今日の一枚 しばたのブログ

作家・柴田よしきのブログです。春から秋は蝶の話題が中心です。

新刊が出ます。

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 ブログの更新が遅れている関係で、7月5日のところにUPしますが、刊行は8月26日です。

 「あおぞら町 春子さんの冒険と推理」
 出版社: 原書房
 ISBN-10: 4562053372
 ISBN-13: 978-4562053377
 発売日: 2016/8/26
 本体1600円+税

 久しぶりの新シリーズです。あとがきにも書きましたが、アンソロジー「捨てる」に収録した書きおろし作品「花子さんと捨てられた白い花の冒険」の舞台設定とキャラクターから生まれた新シリーズになります。
 埼玉県のとある町、青空市あおぞら町で夫と暮す新婚主婦の春子さんは元看護師。そして愛する夫はプロ野球の選手です。でも華やかな一軍選手ではなく、一軍登録されるのは年に一、二度だけの二軍選手。でも懸命に一軍を目指しています。
 いつ戦力外になるかわからない二軍選手の妻として、春子さんの日々は節約と地道がモットー。でもそんな春子さんの日常に、時々、妙な出来事が起るのです。そして春子さんはそんな妙な出来事の真相を推理するのが得意……?

 日常の謎系の謎解きミステリーでもあり、春子さんという一人の女性の、ゆっくりとした成長の物語でもあり。
 ふんわりとした物語の中にも、人の心に潜む悪意が垣間見えたりもします。
 そんな、コージーだけれど少しだけ苦い、でも優しい「生活の物語」です。

 今回は三つの物語を収録しました。本当はもっとたくさん春子さんの日々をご紹介したかったのですが、単行本としてできる限り手にとりやすい本に、ということで、三つだけでスタートとなりました。
 現在、単行本の市場は大変厳しい状況が続いており、それにともなって初刷部数も減っている為、どうしても価格が高くなってしまいます。市場としてはまさに悪循環ですね。
 そんな中、文庫を持たない版元である原書房さんは、厳しい状況の単行本をなんとかしようと頑張っておられます。
 わたしもデビュー以来、単行本主体の作家としてなんとか頑張って来ましたが、いよいよ単行本スタートだけでは作家として生活することも大変になって来ています。時代の流れとしても、文庫書き下ろしがエンタテイメント出版物の主流になっていくのだろうな、と思っています。
 文庫書き下ろし、あるいは連載等からいきなり文庫化、ということ自体は、低価格で早く作品を届けられるという点で評価できる面も多くありますが、単行本が消えてしまうのはなんとも寂しい。

 今回、コージーですが単行本シリーズとしてスタートしたのは、そんな時代の流れに少しだけ逆らって泳いでみたいというわたしの気持ちでもあり、単行本への愛でもあります。普段は単行本を買わない方でも、もしほんのちょっぴりお金に余裕があったり、その時の気分が太っ腹だったりするようでしたら、お手にとっていただけたらとても嬉しいです。
 そしてそれが積み重なって、春子さんのシリーズ、次回作がお届けできる可能性も出て来ます。
 まだまだ、春子さんの物語をたくさん書いてみたい、そんなわたしの願いが叶いますように、どうぞ応援よろしくお願いいたします。

 

憧れのクロシジミと初遭遇

160704クロシジミ02


 7月4日。
 蝶撮影のエキスパート、Sさんが、クロシジミの生息ポイントの地図を送ってくださいました。
 クロシジミはひそかに憧れていた蝶です。昨年も生息地にトライしたんですが、見つけられず。アリと共生関係が強い蝶は環境の変化にもろに影響されるので、どの種類も激減しているようですが、クロシジミは中でも減り方が激しく、絶滅が心配されています。
 とにかく見るだけでも見たい、と、時期的にはフライングですが、現地の下見に行ってみよう、と出かけました。
 ところが。

 
160704クロシジミ01


 探し初めてものの15分足らずで夫が発見!
 しかも……ボロ!?
 早いなー。今年はいろんな蝶が例年より早く出現していますが、それにしても早い。
 結局、一頭しか見つけられず、それもすぐにロストしてしまったのでいい写真が撮れなかったんですが、憧れのクロシジミ(15-059)、撮れました!!! 感激です。
 これ一頭しかいないとわかっていたらもっとじっくり撮ったんですが、なにしろ探し始めてすぐに見つけてしまったので、探せばもっといるんじゃないかと欲が出て、このクロシジミが飛んでしまっても深追いせずに別の個体を探しました。ところが……いない。
 探しても探しても、二頭目のクロシジミを見つけられず。

