今日の一枚 しばたのブログ

作家・柴田よしきのブログです。春から秋は蝶の話題が中心です。

石垣島・西表島の旅(9) カフェ・ランチ〜蝶のレストラン 10.30

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 とりあえずお腹減った。川平方面に出ればカフェも食事処も多いんですが、ついでなので蝶が多そうなあたりを車で流そう、なんて考えて、底原ダム方面に向かってしまったので、於茂登トンネルを抜けて海側に出るまで一軒のお店もありません。毎年走っているのでわかっていたことですが、石垣島も来るたびにお店が増えているので、もしかすると何か出来てないかな〜、なんて少し期待したんですけどね、ありませんでした(^^;
 まあいずれにしても北部まで走るつもりだったので、於茂登トンネルを抜け、浦底から野底へと。
 蝶採集者にはよく知られた林道を走り、途中で蝶を見つけると眺めて(撮影できる高さにはほとんどいませんでした)、さらに北へとドライヴです。

 午後1時をだいぶ過ぎた頃、ようやく良さそうなお店を見つけました。

 ハナカフェ https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47010843/ ←食べログ

 前庭には花が咲き、可愛い看板、そしてウサギ小屋があったりして、とてもお洒落で愛らしい外観でした。中に入ると青が基調の、海辺のリゾートらしいインテリア。そして注文をとってくださったのは、とても上品な奥さまです。
 夫はタコライス、わたしはロコモコをチョイス。
 冒頭の画像が、出て来たロコモコ。わー、目玉焼きがハートだー(^^)
 ご飯は少なめでお願いしたのですが、ハンバーグがみさき牛を使った本格的なもので、とても美味しかったです。そしてタコライスを頼んだ夫は、そのタコライスがツボにハマったもよう。「正解」「うまい」を連発、お店を出て車に戻っても「今まで外で食べたタコライスでいちばんうまかった」と感動してました。
 タコライスは我が家ではけっこう頻繁に作る料理なんですが、挽肉たっぷりの自家製ソースと、サルサソースを合わせて載せるのが我が家流で、いわゆる沖繩料理のタコミートは使わないんです。その味に慣れている夫は、市販のタコミートをのっけただけのタコライスはあまり好きじゃない。でもハナカフェのタコライスは、見ただけで、市販のタコミートをのせたお手軽料理じゃないな、と判りました。ちゃんと挽肉で自家製のミートソースを作って使ってありました。
 石垣島北部には、海沿いに洒落たカフェがいくつかあるみたいですが、このハナカフェはおすすめです。

 お腹もおさまって、蝶探しドライヴを続けました。ハナカフェに入る頃から小雨が降り出し、出る頃にはけっこう激しい雨に。外に出て撮影するのは諦めて、いつかまた来た時の為に、蝶ポイントを探しました。
 迷蝶のホシボシキチョウがいることもある平久保まで行き(今はホシボシキチョウは来ていないようです)、折り返して、小さなダムの周辺や林道など、これまで走ったことがないところをくまなく回りました。
 午後3時頃にようやく雨もあがったので、適当なところで車を停め、遠くのカラスザンショウに来ている蝶を望遠で撮りましたが、あまりにも遠くてすべて証拠写真(笑)

181030ヤエカラ01


 ↑ これ、何撮ってるんだかまるでわかりませんよね。すみません。
 トリミングすると ↓

181030ヤエカラ02


 ヤエヤマカラスアゲハ(18-055) でした。あまりに遠くて解像していないのでわかりにくいですが、全体に緑色がかったカラスアゲハで、日本では八重山にしかいないんです。日本では4種類のカラスアゲハを見ることができますが、北海道から本土にかけているミヤマカラスアゲハ、東北以西九州の本土までのカラスアゲハ、奄美〜沖繩本島のオキナワカラスアゲハ、そしてヤエヤマカラスアゲハと、それぞれ別種です。この4種類のカラスアゲハの分布、交配、種としての近さなどについては、いろいろな研究があってとても面白い。ネットで検索すると出て来るので、ご興味のある方はぜひ。

 他にも、樹上の蝶レストランにはいろいろな蝶が来ていました。
 駄目画像ばかりで申し訳ないですが、こんな蝶がいましたよ、というご報告に。

181030リュウミス


 白い横線が見えたので、ヤエヤマイチモンジの♀だといいなあ、なんて思いながら撮ったんですが、リュウキュウミスジでした。↑

181030クロアゲハ♀


 こちらはクロアゲハ(18-056)の♀(?) 八重山ではクロアゲハもあなどれないんです。こちらのクロアゲハは、赤い斑紋がとても発達していて、驚くほど美しいものがいます。しかも、♂でも赤斑がくっきりと濃いのも多くて、横から見ると♂だか♀だかわからないほど。まるで孔雀のように豪華な赤斑の尾をした♀を何度か見たことがありますが、本土のクロアゲハと同じ種類の蝶だとは信じられないほど美麗でした。

