【イタリアン食堂&酒場】Cabin-125-Alpha【武蔵小杉・新丸子】

武蔵小杉駅徒歩3分 パスタとピザのある小さな居酒屋です

武蔵小杉でひっそりと10年以上続くお店です♪
生地から作るピザや、パスタ、おつまみとともに、リーズナブルにお酒が楽しめます。

入るのに勇気がいると思いますが、さぁ思い切って!
入ってしまえばなんてことありません(#^^#)

飲み放題、お酒の持ち込み、貸し切り、宴会、二次会など、
人数とご予算に合わせたプランも可能です。
ぜひ、ご相談ください。

せっかくご来店いただいたのに、満席でお断りせざるを得ないことがあります。
ごめんなさい。
小さなお店ですので、ご予約いただけるとありがたいです。
(※お昼の予約はは13時以降のみ)
電話 044-411-8140

【住所】 〒211-0004 神奈川県川崎市中原区新丸子東2-907 シゲタ小杉ビル2階
【電話】 044-411-8140

【営業】 日曜定休 ランチタイム11:30~14:30 ディナータイム18:00~23:00
      ※臨時休業もありますので、ブログ等でご確認ください

【席数】 テーブル席 4名様用1つ、3名様用1つ(くっつけて、だいたい9名座れます)
      カウンター  9席

JR南武線   武蔵小杉駅 北口  徒歩3分
東急東横線  武蔵小杉駅 正面口  徒歩5分
JR横須賀線 武蔵小杉駅 新南改札 徒歩12分(道がわかりづらいので、駅構内を通って、北口から出るのがお薦めです。

地図、行き方案内はこちら↓
http://blog.livedoor.jp/cabin125alpha/archives/49005453.html

2010年11月

ラブレ・ロワ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー

フリーラン・ノンフィルター2010 数量限定 シリアルナンバー入り


【イタリアン食堂&酒場】 cabin125-α 【武蔵小杉・新丸子】

フリーラン(Free Run)とは

収穫したぶどうから自然に滴り落ちる果汁=「フリーラン果汁」だけを100%使用して仕込みました。フリーラン果汁は、収穫したぶどうから取れる全果汁のうち6~7割程度。果皮や果梗に由来する過剰なタンニンや色素成分・エグ味が無い為、ぶどうの爽やかな甘さとフレッシュな酸味がバランスよく同居した、柔らかく上品な味わいのワインです。


ノン・フィルターとは

 酵母を「ろ過していない」という意味です。

 ぶどう本来の深い味わいをキープした「ノンフィルター」ヌーボー。

 ACボージョレ地区の厳選したぶどう畑から収穫したぶどうで仕込みます。ノンフィルターならではの力強い味わいか楽しめます。


ラブレ・ロワ社

 1832年の歴史とともに、銘醸地ブルゴーニュではトップ3に入る、指折りの規模と高い評価を兼ね備えたネゴシアンです。2006年には、ワイン専門誌のヌーボーテイスティングで最高点を獲得する等、近年、ラブレ・ロワワインの品質の高さが評価されています。

 

ボトル 2980円

グラス  500円



白のヌーボー  

マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー   

ボトル 3280円

金曜の23時ころ、店の忙しさがようやくピークを過ぎた時に電話が鳴った。
みょうちん、こと、嘉山君からだ。

彼の事を知らないマイミクさんのために説明すると、彼は以前役者を目指し、テレビ出演経験もあるが上手くいかず、今では会社でまじめに働き、課長候補となっている30代の青年である。
春に川崎FMで仕事をしていた時は、よく当店を利用してくれたお客様である。

「彩さ~ん、うちの父ちゃんが酔っ払って車の中で寝ちゃって大変なんですよぅ」
「え? 近くにいるの?」
「いえ、自宅の前です、保土ヶ谷の」

はぁ。

「彩さ~ん、どうしたらいいですかねぇ、車から出せないんですぅ」

知らねぇよ。
内心そう思いながらも、先日の誕生日にもらった商品券のことを思い出してなんとかこらえた。

「そう言われてもねぇ…」
「何やってもビクともしないんですぅ、ど~したらいいですかねぇ、かあちゃんカンカンですよぉ」

父上は60歳くらいだろう、さすがに心配になってきた。

「大丈夫? 脈はある?」
「彩さ~ん、あはは、息はしてますよぉー」
「叩いてもゆすってもダメなら、ドアを開けて冷たい外気を入れてみたら? 寒さで起きるかもよ」
「いやぁ~、それじゃ起きないだろうなぁ~車に放って置いて大丈夫ですかねぇ?」

たまたま店に飲みに来ていた整体師のLABOさんが、私達の会話を聞いて心配そうに話しかけてきた。

「この季節、朝方気温が下がると危ないから、駐車場が外なら暖房つけとくとか…」
「みょうちん、聞こえた?」
「それしかないですかねぇ~大丈夫かなぁ、明日はかあちゃんのカミナリ落ちまくりですよぉ」

面倒になった私は、LABOさんに子機を渡した。

「おぅ、みょうちん、近所の人にお願いしたら? あーそう。年寄りばっかりなんだ。うーん、何やっても起きそうに無い、放っておけない、運べない…」

心優しいLABOさんも、さすがに面倒になったようで、半分笑いながら言った。

「よし、みょうちん、最後の手段があるぞ。お前、車に父ちゃん乗せたままここまで、新丸子の125-αまで来い。そしたら俺が一緒に車に乗って、保土ヶ谷の自宅まで行って、父ちゃん運び込むの手伝うよ。で、お前は俺を目黒まで車で送って、家に帰ると、な、いい案だろ」