 その代わりにこんな蝶が。

160704ミヤマカラスシジミ01


 ミヤマカラスシジミ(16-060)です。クロシジミほどではないものの、数を減らしている蝶。日本固有種です。とてもよく似たカラスシジミは、クロシジミよりも多くいる蝶というイメージだったんですが、本州ではクロシジミ以上に激減しているそうです。そう言えばここ三年くらい、本州のカラスシジミを見ていない気がします。北海道ではどこにでもいる蝶という印象でよく見かけるので、本州では減っている、という認識がありませんでした。
 ミヤマカラスシジミは、減ってはいるようですが、もともとどこにでもいる蝶というわけではないので、いる、と知られているポイントではまだけっこう見ることができますね。

160704ミヤマカラスシジミ02


 この蝶はほとんど、というかまったく翅を広げてくれないので、いつ撮っても同じような構図になってしまいます。形が良いシジミ蝶で、地味な色ながら絵になるんですけどねー

160704クビキリギリス


 なんか、海老みたいなキリギリスめっけ。↑ ↓
 頭部の形が普通のキリギリスと違ってます。蝶以外の虫には詳しくないので、あとで調べてみたら、クビキリギリスの褐色型でした。そう言えばクビキリギリスだ。緑色のしか見たことなかった。

160704クビキリギリス02


 このキリギリスは顎の力が強くて、人に咬みついた時に払おうとすると、首だけ残ってしまうのでクビキリギリス、というらしい……ほんまかいな(^^;?
 キリギリスに咬みつかれたことってないなぁ。
 蝶が少ないと他の虫に目が向くので、いろいろ面白い虫をみつけます。

 こんな虫もいました。

160704ヨツボシナガツツハムシ01


 ヨツボシナガツツハムシ。↑
 小さな虫ですが、朱色が鮮やか。

 一時間ほどクロシジミを探していたんですが、暑い日で昼近くなると日差しがきつくジリジリと灼けるように照りつけていました。
 これではしばらくクロシジミは出て来ないね、ということで、夕方まで別のところに他の蝶を探しに行くことに。

 車を走らせて30分、途中の道の駅でお寿司を買って他の高原に。車を停めてお寿司を食べていると、飛び回っている蛾を見つけました。

160704蛾


 うーん、蛾の図鑑を持ってないので、ネットで調べたんですが名前がわかりません。
 どなたかご存じでしたらぜひ、教えてください。
 地味だけど、シックな色と控えめな白斑がちょっといいな、って感じ。

 暑い日差しの中を一時間ほど高原散策。

160704ヒメシジミ


 青いシジミ蝶が飛んでいたので追いかけました。
 ヒメシジミでした。
 もっといないかなー、と探したんですが、この子にしか出会えず。
 やっぱり暑過ぎるのか、蝶の姿がとても少ない。

160704コキマダラセセリ


 コキマダラセセリ↑ セセリは元気。

 午後二時を過ぎたので、クロシジミのポイントに戻ります。と、高原の出口付近で、大きな黄色い蝶を目撃。
 「ヤマキ!」と夫が叫んだので慌てて追いかけましたが、近くに飛んで来たのを撮れずに去られてしまいました……
 うわー、ヤマキチョウ、いたんだ!
 撮りたかったなあ。
 この夏、ヤマキチョウを撮るのは目標のひとつ。ヤマキチョウは高原の夏の初め、7月の最初に一度現れて、そのあとすぐに夏眠に入ってしまうそうです。再び現れるのは8月の半ば過ぎ。
 残念〜
 証拠写真でいいから撮りたかった。

 クロシジミのポイントに再度到着したのは午後三時前。
 一時間近く、また丹念に道端の草地を探して歩きました。一日中歩いていたのでさすがにくたびれて汗だく、もう諦めて帰るかな、と思っていた時。
 夫が発見。
 冒頭の画像です。午前中に撮った子とは同じ個体なのか違うのか、微妙。

160704クロシジミ03


 何枚か撮っていると、なんと、開き始めました。女の子なんですね。メスはオスに比べると開いてくれるらしい。
 翅表も黒色で、まさに黒シジミ。でもオスは翅表がもう少しあずき色がかっているそうです。さらに地域によっては、紫色に見えるほど青味を帯びたオスもいるそうな。見たいなー

 結局、このメスが飛んでいってしまったあとは、クロシジミを見つけることはできませんでした。でも撮れてよかった。

 このあと、夫がなんと、ウラミスジシジミ(ダイセンシジミ)らしき蝶を目撃してしまい、しばらく探してみましたが、二度と現れてくれませんでした。
 このポイントにウラミスジもいるとしたら、それも見たい!
 クロシジミのシーズンはまだ本当にはしりというか、早過ぎるので、これから何度かここに来てオスも撮りたーい。

 欲望はつきません(^^;

 あんまり欲張ると蝶の神様に嫌われそうなんで、とりあえず、もう一度クロシジミを撮れますように。






 

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