意志、あるいは出来心

いつか思い出す日のために

この夏の課題図書

水曜日の凱歌
乃南 アサ
新潮社
2015-07-22

ハンミョウ(道教え)

さあ お逃げなさい 

この わたしから

 なつやすみのけんきゅう
  ハンミョウのかんさつ日記


     振り向かず 後戻りせず

    舞い上がることもなく

   その身のこなし

  前へ…前へと 

 光る三原色


さあ 早くお逃げなさい 

そして 道を教えて

迷えるこの 

わたし自身から逃れる道を

ちょっと怖い夢

母がふたりいる夢を見た

これから家族で出かける母と 
留守番の母

気さくで朗らかな母
なんだかユーウツそうな母

勝気で負けるのが大嫌い

だけど争う事はもっと嫌

健やかなる母
病める母

亡き母と
在りし日の母

母は知っていたのだろう
いつもどこかに
もうひとりの自分がいることを

コーノ式ドリッパー

kono
セットで届きました。
眺めているだけでシアワセな気分になれる、シンプルな機能美・・・脳内BGMは何故かビートルズのDay Tripperだったりする。

Untitled

沈んだ心の上澄みを

そっと両手ですくい上げ

集めた池がありました

ある時は小さな魚が棲み

雪解けに水位が上がり

暑さに干上がりもしたけれど

時に沈んだ心をなぐさめた


或る日 誰かが立ち止まり

小さなその池を眺めておりました

しばらく眺めておりました

何も言わず去って行った

けれど気づいたかも知れません

あなたの中にきっとある

果てなく澄んだ湖に


クロアゲハ

葬ったのは昨日までの自分

見て見ぬふりで本当のところ

何も見てはいなかった両目

葉を食べ尽くした蜜柑の枝に

ひとりぽつんと取り残されて

逃げも隠れもしない

ただ誰かに必要とされる事が  

なぜだろう とても 重くて

一度も袖を通すことなく

和箪笥に仕舞い込んであった

紋付の絽の喪服たちが

木漏れ日に透けて舞う

晩夏の昼下り・・・

今 この時よ 永遠であれ

夏の想い出

戦場ヶ原にて 学習図鑑に載っていないミドリシジミの亜種

夏祭り 花火大会 野外コンサートで雷雨に遭う

熱い砂と冷たすぎる海水


「あなたの先の大戦における旧軍人軍属としてのご労苦」

学徒出陣の資料映像に涙するその妻 あたかも自分の息子を送り出す心境で

週末の番町皿屋敷 理由なき徘徊 門は開け放たれたまま


水戸には古い民家が少ない 空襲で焼けてしまったから

今年も蜩の声を聞き 上書きされた想い出

回帰

kama8いつかどこかで

目ざめた頃の

生まれた頃の

両生類だった頃の

温かな記憶と
つながっている

輪郭はぼやけ

境界はゆらぐ

小さな湯船は

渓流を下って

海へと
辿り着くだろう

ちょっと極楽まで

kama7鎌倉11/6遠足日和

耳を澄ませば

カネタタキの声は何処から聴こえてくるのか

窓枠のすき間 胸の奥深く 

0,5秒刻みのストップウォッチの真ん中で

何もしない時間 

何もできない自分と向き合う

反省の色や薔薇色の夢を探りながら

気にしているのは母の顔色だったから

来ないでと言われても

行かずにはいられなかった



こんな自分でも

待っていてくれる人はいる

カネタタキの声は何処へ消えていくのだろう

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