自衛官募集のポスターに「萌えキャラ」が採用され、ネットで話題になっている。アニメ調の若い女性自衛官が大きく描かれ、学生が部屋に貼りたくなるようなものを目指したという。最近、地方自治体や官公庁で「萌えキャラ」活用が相次いでいるが、その流れが自衛隊にも押し寄せた形だ。

 2010年4月19日、自衛隊徳島地方協力本部のサイトに、10年度の自衛官募集ポスターが掲載された。「知れば知るほど誇れる仕事! 自衛官募集」というキャッチコピーが大きく書かれ、アニメに出てきそうな女性自衛官のキャラクターが、指の間からこちらを覗いている。一見すると新作アニメのPRポスターのように見える。

■「中・高・大学生」が部屋に貼りたくなる

 サイトに載っている説明によると、自衛官募集の対象となる「中・高・大学生」が部屋に貼りたくなるようにデザインしたという。ポスターの女性は夏制服を着た航空自衛官で、階級は「3等空曹」。「後輩に仕事を教える傍ら職務に対する探究心も旺盛で自衛隊の仕事が面白くなってきた時期」だそうだ。

 「知れば知るほど~」というキャッチコピーについては、

  「どの職業にも共通するもので現役自衛官のみならず、仕事に誇りを持ち勤務する社会人には、グッとくるものでしょう。ポスターを通じて、魅力ある自衛隊の仕事を知ってもらいたいと思います」

としている。

 制作を担当したのは、アニメ制作会社「ufotable(ユーフォーテーブル)」。同社は徳島市内に制作スタジオがあり、09年にアニメキャラを使用した阿波踊りPRポスターの制作を担当した。このポスターは人気を呼び、各地で盗難が相次いだ。

■「ちょっと自衛隊いってくる」「違和感なくかわいい」

 08年には東京・渋谷に制服の試着などができるPR施設「自衛館」がオープン。「コスプレショップみたいだ!」とネットで話題になったが、今回の「萌えキャラ」ポスターも注目され、2ちゃんねるには「自衛隊が萌えキャラでお前らを釣ろうとしてる件」といったスレッドが登場。

  「これはありだな」「ちょっと自衛隊いってくる」「違和感なくかわいい」

などと、概ね好意的に受け取られているようだ。

 地方自治体や官公庁などでの「萌えキャラ」活用は04年頃から積極的に行われている。紀州備長炭の産地、和歌山県みなべ町では地元森林組合のPRキャラクターに「びんちょうタン」を起用。アニメ化までされた。

 09年には、愛知県知多市の若者就職支援施設が「知多みるく」というキャラクターを採用し、利用者数が大幅アップ。現在ではその派生キャラクターも登場し、知多半島全体のPRを行うほどの大成功を収めている。総務省サイトにも、魔女キャラ「電波りようこ」が登場したことがあった。自衛隊まで「萌え」に手を出し、今や猫も杓子も「萌えおこし」という様相を呈している。


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