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1972年6月、バンクーバーに上陸して16年間、バンクーバー周辺に住みました。その間に仕事のほかに、結婚、息子誕生とかいろいろなことが起きたのですが、そういうのは思い付くままにいずれ書きたいと思います。バンクーバーはとても美しい街です。世界の3大美港のひとつだそうです。背後に山があって(スキー場もあります!)海があって、針葉樹林が山すそに広がっています。車で1時間もドライブすれば、至るところに大自然が広がっています。難点は雨の日が多いことでしょうか。でも、冬は楽です。東京の冬と変わらないくらいの気温です。

1988年、住み慣れたバンクーバーを離れ、カナダ東部ケベック州のモントリオールに移りました。息子が10歳の時でしたね。私が新しい仕事についたのです。国営放送のカナダ放送協会(CBC)国際放送部門であるラジオ・カナダ・インターナショナル(RCI)日本語放送班のアナウンサー/プロデューサーとして採用されたのです。日本でいうと、NHKの海外向け放送「ラジオ・ジャパン」にあたります。しかし、モントリオールは同じカナダでもまるで外国でした。フランス語の世界ですし、私が着いたのが確か2月ごろだったと思いますが、零下20〜30度の世界でもありました。バンクーバーとは大変な違いです。このRCIで、日本向けの短波放送番組を1日30分、週7日間、ライブで放送していました。このころの思い出もいずれ書きたいと思っています。

カナダ政府の引き締め政策のあおりで、1991年、RCIが半分に削られてしまいました。日本語班が存続するかどうか、もめましたが、結局、整理されることになりました。レイオフということになったのですが、その少し前に現在、私が勤務しているトロントの日加タイムスという週刊日本語新聞のオーナー/編集長、I氏と不思議なことから知り合いになりました。そして、I氏に雇っていただくことになり、今日にいたっています。バンクーバー、モントリオール、トロントとカナダの3大都市を、3位、2位、1位の順で生活してきたわけです。トロントに家族で移り、新しい新聞の仕事を通していろいろな人に出会い、イベントなどを取材したり、楽しく仕事していました。

そんなある時、今から4年ほど前でしたかね、こちらのグローブアンドメールというわりと硬い全国紙を読んでいたら、珍しいニュースが私の目をとらえました。トロント郊外のサムライクラブというマーシャルアーツ道場のジョエル・ギャルソンという若者が、日本の修斗と呼ばれるマーシャルアーツの大会で、当時無敗の強豪、佐藤ルミナ選手をKOで破り、日本で大変な騒ぎになっている、という記事だったのです。

もともとマーシャルアーツ系やボクシングなどが好きだったので早速、サムライクラブを電話帳で調べてコンタクトし、取材に行くことにしました。今はなくなってしまったサムライクラブで、(名前とオーナーが変わって総合マーシャルアーツセンターとしては続いているようですが)ジョエル、モニ館長(当時)と会っていろいろ話を聞き、記事にまとめました。

その時、サムライクラブから日本に行ったのはジョエルのほかにカーロス・ニュートン、オマー・サルボサの計3人だったと分かったのです。そこで、カーロスに会ったのが私と彼との「運命的」な出会いだったのです。おもしろいもので、私はその後、オマーとも親しく付き合い(私の柔術の先生)、ジョエルとも機会があれば付き合っています。やっぱり、マーシャルアーツ系はいい人間の集まりですよ!

私は、カナダでニ度目の人生を歩ませてもらってきていますが、実はバンクーバーに到着して1年半後に、クリスチャンになったのです。聖書の神様の存在を初めて信じたんです。信仰的にはほんとうに揺らぎやすい小さな者ですが、こうして自分の歩んできた道を振り返ってみますと、至るところで神様の恵みを受けてきているということが分かります。

さむらいさんとの出会いも不思議なことですし、さむらいさんのサイトを通して、こうして多くの皆さんにお会いできるようになったということもすばらしい恵みと感謝しています。


文●田中義章 2002/04/28
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1972年初夏に私がバンクーバーに上陸したわけですが、私がなぜカナダに渡ったかということは、触れないわけにはいかないと思います。細かく書いたら長〜くなってしまい、「田中のコラムは二度と読むまい」と思われてしまう恐れがあるので、できるだけ簡単にまとめましょう。
 
