ワールドカップ(W杯)前哨戦は惨敗に終わった。与野党議員約30人で結成した「国会議員チーム」と、アフリカ大陸21か国の大使館連合「駐日アフリカ大使チーム」のサッカー親善試合が21日、東京・国立競技場で行われた。元Jリーガーの民主党・友近聡朗参院議員(35)の4得点の活躍も及ばず、4―7で大敗。サッカー日本代表がW杯で来月14日に対戦するアフリカの強豪、カメルーン戦に弾みをつけることはできなかった。

 毎日忙しく国会議事堂を走りまわるオジサン集団は、屈強なアフリカ軍団の壁を破れなかった。

 最高気温29度という暑さのなか、議員は日本代表の青色、大使は南アフリカ代表の黄色いユニホームで国立競技場のピッチに登場。2002年日韓W杯の前に結成された「サッカー外交推進議員連盟」のメンバーを中心とした平均年齢約50歳の議員イレブンのなかで、J2愛媛FC時代にFWとして活躍したチーム最年少35歳の友近氏がひとり軽快な動きを見せた。

 この日は中盤のMFとしてプレー。1点を先制された前半22分、ゴール前のこぼれ球を右足で決めて同点に。その後、身体能力で上回る相手に連続失点したが、3―5の後半33分にはドリブルで左サイドを切り込み、左足で豪快に4得点目を決め1点差に迫った。

 友近氏が孤軍奮闘する一方で、おなかが膨れた“メタボ議員イレブン”の足は後半に入るとピタリと止まった。身長約190センチの主将、カメルーン大使館員のピエール・ジェンゲさんの1ゴールを含む大量7失点で大敗。友近氏は「体が大きいし、使い方がうまい。こっちは後半バテバテでした」と悔しがった。スーツ姿で激励に訪れた自民党の森喜朗元首相(72)は、プレーはしなかったが「どっちが勝ってもいいじゃない。国の親善が目的」と笑った。

 友近氏は愛媛・南宇和高で全国高校サッカー選手権に出場も、準々決勝で敗退。「国立」への切符をあと一歩で逃しただけに「聖地で4ゴール。国会議員では得点王でしょ」と大満足だ。日本代表に“サプライズ選出”されたジュビロ磐田の川口能活(34)は同い年で、高校時代に数回対戦した。W杯4度目の出場となる川口へ「サブの選手も含めてチームの一体感を作ってほしい」とエールを送った。

 日本代表が目標に掲げる4強入りへ向け、カギを握る初戦のカメルーン戦への景気づけ、とはいかなかったが、前後半合わせて60分、ほかの議員の何倍も多く走りまわった友近氏は「悔しいけど、本物の日の丸戦士に南アフリカで頑張ってほしい」と、“リベンジ”を託した。

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