「大丸心斎橋店(しんさいばしみせ)」の本館です。
大丸心斎橋店本館

(2014年5月10日と18日に撮影。)
アメリカの建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏による設計。
大正末期から何度か工事が行われ、昭和8年(1933年)に完工。
御堂筋大丸前交差点より大丸心斎橋店御堂筋側正面大丸心斎橋店御堂筋側正面-2

その後、昭和20年(1945年)の「大阪大空襲」で損壊するも修復し、現在も使われています。
アールデコ調の建物といえば、嘗ての「藤井寺球場」の内野スタンドもそれです。

大丸心斎橋店御堂筋側正面-3
正面の一二階までと最上階には白い花崗岩、その上はスクラッチタイルの外装がモダン。

本館南側(清水町通り側)入口。
大丸心斎橋店本館,清水通り側入口


「株式会社大丸」と書かれていた銘板は「松坂屋」との合併を期に取り替えられました。
銘板
因みに大丸の紋章「大」の字は一画ごとの跳ねが吉数とされる「三・五・七」。

御堂筋側入口前には側道車線より歩道側に停車用の「車寄せ」。
ルーフ

店舗との歩道の上にはルーフが架かっており、タクシーで乗り付けても、雨に濡れずに店内へ入れます。

御堂筋側入口は黒塗り。彫り物の兎と亀が客を出迎え。
黒塗りの正面入口-1黒塗りの正面入口-2黒塗りの正面入口-3
因みにこの外扉の内側上部は、外側と同じ、「大」の字に兎、亀の意匠が金箔仕上げで彫られています。

正面の扉は幾何学模様。
正面入口正面入口-2
…三菱の紋が重なったような(笑)

正面入口外扉と内扉の間の部屋の天井は、なんと二重構造。
二重構造の正面入口天井


正面中扉。
正面入口中扉

正面中扉の内側上部にはステンドグラス。踊るフラミンゴ。
正面入口中扉(中から)


店内の装飾は幾何学模様に統一されてて、それがどれも美しい。

エレベーターホールは六芒星が特長的。
一階昇降機ホール一階昇降機ホール-2
嘗てと異なるのはエレベーターガールが居なくなったこと(淋しい)

一階化粧品売場の天井は、とてもゴージャス。
一階化粧品売場天井一階化粧品売場天井-2エスカレータから化粧品売場
化粧品の売場として、女性たちに化粧品だけでなく、美しくなる為の夢を売るために。
女性のみなさん、無機質な天井よりは、気持ちが高まるでしょう(笑)

2階以上はアメリカンアールデコで統一。
エスカレータの壁面に。
二階エスカレーター壁面

エレベータホールも1階とは変わって。
二階昇降機ホール-1二階昇降機ホール-2二階昇降機ホール-3


階段は大理石仕上げ。
階段-1階段-2


他、一階売場を見渡せる中二階には喫茶があり、此処に幾何学模様で統一されていました。

心斎橋筋側入口中扉上部には時計。
心斎橋筋側入口中扉上部

心斎橋筋側正面に出ると、入口上部には孔雀の彫刻。
孔雀(大丸心斎橋店,心斎橋筋側入口上部)孔雀-2

大丸の今のコーポレートマークのモデルになっています。

心斎橋筋側南東入口。
商店街のアーケードが邪魔になっているのですが、スクラッチタイルな外装が都会的です。
心斎橋筋側南東入口


大丸心斎橋店は地下鉄御堂筋線心斎橋駅に直結。

アーチ型天井のホームを上がると、大丸の地下入口に。
地下鉄心斎橋駅より直結-1地下鉄心斎橋駅より直結-2

大丸心斎橋店の今の姿が完工した昭和8年といえば、地下鉄御堂筋線が開業した年。
御堂筋の拡幅と併せてデザインされたのでしょう。


先般のニュースの通り、この心斎橋店本館を建て替える構想を持っている、大丸松坂屋百貨店。
隣の北館(旧そごう心斎橋本店)を活用で何とかならないものですかね。
御堂筋側正面斜より




大丸心斎橋店(だいまる しんさいばしみせ)
大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
電話:06-6271-1231

営業時間などは下記リンクの店舗サイトを確認下さい。


参考リンク:
大丸心斎橋店(公式)
大丸心斎橋店 : ヴォーリズを訪ねて
大丸心斎橋店/大阪の近代建築・洋風建築/ヴォーリズの建築

おまけ
大丸心斎橋店のイルミネーションはクリスマス時期だけでなく通年点灯なんですね。
大丸心斎橋店イルミ-1大丸心斎橋店イルミ-2大丸心斎橋店イルミ-3
大丸心斎橋店イルミ-4


以下、amazonにリンクしています。