許庁の天下り先ですか?」とか質問してあげたんですが、「お金を払っていただかないと困ります」との一点張り。ご親切に「虎ノ門にある発明協会に来ていただければ無料でできます。ただし今回の分は駄目です」とか教えてくれました(^^;

で、腹が立ったのでそのまま放置してやったんですが、今度は財団法人工業所有権電子情報化センターと特許庁からわざわざ二通郵便(しかも特許庁からは書留)が届いたわけです。前者は「電子化料金振込の未納・不足のご案内」で、後者は「手続補正指令書」だって。要は、「さっさとお金を払わないと特許出願を無効にしますよ」ということ。だからさ、ここに電子データはあるんだってば。これをメールで送れば終了ジャン。どうしてそんなにお金が欲しいんですかね。ま、11000円ですけどね、このお金を作るためにどのくらい中小企業が苦労しているか、役所やそこから天下りした財団の人にはわからないんですかね。あ、天下り先かどうかは知らないんですが(^^;

これでさ、もしこの特許がパーになって、おまけに海外のどこかの会社が似た様な技術で大もうけしたらどうするんですかね(^^; 今回の技術がどのくらいの効力があるのかはもちろん全然わからないわけだけど、なんか、「お前ら、ちょっと間違ってないか?」と思うわけです。あ、でもあなた達はきっと日本の企業がどうなろうが、国際競争力が低下しようが関係なくて、自分達が食べていくための11000円をふんだくるので一生懸命なのかもしれませんね。

で、書類の発送日は2月6日で、特許庁長官は「30日以内に支払わないと出願は却下します」と書いてあるんですが、さて、どうするかなー。

#とにかく黙ってお金を払うのは腹が立つので、ブログに書いてやれ、ということでぶちまけました。一応このブログも一日に1000人ぐらい読むこともあるブログなので、多少はストレス発散になります(^^;

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