スーパー銭湯「極楽湯」のフランチャイズ店が、不正な配管工事をして下水道料金を免れていたとして、浜松市は1日、運営会社の「長野興産」(静岡市駿河区)に計約5億7000万円を支払うよう求めたと発表した。同社は毎日新聞の取材に「信頼を裏切り、申し訳ない」と不正があったことを認め、全額支払いに応じる考えを示した。

 浜松市上下水道部によると、下水道料金をごまかしていたのは同市内の「極楽湯浜松幸店」(09年11月閉店)と「極楽湯浜松佐鳴台店」。直近5年間の未払い金約1億9000万円と、市条例などに基づく倍額の約3億8000万円の過料を求めた。2店舗は敷地内の井戸水を使っており、くみ上げ量を基に下水道料金が算定される。幸店は01年4月、佐鳴台店は03年4月のいずれも開店時から、メーターを迂回(うかい)させる「バイパス管」を設置し、くみ上げ量をごまかして下水道料金を免れていた。また、佐鳴台店は05年3月に井戸を1本追加したが、市に申告せずメーターも設置しなかったという。

 同社の説明では、09年10月中旬、不正を告発する匿名の電話があり、内部調査で不正配管を見つけ市に報告した。同社は「施工当時の担当者が退職しており、不正配管を行った業者や経緯は分からない」と話している。同社とフランチャイズ契約を結ぶ「極楽湯」(東京都千代田区)は「長野興産の報告を待ち、今後の契約を考えたい」としている。【小玉沙織】

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