181029アオスジ01


 アオスジアゲハ(18-057) ↑ も、こちらのものは本土のアオスジよりも色が濃く美しいと言われていて、亜種だとされているんですが、正直に言えば、わたしにはその差がよくわかりません(^^;;; アオスジアゲハは本土のもすごく綺麗だもんね〜
 この画像は比較的近いところで撮れましたね。

181030ミカド


 この日もミカドアゲハは何度も見かけました。季節的には石垣島でミカドアゲハを見るにはギリギリだと思うんですが、けっこうまだいるみたいです。

 なんかひどい画像ばかりで申し訳ないです(^^;;;;
 小雨が降ったりやんだり、蝶がいるのはどこも高いところか遠いところばかりだったので、こんなもんが精いっぱいでした。
 でも、初めてのポイントというのはいろいろ発見があって楽しいですね。

 ところで。
 植物に詳しい方は、画像を見てすでにお気づきかと思うんですが、勉強不足の我々はここまで撮ってても、まだ自分たちの勘違いに気づいていませんでした。さてその勘違いとは……?

 そうなんです。ずーっと、カラスザンショウだと思い込んでいた花、実はすべて、ハマセンダンだったんです……って、恥ずかしい〜(笑) 思い込みって怖いですね。11月に石垣島に来たことは前にもあって、その時はちゃんと「ハマセンダン」だと認識していたんですが、今回は来る前に10月の蝶事情をネットで情報収集していたので、カラスザンショウ吸蜜の情報ばかりでした。なので、白い花を見て「あ、まだカラスザンショウが咲いている」と勘違いしちゃったんですね。どうりで、同じ場所にあるのに、すっかり花が終わった木と、まだ蕾の木があったはすです。終わっていたのがカラスザンショウ、今から咲くのがハマセンダンだったわけです。
 とてもよく似た木ですが、葉の形で区別はつけられます。そして花の咲く時期が、本土ではほぼ同じ頃ですが、八重山では少しズレるようです。カラスザンショウのほうが早くて9〜10月、ハマセンダンは10月半ば〜11月半ば。
 でもこの勘違いに気づいたのは、旅行が終わってからでした。なのでこの先も最終日まで、「カラスザンショウに蝶が集まっている」画像を撮ってます(笑) このブログでは、勘違いのままで書いておきます(笑)

 こんな感じで、石垣島での蝶撮り第一部は終了。明日からは西表島です。
 レンタカーを4時過ぎに無事返して、ホテルに戻ってひと休み。着替えてから、さて、ディナーはどうしましょう。今日もお弁当でも別にいいんだけど……


 

石垣島・西表島の旅(8) シロウラナミの飛翔に再挑戦→惨敗 10.30

181030ツマムラサキ01

 
バンナ公園のシュクシャの窪地は、今日も大人気でした。マダラ蝶がヌマダイコンに集まり、シュクシャの咲く暗がりでは真珠のような蝶、シロウラナミシジミが飛び回っています。時々明るいほうに飛んで来ては、明るさに目がくらんじゃった、みたいな感じでヌマダイコンの葉むらの下にとまってひと休み。

 昨日ほど風が強くなく、気温も少し高めだったので、蝶の数は増えていましたが、一時間ほど待ってもコウトウマダラは来てくれず。と言うか、島全体に、スジグロカバマダラの数もいつもより少ない印象です。

181030ツマムラサキ05


 ツマムラサキの♂の翅先は本当に美しい。飛んでいる時の輝きはため息が出るほどです。
 この蝶も元は迷蝶ですが、土着してから何度か激減して、石垣島でも一時は消滅するんじゃないかと危惧されていたようです。ここ数年、わたしたちが石垣島に通うようになってからは、減っているという話は聞きませんし、今回のように蝶が少ない中でもそこそこいたと思います。

 こちらがツマムラサキ♂の翅裏。↓

181030ツマムラサキ02


 とても地味です。この地味さと、翅を開いた時のブルーの輝きとの落差が、♀にアピールするのかな。

 こちらはツマムラサキの♀。↓

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 翅裏は♀のほうが、白い模様が多くて目立ちます。

181030ツマムラサキ04


 今回はツマムラサキ♀のいい写真が撮れなかったんですが、♂とはまた違った美しさのある♀も大好きです。茶と白のすっきりとしたデザインで、翅先は、♂のように光り輝くわけではないけれど、紺色の洒落たアクセントが付いています。過去にはここに何度か写真も載せているので、お暇でしたら探してみてね。
 
