e97ba238.jpg木曜に引き続き,新宿シアターアプルに「TOKYO GEKIDAN FES' 08」を観に行ってまいりました。
フェス最終日,Innocent Sphereの『渾沌鶏−マロカレタルトリ−』を観てまいりました。

義経と弁慶,そして鬼,のお話。
ちとファンタジックに,だけど人間臭く。
それぞれのキャラが力強くて愛らしくてよかったです。
そして互いに想う気持ちにグッとくるものがあり,なかなかおもしろい物語でした。
弁慶にホロリときたなあ。
女性の演る義経。
前半は,ぐんぐん義経に惹かれてしまいました。
兄を思ったり,弁慶を供にって決めて進んでく姿がイイなあと。
気持ちが見えてイイなあと。
夢を語るところも,その内容とともに,イイなあと。

だけど,前半よかっただけに,なんとなく後半になって事態が変わり感情を爆発させ出すと,うーん・・・。
ちょっと引いてしまったかも・・・。
男らしい中にちょっと見えてくる女性がよかったのかなあ・・・うーん・・・。

えーと,まあそれは良しとして。
人数の多さもありますが,動きや音楽,映像をいっぱい使った派手なお芝居で,観ていて楽しかったです。
衣装も好きだなあ。
客席もだいぶ使ってました。
もう走る走る。
動いて走り回って,凄い体力だなあ・・・なんて思ってしまいました。

次々と場面転換してスピード感もあり,でもわかりやすく話は進み。
見やすくて楽しいお芝居。
笑いの取り方がちょっと微妙で,やるならちゃんとやる!と思ってしまったところも最初の方にありましたが,まあ。
マッチョコントはうっかり笑っちゃったし,地味に暴露されるいじり方もガンダムで出てきて笑えた。
楽しい時間を過ごせるお芝居でした。



最終日というワケで,芝居のあとアフタートークをはさんで,フェスのグランプリ発表がありました。
結局グランプリ組を観るコトができたワケですが,8組中の2組しか観てないし(ちなみにホントは3組のはずだったなあ・・・行けなかったなあ・・・。),まあそれについてはイイか。


本日のアフタートークはNACSの安田さんが「司会」。(お芝居の中で,客席いっぱいだったのは安田さんのおこげー!とか言われてましたねぇ。)
安田さんと,とくお組とInnocent Sphereのそれぞれの主宰の方という3人でのトーク。
全国から集まってフェスをした感想,それぞれの地方の色が違うという話,芝居を始めたきっかけとか,表現したいことなんかをお話してました。

色の話で,安田さんは結局,あんまり違わないという言い方になってしまってたりしてよくわからなかったけど,地方によって違うモノができるというのは,とくおさんの話を聞いてあるかもなーと。
とくおさんは笑いについて言ってたんだけど,お客さんの反応によって変わったりできていくものは笑いだけじゃなくていろいろあるんだろうなと。
いろいろ考えてしまいました。

えーと,司会の方がちっとも司会してなかったので,苦笑がいっぱいのアフタートークでした。
本人ももう司会はしないと言ってたけど,安田さんは苦手な場であり過ぎでしたなあ・・・。
自分は引く場と思って引き過ぎちゃって,話は続かず。
しかも,何度も時計見たり舞台袖見てたりして,「まだ(袖には)誰もいませんよ」とか「巻きが出てあんなに嬉しそうな顔を・・・!」と突っ込まれたり。
一生懸命に話を聞こうとはしてたけど・・・。

自分のコトやなっくすのコトを言われると首振ったり,ずるいですよねーを連発したりしつつ,それぞれの方の話には前のめりになったりして聞いていました。
半分はそのあとどうしよって想いがあったでしょうけど。
ある意味おもしろいアフタートークでした。

最後にチラッと宣伝してましたな。
たぶん本気で「下荒井きょうじゅの・・・!下荒井兄弟・・・」と。
見に来て,とではなく,気にとめてくれたらうれしいみたいな言い方をしていました。

あー・・・。
客席に空気の読めない場違いな人がいました。
そんな安田さんに「やすだった,がんばれ!」って叫んだ人がいた。
お互い大人なんだから・・・恥ずかし・・・。
そのせいで余計に安田さんは帰りたくなったんじゃないかと思ったり・・・。