『犬(もしくは)神』
脚本・演出:フジタタイセイ
日程:2018年12月19〜24日
料金:前売3200円
会場:テアトルBONBON

去年観たお芝居の感想です。

各種神話や伝承をモチーフに、
イメージを重ねて重ねて作られた物語。
これとこれがかけてある、というのを発見するのが楽しく、
イメージの膨らませ方が上手い。

「各種神話×伝承×閉鎖された村で人が謎の死を遂げる漫画×マトリックス×仁×石川賢」

みたいなごちゃごちゃした世界観だけど、
そんなにごちゃごちゃした感がないのもすごい。
てんこもりすぎて、盛られたイメージの何割に気付けるんだこれ…という感もあるけれど、ゆえに、もう一回観たくなるタイプの演劇。


失踪したポルノライターの手がかりを追ってたどり着いた場所では昔ながらの信仰があって、
その村で殺害された子供が実は生きていた姿が、失踪したポルノライターなのではないか、みたいな所から始まり、
現在と過去のシーンの交錯、
常に舞台の一歩外にいる謎の女医、
事件の残した爪痕などなど、
どういう話?と聞かれても答えに困る感じの展開。

けれども、過去現在ごっちゃごちゃになった末に、
「取り返しがつかないと思っていた事が取り返しがつくとしたら?」
みたいな方向に持っていかれて、
56億7千万年!うぉぉー!
みたいなラスト。

この、我々は追い求める的なラストシーンが余りにもかっこよすぎて、
この一枚の絵のためにある演劇だという気がした。

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図:石川賢『虚無戦史MIROKU』

こんな感じに見えた。
全てを捨ててでも追い求める覚悟を決めた人々が、辿り着く先には何があるのか。
我々は常に、進化の過程にあるのですね。

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出演のアンディ本山さんは堂々のテム・レイぶりを発揮していました。

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