蝶シーズンが始まると、山梨・長野に行く回数が増えます。
山梨までならたいていは日帰りですが、長野となるとちょっと手ごわい。でも仕事も詰まっているし、泊ってもお天気によっては二日目を無駄にしてしまうこともあるので、日帰りがほとんど。蝶は午前中のほうが出現率が高いものが多いので、家を出るのは午前5時半頃。ねむたーい。と言っても運転は夫に任せているので、わたしは助手席で寝てればいいんですけどね(^^;;;
今年の初長野遠征は4月25日でした。朝日村というところまで。高速で渋滞がなければ、三時間で到着です。でもこの日はなんと高速上で火災事故があり、途中で高速を降りて二つ先のインターまで一般道を走ることになりました。約一時間のロス。休憩も挟んだので、現地到着は午前10時近くでした。
狙いはヒメギフチョウ。でも今年はヒメギフチョウの出現も昨年に比べて遅く、このポイントでは数も少なかったようです。
午後二時近くまで粘って、二、三頭。しかも花で吸蜜をほとんどしてくれなかったので、なんとかヒメギフチョウだとわかる写真は、二枚しか撮れませんでした(T_T)
ということで冒頭がそのヒメギフチョウ(17-018)です。ギフチョウに大変よく似ていますが、いくつか違う点があります。パッと見てギフチョウとの違いは「地味」なこと(笑) ギフチョウに比べて黄色と黒のコントラストが弱く、表翅の尾のあたりにオレンジ色が入らないので、なんか物足りない印象を受けます。もっともギフチョウを知っているからそう感じるだけで、この蝶もそれなりに美しい蝶ですよね。
昨年は桜とヒメギフでいい画像が撮れたんですが……今年はだめでした。
いちおう開翅も撮れることは撮れたんですけど…… ピント合ってない…… ↑
どれもこれも失敗画像ですみません。それでもましな画像がこれくらい。
ヒメギフチョウの代わりに我々の目を楽しませてくれたのがコツバメくんでした。
南関東ではもうコツバメの季節は終わりましたが、こちら信州ではまだまだ元気です。
こんな蝶もいました。
シータテハ(17-017)です。キタテハによく似てますが、翅の形が違います。
越冬個体なのでスレスレ。
蝶が不作なら鳥はどうだ、というわけで、ヒメギフチョウが出て来るまでは鳥探し。
とても高いところに鳥の姿がありました。↑ わかるかな?
この場所では一年前、オオルリやイカルを見かけています。鳴き声は聞えないけど、どうも頭の形からしてイカルっぼい。しかし手持ち300ミリではきつーい。
トリミングっ! やっぱりイカルだ! イカルって大好きなんです。とにかく美声で鳴き声が素晴らしい。
YouTube にあったイカルの鳴き声ビデオです。
https://youtu.be/z8LxeAqsHt4
これが聞きたいんですが、遠い梢にとまったまま鳴きませんでした。
でも、もっと近いところを小鳥が飛び回っているのでそちらを追いかけてみました。
二羽でじゃれるように絡んで飛び回るのでまったく落ち着かず。でも一瞬とまったところをなんとか。ジョウビタキですね。もう一羽はメスのようでした。メスのほうは虫捕りに夢中で、大きな蛾のようなものをゲットして得意顔。でも写真は失敗。残念。ご夫婦なのかなぁ。
植物は、カタクリやスミレ、たんぽぽ、水仙と、春爛漫です。桜の木もたくさんあって、本当にきれいでした。そして小さな湿地には、ミズバショウまで。
蝶のほうはイマイチでしたが、春は楽しめました。
そろそろ帰ろうか、と思っていた時、遂にあの美声が!
イカルが鳴き始めました。でもどこにいるの? さっきの木には姿なし。声が近い!
と。
頭の真上にいました(^^;;;
ほんとに真上。これではお腹しか撮れない……
なんとかもう少しまともな姿を、と離れて撮れる場所を探したのですが、離れると不思議なことに姿が見えなくなるんです。真下から見たらこんなに見えているのに、実は、細かい枝の中にいて、離れてしまうと小枝が邪魔して姿が消えます。ちゃんとそうしたことも計算に入れて、とまる枝を選んでいるんですね。
ま、イカルのお腹はぽってりおデブでとっても可愛いので、この際、お腹だけでもいいか……(笑)
日帰りなのでぼちぼちひきあげる時。でもせっかく信州に来たので、お蕎麦を食べて帰ることに。朝日村の手打ち蕎麦屋さん「ふじもり」へ。売り切れ御免のお店なので、二時を過ぎてしまって食べられるかどうか心配でしたが、まだいけます、ということで。
古民家を改造したとても素敵なお店です。
お蕎麦、美味しかったー。
ご自慢のにしん煮も食べてみました。とっても美味しかったです。
帰る時に見てみたら、看板に「本日終了」が。入る時は出ていなかったので、我々で売り切れとなったようです。あぶなかった(^^;;;
お店の裏庭越しに見えた、お墓を守るしだれ桜の大木。
見事ですね。
鳥や桜を満喫できた一日でした。でも肝心のヒメギフチョウが、これではちょっと欲求不満です。うーん、ヒメギフチョウのリベンジ、したいなあ。今年のヒメギフがまだ撮れるとしたら、もっと北の白馬あたりになりますね。
しかし連休中は仕事で無理だし。
と、ちょっぴり不完全燃焼のもやもやと共に帰路に着きました。