e5d7038e.jpg25日木曜日の夜は、天満天神繁昌亭の夜席「天神寄席」へ。

今月の「天神寄席」は林家一門の若手の林家市楼さんの研鑽の会でした。
林家一門の先輩が先に出てプレッシャ−をかけ、市楼さんを扱く(しごく)という趣旨。
サブタイトルの「林家染語樓(そめごろう)」とは市楼さんの父と祖父が付けていた名前。市楼さんは落語家三世でもあります。

この日の演目は以下の通り。

千早ふる』林家卯三郎
宗論』林家染雀
天災』林家そめすけ
三人羽折『富士の裾野』林家染丸
(中入り)
みかん屋』林家うさぎ
へっつい幽霊』林家市楼

三味線:早川久子

この日は、前目の席でじっくり愉しみました。
一番前は首が痛くてしんどいので、少し後ろでしたが。

開口一番は卯三郎さん。
卯三郎さんを生で拝見するのは「あの日」以来だったりします。偶々彼の高座を聴くタイミングが合わなかったというか。
噺のほうは『千早振る』。きっちり演じられたように思います。
・・・また卯三郎さんの噺を聴きにいこうと思います。

卯三郎さんの後は染雀さん。『宗論』だったんですが、若旦那が出色だったなあ。彼のニンに合ってたというか・・・会場を大うけやったなあ。

そめすけさんは『天災』。主人公が横山やっさんぽかったなあ。
そめすけさんがきっちり落語されるのを聴いたのは、初めてだったかな?

中トリ、一門のトップの染丸さんが登場。
会場の雰囲気も締まる。
この日は落語を演じられず、先代・先々代の染語樓とのエピソードや珍しい小噺を披露された後、染丸さんの若いお弟子さんが2人登場し、何をやるのか?と思ったら、二人のお弟子さんはそれぞれ、染丸さんの袖に腕を通し、染丸さんのそれぞれの腕を演じてみせてました。
「三人羽折」という見せ物なようで、「二人羽織」のそれぞれの腕の部分を一人ずつで演じてみせてました。
昔から寄席の余藝として在ったのでしょうが「二人羽織」自体もなかなか見ない。後世に伝承するという意味もあって、演じられたのでしょう。

中入り明けては、うさぎさん。
文珍一門会のツアーで前座&下座の役目として市楼さんらとともに全国を回るうさぎさん。そのツアーでの市楼さんのエピソードを紹介されてました。
ネタは『みかん屋』。いつもは前座で聴くけど、中堅クラスがやるとやはり違うなあ。

最後は市楼さん。
冒頭は先輩がたが登場した後の「トリ」ということもあり、緊張していたように見えましたが(舌があんまり回ってない感じだったが)その後はそうでもなかった。緊張が解けたかな?
噺の途中で兄弟子をいじるくすぐりで会場を沸かせてたし、以前のように一本調子でなく、噺にメリハリをつけておられた。
でもまだ完璧やないし、まだまだこれから。

市楼さんは同じ街の出身やし、期待をもって陰ながら応援したいと思います。

リンク:林家市楼の「イチロウの守備」


余談です。
「へっつい」とは「竈(かまど)」のことですが、幼い頃に母方の祖父の家で見たことがあります。
その当時(昭和50年代)には使われては居ませんでしたが、存在していました。
薪をくべて、火を起こし、調理に使ったようです。

でも今の若い子や、街ん子は実際見たことがないでしょう。

因みに「かんてき」は「七輪」のことで、まだ見るけど、「へっつい」=「かまど」は見ることはないですからね。

「へっつい」は落語を聴き始めてから覚えた言葉です。


リンク:都市ガスとへっつい@はぜ村あれこれ