私と、店長ゴロー、居合わせた常連さま数名は、笑いながら会話の成り行きを聞いていた。

「な、みょうちん、色々選択肢はあるから、落ち着いて考えて、考えがまとまったらまた電話して来い、なっ、ゴローさんも彩さんも仕事中なんだから、なっ、自分でよく考えて」

その時店にいた誰も、言い出したLABOさんでさえ、まさか最後の選択肢だけは選ぶまいと考えていた………しかし………。

1分もたたないうちに再び電話が鳴った。

早い。いくらなんでも早過ぎる。
LABOさんは恐る恐る電話に出た。

「…うん…そう…わかった」

沈痛な面持ちで電話を切ったLABOさんは、覚悟を決めたように私を真っすぐ見つめて言った。

「みょうちん、来るって」

あはは。はははは。
私達にはただ笑うしか、みょうちん到着までをやり過ごすすべが無かった。

30分ほどでみょうちんが到着し、一気に店は騒がしくなる。

「すいませ~ん、ホント困っちゃって、LABOさ~ん、よろしくお願いしますぅ。彩さんとゴロー店長も来て下さいよ~ぜんぜん動かないんです~」

LABOさんが会計をしている間、心配になった私は一足先に店を出て、車までみょうちんの父上の様子を見に行くことにした。

「彩さ~ん、ここ出て、すぐ左に停めてありますからぁ」

案の定、出てすぐ「右」に、嘉山家の車「ノア」が目に入る。
あれ? 車のドアが開いている。
中で人が動いているのも見える。
私は大慌てで階段を駆け上がって店に戻った。

「みょ、みょうちん、お父さん気がついたみたいだよ、ドアが開いてるし、人影が動いて…」
「え! と、父ちゃん起きた!」

みょうちんは脱兎のごとく駆け出して行き、我々もそれに続いた。
みょうちんは車の側まで来ると、急に立ち止まり、こちらを振り返ると、ほっとしたように胸をなで下ろしながら言った。

「なんだぁ、加藤さんじゃないですかぁ」

??? 
カトウサン??? 
我々は顔を見合わせ、一斉に言った。

「カ、カ、カ、カトウサンって?」
「父ちゃんと、母ちゃんの友達です」

念のためお伝えしておくと、先ほどの電話では、他の誰かの話は一切出ていない。
必死で状況を理解しようとしたが、お酒のせいもあってか頭の中が真っ白で、思わず声がうわずってしまった。

「カ、カ、カ、カトゥサンはどぉうしてここにっ?」
「母ちゃんが、お前一人じゃ無理だから、加藤さんに電話して頼めって。加藤さんいい人なんですよぉ」

LABOさんは私より先に冷静さを取り戻したようだが、それでも、少々うわずった声で言った。

「つ、つまり、カトウサンと二人がかりでも運べず、父ちゃんとカトウサンと保土ヶ谷から来た、と」
「そうです」 

あたりまえでしょう。
そういいたげなみょうちんの表情に、全身の力が抜けていった。

加藤さんは小柄な、いかにも人がよさそうなおじさんだった。
自分が話題になっているのがわかったのか、車からちょこんと顔をのぞかせてニコニコと会釈した。

ことの結末を見届けたい。
突然、強い欲求に支配された私は、思わず口走った。

「あたしも行く」

こうして、運転席にみょうちん、助手席に私、後部座席の1列目に酔いつぶれたお父さん。最後列に加藤さんとLABOさんを乗せて、保土ヶ谷のみょうちん宅へと出発した。

道中、交代で、酔いつぶれたお父さんに声をかける。
酔いつぶれていても女性の声は判るらしく、私の声には大きく反応し満面の笑みを見せる。
それを見た加藤さんはうれしそうにみょうちんに言った。

「見て、あの笑顔。あんなうれしそうな顔、久しぶりだねぇ」

加藤さん…あなたって人は…こんな時間に呼び出されて新丸子まで連れてこられたっていうのに……人がよさそう、という期待が、確信に変わった瞬間だった。

その後、何事も無く、みょうちん一家が住む団地に到着。
2階だが……エレベータは見当たらない。
男3人がかりで何とかお父さんを車から降ろし、狭い階段をを引きずり上げる。
21インチテレビが通らなかったということで、一時、話題になったみょうちん家の玄関は、お父さんを引きずり込むのも困難を極めた。
それでもようやく家の中に入り、いったん、冷蔵庫にお父さんをもたせかけ、LABOさんが次の作戦を練る。

「奥が寝室? うーん。あきらめよう。すぐそこに布団敷いて寝かせればいいよな? な?」

みんなでテーブルなどを脇へ寄せ、手早く布団を敷き、LABOさんがお父さんを布団に引きずっていこうとすると、つい先ほどまでにこやかだった加藤さんが真剣な眼差しになり、大きな声を出した。

「待った! ちょっと待った!!」

一同、驚いて加藤さんを見つめる。

「何とか、何とか、反対向きにできないかっ! それじゃあ、北枕でしょ。お父さん、そういうの気にするだろ? 目を覚ましたら北枕だと、気にするだろっ」

…加藤さん……あんたって人は……。

完全に意識不明の人間は、ただ反対向きにさせるだけでも一苦労だ。
なぜ、私達がそこまでしなくてはならないのか?
金曜の夜に、新丸子でお酒を楽しんでいた私達が、なぜ、保土ヶ谷で北枕を気にしなければならないのか?
一瞬、そういう疑問が頭をよぎった。
しかし……加藤さんがそういうなら仕方ない…。

みんなで息を切らせながら、お父さんを反対向きにして布団に寝かせると、早々に車に乗り込み家路についた。
加藤さんを近所で降ろすと、その背中を見送りながらみょうちんが言った。

「加藤さん、いい人なんですよ」

知ってる…知ってるよ…みょうちん、知ってるよ………


-終-





↑このページのトップヘ