それまでの13年でしたか、私は東京の大手出版社、講談社に勤務していました。最後の6年間は「週刊少年マガジン」の編集部にいました。実は、講談社時代の思い出にもいろいろありまして、さむらいさんのご了解も得ていますので、それは「カナダよいとこ」とは別シリーズで近いうちに、「義章回想録」みたいな形で不定期で始めさせていただこうと考えています。講談社時代というのは、私の青春の楽しい思い出が詰まっている時なので、忘れないうちに
少しずつ書いていきたいと思っています。「回想録」といいますと、偉い政治家や軍人が書くものと決まっていますが、私のようなごく普通の人間にも回想することはいっぱいあるんだという姿勢で書きたいのです。
 
講談社時代にできた親しい友人、Hが講談社の子会社を辞めて数年後、カナダ・バンクーバーに旅立ちました。彼はブリティッシュコロンビア大学に行ったのですが、やがて学資稼ぎのつもりで始めたビジネスにのめり込みました。このHが、私にカナダに来て一緒にビジネスをやらないかと声をかけてきたんですね。

不思議なことに、私はあまり深くも考えずに行く気になりました。あれほど楽しかった講談社の環境や友人たちに別れを告げて、カナダに移住したのです。生涯に一度はやってみたいと思っていた大平洋横断の船旅を、その時実現させました。横浜港から乗船したのが、英国P&Oラインの「オロンセイ」という古い客船でした。2万8000トンでしたかね。あの日、忙しいなかを週刊少年マガジン編集部の仲間や、ほかの友人、親戚の人たちが大勢見送りにきてくれてうれしかったです。
 
船のなかにはオーストラリア人がたくさんいて、ある晩、映画上映で今の若いひとたちにはピンと来ないかも知れないけれど「ラブストーリー」という、当時大ヒットした映画をやりました。その映画の悲しいラストシーンでオーストラリア人の女の子たちが皆、オイオイ泣いているのを見て、「ああ、人間は皆同じなんだな」と思ったのを覚えていますね。
 
船旅は快適でした。船室はいちばん安い4人部屋でしたが仲間もできて楽しかった。途中、ハワイのホノルルに1日だけ寄港して、13日目、麗しのバンクーバー港に到着しました。1972年6月19日のことでした。


文●田中義章 2002/04/24
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ニュートン選手が住んでいるカナダってどんな国?
そんな疑問に在加歴30年の田中さんがお答えする不定期コラム。


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1972年初夏、英国の客船「オロンセイ」でバンクーバー港に到着してから30年。どっぷりカナダに浸かって生きてきました。日本に一度も帰ってないので、日本の友人たちにとっては「死んでしまった」のも同然。でも、どっこい生きています。日本の皆さんに「カナダよいとこ、一度はおいで」と呼び掛け続けています。

バンクーバーに16年、モントリオールに3年、そして今住んでいるトロントに11年。カナダの3大都市で生活してきました。それぞれの都市にそれぞれの魅力があります。思い出があります。いろいろな出来事がありました。

カナダは若い、移民の国です。世界中のいろいろな国から移住してきたひとたちが築きあげた国です。世界の紛争地域から来たひとたちが、カナダでは敵も味方もなくいっしょに住んでいます。

日本の皆さんにはピンと来ないかも知れませんが、今、連日のように戦闘や自爆テロを繰り返し、国際緊張の焦点となっているイスラエル、パレスチナのひとたちがトロントでは、互いに血を流さずに生きています。もちろん、心のなかの憎しみが消えているわけではありませんが、少なくとも暴力に訴えることはお互いにしていません。

トロントでは「外人」という言葉は意味がありません。ネーティブのひと以外は皆、外人ですから。きのう、日本から着いたひとでもカナダでは「外人」扱いはされません。

とりとめもなく、カナダのことや私自身のことなどを書いていこうと思っています。この「カナダよいとこ」につきあってくだされば幸いです。


文●田中義章 2002/04/15

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☆ 感謝、感謝! by 田中義章 ...2002/04/29(Mon) 06:07:27 [215]

さむらいさん。皆さん。私のコラムにいろいろ励ましのお言葉をいただき、とてもうれしく思っています。ただ、このサイトはあくまでもカーロス・ニュートン選手の応援サイトですので、あまり出過ぎずにひっそりとやらせていただければと考えています。

一言だけ付け加えさせていただければ、カナダに来る前までの生活のなかでわりとユニークな体験をしていますので(自分で言うのはおかしいのですが)、ぼちぼちと問わず語りで「よしあき回想録」というのを、「カナダよいとこ」のほかに書かせていただこうと思います。記憶が忘却の彼方に行っちゃう前に少しずつまとめたいと思っていたんです。

でも、あくまでもカーロスとさむらいさんのサイトですから、皆さん、そちらのかきこに力を入れてくださいね。
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