16日土曜日は「国立文楽劇場」での「人形浄瑠璃文楽」の公演を。
国立文楽劇場国立文楽劇場界隈は中々のロケーション(笑)
今回は昼の部で上演されている近松門左衛門・作の『女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)』のうちの2幕を観賞。
201104国立文楽劇場文楽公演-2


国立文楽劇場の後ろ3列は2等席(2300円)なんですが、それが完売だったので、幕見席で観賞。国立文楽劇場の幕見席は客席左右両端の後ろ2列8席が対象。

『女殺油地獄』の幕見席は「徳庵堤の段」が500円。「河内屋内の段」とクライマックスの「豊島屋油店の段」が合わせて1500円。2幕で2000円でした。

幕見席から舞台全体は障害物がないので(前の客が立たない限り)見渡せるのですが、人形の動きをきっちり見るにはオペラグラス(か双眼鏡)があったほうがよいと思う。
舞台上部に字幕が出るのですが、字幕自体が暗いので見づらいし、人形の動きを追いながら、台詞が昔の言葉なんで話を理解するのが難しい。なんとなくフィーリングで(汗)となる。

「徳庵堤の段」は今の寝屋川の徳庵橋辺りが舞台。落語の『野崎詣り』にも出てきますけど。
浄瑠璃(義太夫語り)が非常に心地よくて、眠気を誘われる(汗)

10分ほどの幕間(まくあい)の後、「河内屋内の段」「豊島屋油店の段」へ。

話自体はどうしようもない蕩息子が刃傷沙汰に及ぶ。酌量の余地もないの。本当は悪い性根でないはず・・・と思いたいのだが。

ラストの「豊島屋油店の段」は油屋の段で油まみれになりながらの凄惨な殺人シーン。話のスジとしては後味悪いのですが、迫力は満点でした。
人形の動きがとても凄くて、人形が生きているかのよう。勘定むき出しになっているかよう。人形の顔は変わらないのだけども、ちょっとした仕草で印象をがらりと変わるのとか。
もちろん実際の舞台には油が零れてないのだけども。
そして人形遣いさんの表情が一切変わらないこと。主人公「与兵衛」の人形遣いは桐竹勘十郎さん。激しい人形の動きにも関わらず、表情もヘアーセットも最後まで乱れてませんでした。

・・・これら人形の動きを見逃さない為にオペラグラスは欠かせません(笑)

2幕で2時間くらいで公演は終了。
観客は圧倒的に年配者。若い人もっと見に来たらええと思うんですが。確かに言葉はわかりづらいんですけどね。まるで生きているかのような人形の所作を生で見るだけでも価値はあると思いますね。

上方発の芸能なんで、東京にもっていかれないようにせんとね。

国立文楽劇場でのこの公演は24日日曜日まで。
201104国立文楽劇場文楽公演

リンク:国立文楽劇場

この公演での「豊島屋油店の段」を語られた豊竹咲太夫さんが「女殺油地獄」に関する本(DVDブック)を出されました。
私は大型書店で買ったのですが、国立文楽劇場でも売られていました。
昆布屋の「神宗(かんそう)」の社長さんとの共著で、所謂藝談ものと、話の舞台となった大阪の当時の風俗が紹介されていました。
ちょっと値段は張りますが、なかなかの内容でした。

著者の咲太夫さんが先週放送された東京TBSラジオの永六輔さんの番組ゲスト出演されたときに、この話の話題が出ました。番組では本に使う紙が出来たのが東北の地震の前だったので、本の発行に影響が出なかった。地震後だったら(製紙工場が被災したので)本の発行が四月の公演に間に合わなかっただろうという話をされていました。

リンク:文楽:近松門左衛門の演目「女殺油地獄」解説 豊竹咲大夫さんら、本など作製@毎日新聞

近松門左衛門名作文楽考1 女殺油地獄
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