今日の一枚 しばたのブログ

作家・柴田よしきのブログです。春から秋は蝶の話題が中心です。

6月8日 山地性ゼフィルス 

160608メスアカ06


 6月8日。ちょっと時間が空いて天気も良くなったので、高速を飛ばして山梨県まで行ってみました。
 昨年、ゼフィルスと遊んだ林道へ。

160608アカシジミ


 アカシジミです。↑
 神奈川県中部、南部ではすでに終わりかけているアカシジミ、さすがに山梨ではまだ出始めなのか、綺麗でした。
 草の間でじっとしてました。

160608イチモンジ


 この林道では昨年、アサマイチモンジは見かけませんでした。でもいるはず。
 それらしき蝶がいたので追いかけたけど……やっぱりイチモンジチョウかー(笑) ↑
 肩のところに白斑があると期待しちゃいますよね。でも白斑はとても小さくて薄く、一文字の斑列の位置関係から、イチモンジチョウで間違いないですね。

 狙っていたアイノミドリシジミの姿はなく、まだ山地性ゼフには早かったのかな、と諦めて帰りかけた時。
 「あそこになんかいる」と夫が車を停めた場所から10メートルほど先の樹上を指さしました。二人でしばし視認して、やっと確認。
 メスアカミドリシジミがいました!

160608メスアカ02


 と、遠い(^^;;;;
 かなり高い樹上です。メスアカミドリシジミは卍巴飛翔が楽しいので、テリ張りの最中よりも飛翔を撮ることが多いんですが、せっかく開翅しているので撮りたい!

160608メスアカ01


 できるだけ近づいて……と思ったら、近づいてしまうとこうなるんですよね(^^; ↑
 そりゃそうだ(笑)
 やはり少し遠くても、高さを稼いだほうが良さそうです。

160608メスアカ04


 でもマムシがいそうなふわんふわんの草地なので、高さを稼げるような踏み台になるもの、上に乗れるものがありません。いくらか高くなっているところまで下って構えてみると……遠すぎて何がなにやら(笑)

 ま、でも、青く輝く翅は見えているので、これで満足するしかないですねー
 こういう時にいつも思うことは、身長が2メートルくらいあればいいのに、ってことですね(笑)

160608メスアカ05


 なんかちょっと面白いものが撮れた↑
 テリ張りしてるメスアカミドリシジミに、トンボが攻撃をしかけたところ、です。
 メスアカくんにとってトンボは天敵だと思うんですが、テリ張り中はやたらと気が強くなっているようで、なんと、このあと飛び立ってトンボを追い払いました(笑)
 テリ張りしていると翅の裏が見えないので種類の特定が難しいんですが、こうして翅の裏が撮れるとはっきりしますね。

160608メスアカ03


 それにしても、この時、時刻はすでにお昼の一時をまわっていました。ゼフィルスのテリ張りや卍は早朝もしくは夕方、というイメージがありますが、日によって種類によっては真っ昼間にやってることもけっこうあります。

 2時近くなってメスアカくんたちが姿を消したので、林道を離れて別の場所に移動、アサマシジミを探してみたのですが、一頭だけ夫が見つけただけで、わたしは撮れませんでした。まだ少し早かったかな?

 そのかわり、こんな蝶たちも見かけました。ちゃんと撮れなかったんですが、ミスジチョウ(16-047)です。↓

160608ミスジ


 わかりにくくてすみません(^^;;;
 そして、ようやく撮れました。↓

160608アサマイチモンジ


 アサマイチモンジ(16-048) ↑
 この地域でアサマイチモンジを撮ったのは初めてです。

 山地性ゼフィルスのシーズンも始まって、これから一ヶ月は蝶撮りスケジュールも忙しくなりそうです。
 仕事がけっこう大変なので、半日で行って帰って来られるところを中心にまわるしかないんですが、蝶運のいい夏になるといいなー



6月3日 オオミドリ堪能の朝でした。(2)

160603オオミドリ14


 6月3日の続きです。

 オオミドリ祭りは約一時間続きました。
 太陽の動きにつれて降りて来るスポットが少しずつ移動し、最後は林のいちばん端の低木で終わりました。まるで時計でも持っているかのように、9時半を過ぎた頃から一頭、また一頭と上空にあがってから降りて来なくなり、最後の一頭が上がってしまうと、五分以上待ってももう降りて来ませんでした。
 この朝のテリ張りと卍が終わると、オオミドリたちは一日中、樹上で栗の花などから吸蜜したり、休んだりして過ごしているようです。メスは日中、地面や下草に降りていることもありますね。

 一時間、夢中で撮ったオオミドリ。まだシーズン当初だったのか、どの個体も綺麗でした。

160603オオミドリ10


 下の画像、肝心のオオミドリがぼやけてるんですが、実はわたしが撮ろうとしていたのは上のほうにいる個体。下の個体にはまったく気づいていなかったんです(笑)

160603オオミドリ11


 上の個体を撮り始めた時は下の個体はいなくて、撮っている最中に降りて来たらしい。撮った画像をプレビューで見て、下にもいる! と慌ててもう一度撮ったのがこれ↓

160603オオミドリ12


 オオミドリはよくこんなことがあるみたいです。なんというか、トボけた奴らです(笑)
 そもそもテリ張りは、テリトリー行動なわけですから、自分のテリトリーに他のオスが入って来たら追い払わないと意味ないはず。実際空中戦はするし、他のオス目がけて突撃をかけたりもしています。なのに、時々こうして、ごくごく近いところに他のオスがいても気づかない。

160603オオミドリ15


 これなんか、こんなくっついて全開翅 (笑) ↑
 テリトリーを主張する為に輝く翅をめいっぱい広げているはずなのに、これでは何がなにやら(笑)
 翅と翅が重なってしまっていたり、胴体が触れてたりすることまでありました。見えなかった、とは言わせないわよ(笑) いくらなんでも翅が重なれば気づくだろ、ふつー(笑)

 どうもゼフィルスのテリトリー行動、卍巴飛翔などは、簡単には理解できない部分がありますね。
 でも人間が理解しようがしまいが、当のゼフィルスたちにとってはとても重要な「生きる営み」。彼らにとっては、この一時間の美しいパフォーマンスも、真剣勝負なわけです。
 もしかするとこうしてくっついている時は、何らかの休戦協定でも成立しているの……かな?

160603オオミドリ13


 それにしても綺麗でした。
 こんなに美しいものを見ることが出来て、幸せでした。

160603オオミドリ16


 その昔はどこの里山にもいたらしいオオミドリシジミですが、里山の環境が開発で破壊され、他のゼフィルス同様、数を減らしているようです。それでも湿地環境が必要なミドリシジミに比べれば、普通の自然公園などでも棲息できる蝶なので、今こうしてある環境が末永く保たれて、毎年どこかの林の中で早朝のステージが繰り広げられ続けるといいですね。

 このポイントも、数年先がどうなるかはわかりません。
 来年もこんな素敵な時間が過ごせたらいいんですが……

 ポイントを教えてくださったS様、細かいポイントの説明、撮影のヒントなどくださったN様、本当にありがとうございました。
Archives
Categories
Twitter はこちらへ
プロ野球のシーズン中は、Twitterではヤクルトスワローズ中心になりますが、小説や蝶の話題も歓迎。
  • ライブドアブログ