181030ヒメアサ01


 こちらはヒメアサギマダラ。↑ 昨日の黒い子には未だにに納得できていませんが(笑)、今日はごく普通のヒメアサばかりでした。でもその違い、わたしの驚きを画像で伝えるのはほんとに難しいですね。黒い子を撮った場所が暗いところだったので、画像では、暗いから黒く見える、としか写らない。自分の目では、それが暗さのせいではなく、はっきりと蝶自体の色の違いだと判るんですが。
 (自宅に戻ってから過去に撮ったヒメアサの画像を調べてみましたが、ああいう変異は一つも見つかりませんでした)

181030ヒメアサ02


 ヒメアサの表翅の模様がよくわかります。↑
 ツマムラサキでもヒメアサでも、翅を開いてとまる、ということはまずありません。ツマムラサキは花に飛び移って花が揺れている間、バランスをとるためか、2、3回ゆっくりと翅を開いたり閉じたりする習性があって、その時に開翅写真が狙えるんですが、ヒメアサはサイズが小さめなのでバランスをとる必要がないのか、あまりそうした仕草もしないみたい。こうした全開翅を撮るには飛翔で追いかけるしかないんですが、幸い、花に集まっている時のマダラ蝶は飛び方がゆるく、撮りやすい。ただ、野生の蝶は警戒心がそこそこ強いので、近づくと逃げます。いきなり無理はせず、蝶が集まっているそばに座り込むと、最初はパッと逃げますが、そのままじーっとしていると気にならなくなるのか、また集まって来ます。そうなると、カメラに近づいて来たり、至近距離で吸蜜してくれたりと、とてもフレンドリー(笑) 撮り放題です。
 色とりどりのマダラ蝶が飛び交う中に座って、南の島の空を見上げるのは、なんとも幸せな時間です。楽園、という言葉が頭をよぎります。

 しかしどうにも気になるのが、背後のシュクシャの間を忙しく飛び回るシロウラナミシジミの存在(笑) 撮りたい。♂の翅表が、どうしても撮りたい。けれどこの蝶は、どこかにとまったら最後、まず翅は開きません。飛翔を撮る以外には翅の表を写すすべなし。
 網で捕獲してしまえば翅の表も撮れますが、無理やり翅を開かせたり指でつまんだりして写真に撮っても面白くないし。それに、死んでしまうと翅表の輝きがどんどん失われてしまうらしい。

 仕方ない、再チャレンジしてみるか〜
 が、しかし。実はこの日も、広角レンズをホテルに置いて来てしまったのでした……うー。望遠レンズでの飛翔撮りは、卍巴飛翔でもしてくれないと無理なんですよねー。
 
181030シロウラナミ02


 ↑ いったい何を撮ったやら(笑)
 真ん中あたりで翅を広げているように見えるのが、シロウラナミシジミの♀です。実際にはこれも飛翔写真で、こんなふうにシュクシャの根元の暗がりへと飛び込んで行きます。♀の表翅は、白っぽいブルーに黒い縁取りが入り、メタリックな輝きはありません。清楚なイメージです。

181030シロウラナミ01


 ↑ これはまあ、なんとか……。ボケボケですが、なんとかとらえた? ♂の表翅です! 
 ピントが合っていないので、輝いているのかボケているのかわかりませんが(笑)、ちょっと雰囲気は伝わるかな〜
 パールブルー、とでも言えばいいのかな、青白く真珠のような輝きを放つ、本当に美しい表翅です。実際にはもっと青いんですが、輝きが白っぽいので肉眼でもこんなふうに見えます。
 ♂は、これが唯一の「まあ撮れたな」写真でした。あとはすべて失敗。

181030シロウラナミ05


 ↑ これは♀ですね。とても暗いところなのでISO感度を上げまくって撮ってるんですが、たまたま少し明るいところでシャッターを切ると色が飛んでしまいますね。

 しかし30分ほど撮っていて、なんとなく飛行ルートというか、パターンは掴めて来ました。これは広角レンズで接写飛翔をやってみたら、案外撮れそうな気がして来たぞ。ただ、とにかく飛び方がジグザグというかランダムというか、まともに追いかけたらぜったい追いきれない。その日のパターンをしばらく観察して把握して、もっとも撮りやすそうな場所で待ち伏せるのが良さそうです。

 明日から西表島に移動ですが、11月4日には石垣島に戻る予定なので、石垣島で最後に二日ほど蝶撮りできるはず。その時にもう一度ここに来てチャレンジしてみます。

 お昼を過ぎたのでバンナ公園を出て、午後は林道ドライヴにしました。その前にどこかでランチがしたいな〜 いいとこあるかしら?
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