『ひみつの番人』。
前にも観たのですが,先日トラックバックしていただいて,なんだかもう一度観てみたくなってレンタルしてきました。(⇒以前の感想はこちら
そうそう,こんなだったと思いながら,またまたたくさん涙してしまいました。
やっぱり好きだなあ。
郊外を舞台にしているので,その風景なんかもストーリーのかわいさや優しい雰囲気に合っていて。
それから,‘ひみつ’を教えてくれるショップの店員さんや,本気で自分のひみつを持っているバイオリンの先生がでてきたり,エミリーがご近所にテレビを借りに行ったり・・・と,子ども中心で大人の嫌ーなところがさらりと省かれているのも,なんだかさわやかでイイ。

エミリーだけにはどんなひみつでも話してしまう子どもたち,それを決して漏らさない口の堅いエミリー・・・。
純粋過ぎて,きっともう大人になってしまったヒトにはエミリーの役(=ひみつの番人)はできないんでしょうね。
エミリーも‘休暇’を取ったりと,ちょっと大人への一歩を踏み出してしまっていて。
なんだかそこへの過程でのイライラしたところに共感できてしまいました。
子どもたちのひみつに,もちろん意見や提案もするけれどでもちゃんと受け止めて,番人となるところにはただ感心するばかり。
エミリーは14歳かあ・・・。

ちょっと忘れていたのですが。
デビッドとエミリーの互いの‘ひみつ’の関係(エミリーのあの態度の意味とか)には,あーなるほどね,と。
その明かされ方が自然で泣けました。
変に説明したりしてなくて,観ているこちら側はすでにいろんな場面を観ているから,その全てがひとつに繋がって。
劇的じゃなくて,ちょっぴり切ない。
やっぱり,「かわいらしくて,優しくて,そしてきれいな作品でした。」

あの,ひみつを告白する勇気に泣けるのは,自分にはあんまりそこに勇気がないからかなあ・・・。